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中学受験において、小学5年生の後半は非常に重要な時期です。
6年生になると、志望校別対策や過去問演習、実戦的な問題演習が本格化していきます。その前に、5年生のうちにどこまで基礎を固められているかによって、6年生以降の伸び方は大きく変わります。
とはいえ、「5年生のうちに何をやればいいのか」は、お子さんの得意・不得意、志望校、通っている塾のカリキュラムによって異なります。
この記事では、中学受験を目指す小学5年生に向けて、6年生になる前に意識しておきたい学習の考え方と、国語・算数それぞれの学習ポイントを解説します。
中学受験の学習は、大きく分けると「インプット」と「アウトプット」の2段階に分けられます。
5年生までは、受験に必要な知識や解法を一通り学んでいく時期です。塾では毎週のように新しい単元が進み、国語・算数だけでなく、理科・社会も含めて学習量が一気に増えていきます。
一方、6年生の夏以降は、覚えた知識や解法を使って、初見問題や志望校の過去問に対応する力が求められます。
つまり5年生のうちは、6年生以降に「使える知識」として活用できるよう、学習内容を正確に理解し、定着させておくことが大切です。
5年生後半になると、「勉強しているのに成績が上がらない」と感じるご家庭も増えてきます。
しかし、偏差値は相対評価です。周囲の生徒も同じように勉強しているため、成績が横ばいに見えても、お子さん自身のできることは増えている場合があります。
特に5年生後半は、塾のカリキュラムの難度や量が、お子さんの成長スピードを上回りやすい時期です。そのため、すべてを完璧にこなそうとするよりも、「今、優先して取り組むべきことは何か」を見極めることが重要になります。
中学受験には、すべてのご家庭に共通する絶対的な正解はありません。
同じ5年生でも、得意科目・苦手科目、体力、性格、家庭でのサポート体制は異なります。また、志望校によって求められる力も変わります。
たとえば国語でも、記述中心の学校と選択肢中心の学校では、必要な対策が異なります。算数でも、標準問題を確実に取ることが重要な学校もあれば、初見の応用問題への対応力が求められる学校もあります。
そのため、5年生のうちにやるべきことを考える際は、次の3つを照らし合わせることが大切です。
この3つを踏まえて、優先順位をつけていきましょう。
国語は、算数のように「速さが苦手」「図形が苦手」と単元ごとに課題を切り分けにくい科目です。
一見すると「読解が苦手」「物語文が苦手」と見えていても、実際には語彙力が足りないのか、接続語や指示語を追えていないのか、登場人物の心情を読み取れていないのかによって、対策は変わります。
そのため、国語ではまず「国語力」を分解して考えることが大切です。
国語で最初に固めたいのは、語彙・漢字・言語知識です。
漢字や言語知識は、読解の土台になるだけでなく、入試本番でも得点源になります。学校によって差はありますが、漢字や知識問題が一定の配点を占めることも少なくありません。
特に、塾の漢字テストや知識テストで安定して点数が取れていない場合は、5年生のうちに最優先で習慣化しておきたいところです。
5年生の国語では、接続語や指示語への意識も重要です。
接続語の問題そのものは、1問あたりの配点が大きくないこともあります。しかし、接続語を正しく追えているかどうかは、文章全体の論理関係を理解できているかに関わります。
たとえば、「しかし」が出てきたら前後で内容が逆になる、「つまり」が出てきたら前の内容を言い換えている、といった反応ができているかどうかです。
ここが曖昧なままだと、選択肢問題や記述問題でも根拠を正しく拾えなくなります。
国語が苦手なお子さんほど、音読を嫌がることがあります。しかし、音読は読解力を確認するうえで有効な方法です。
音読を聞くと、漢字の読み間違い、文の区切り方、句読点で止まれているか、意味のまとまりを意識できているかが見えてきます。
ただし、すべてを細かく指摘すると、お子さんが音読を嫌がってしまう可能性があります。家庭で取り入れる場合は、気になった点を1〜2個だけ伝える程度にするとよいでしょう。
5年生後半になると、物語文の内容が複雑になっていきます。
登場人物の家庭環境、人間関係、大人の事情、時代背景など、小学生が自力で想像しにくい内容も増えてきます。そのため、これまで「自分だったらこう思う」で読めていたお子さんが、急に物語文で点数を落とすことがあります。
