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【中学受験】冬期講習は受けるべきか? プロが教える判断基準【診断付】

最終更新
カテゴリー:国語の勉強法
【中学受験】冬期講習は受けるべきか? プロが教える判断基準【診断付】

塾から冬期講習の案内が届き、お子さまの冬休みの過ごし方を考え始める時期ですね。

「この冬期講習は、わが子に本当に必要なのだろうか?」 「みんなが行くからと申し込んで、『受けっぱなし』で消化不良にならないだろうか?」 「逆に、特に6年生は、受けないと周囲から取り残されてしまうのではないか?」このような冬期講習に関するお悩みをよく耳にします。

冬期講習を周りの雰囲気や「なんとなく」で決めるには、費用も時間も大きな負担です。かといって、家庭学習だけで本当に大丈夫か、確信が持てない...。

この記事は、そうした保護者の皆様の迷いを、感覚ではなく、いくつかの視点に分けて整理し、ご家庭での判断をサポートするためのものです。

一般的なメリット・デメリットの解説に加え、中学受験のプロであるSS-1が、これまで多くのご家庭を見てきた経験から作成した「診断ツール」をご紹介します。

この記事を最後まで読めば、冬期講習を受講するかどうかを考える上でのヒントが見つかり、ご家庭の方針を整理しやすくなるはずです。

  1. そもそも中学受験の冬期講習とは? 一般的なメリットとデメリット
  2. 【学年別】4年生・5年生・6年生で違う 冬期講習の目的