この場合、頭が悪い、読解力がないというよりも、経験や背景知識が不足しているだけのこともあります。
家庭では、本文に出てきた人間関係や状況について、「こういう立場だったら、こう感じることもあるよね」と言葉で補ってあげるとよいでしょう。
中学受験の算数では、5年生までに受験に必要な単元を一通り学習していきます。
入試で求められる算数の力には、主に次のようなものがあります。
5年生の段階で大切なのは、これらの土台となる知識や解き方を、正確にインプットすることです。
算数でまず見直したいのは計算です。
計算は毎日の積み重ねが重要ですが、ただ量をこなせばよいわけではありません。どこに式を書くか、どこで筆算するか、途中式をどう整理するかといった細かな部分が、正確さやスピードに影響します。
塾では授業内容や解法の説明が中心になり、計算の細部までは十分に見てもらえないこともあります。そのため、家庭や個別指導で大人が関わり、計算の仕方を整えていくことが効果的です。
5年生のうちは、まず塾の週テストや確認テストで結果を出すことが重要です。
なぜなら、5年生はインプットの時期だからです。毎週習った内容を、その週のうちに理解し、確認テストで得点できる状態を作ることが、6年生以降の土台になります。
「授業を受けた」「宿題を終えた」で終わらせるのではなく、テストで再現できるかまで確認しましょう。
5年生は学習量が多いため、習った内容がどんどん抜けていきます。
そのため、今週の学習だけで手一杯になりがちですが、1週間の学習の中に、1か月前・2か月前に習った内容を少しだけ復習する時間を入れることが大切です。
短期記憶で終わっていた知識をもう一度思い出すことで、長期記憶に移りやすくなります。範囲のないテストや実力テストで点数を取るためにも、過去単元の復習を少しずつ組み込んでいきましょう。
算数では、答えが合っているかだけでなく、「なぜその式を立てたのか」を確認することが大切です。
お子さんの中には、塾で教わった型をそのまま暗記して解いているだけで、問題の意味を十分に理解できていない場合があります。
家庭では、責めるように聞くのではなく、やさしく確認する形で問いかけるとよいでしょう。
5年生後半は、学習量が増え、すべてを完璧にこなすことが難しくなる時期です。
そのため、あれもこれもと手を広げるよりも、お子さんにとって今いちばん優先すべき課題を見極めることが大切です。
国語であれば、漢字・語句、接続語・指示語、音読、物語文の背景理解。算数であれば、計算力、週ごとの学習サイクル、過去単元の復習、理解度の確認。
これらの土台を5年生のうちに整えておくことで、6年生以降の志望校対策や過去問演習に入りやすくなります。
中学受験の5年生は、6年生以降の実戦演習に向けて、基礎を固める大切な時期です。
国語では、読解問題をただ解くだけでなく、漢字・語句、接続語・指示語、音読、物語文の背景理解といった土台を確認しましょう。
算数では、計算力を整え、毎週の学習サイクルを作り、過去単元の復習を少しずつ取り入れることが重要です。
5年生のうちにすべてを完璧にする必要はありません。大切なのは、お子さんの状態を見ながら、今やるべきことに優先順位をつけることです。
6年生になってから慌てないためにも、まずは現在の学習状況を確認し、国語・算数それぞれの土台づくりから始めていきましょう。
お子さんにとって今優先すべき課題は、得意・不得意や通っている塾、志望校によって異なります。
「国語のどこでつまずいているのか分からない」「算数の復習が回らない」と感じている方は、まずは現在の学習状況を一度整理してみることが大切です。
SS-1の無料学習カウンセリングでは、お子さんの答案や学習の進捗を細かく分析したうえで、今取り組むべき学習内容をご提案しています。
6年生になる前に、今やるべきことを明確にしておきたい方は、ぜひ一度、無料学習カウンセリングへお越しください。

この相談に答えた講師
中学受験 個別指導のSS-1
中学受験 個別指導のSS-1 編集部です。本コーナーは中学受験を目指すご家庭から実際にご相談いただいた内容をもとに、中学受験専門のプロ講師による学習アドバイスを発信しています。
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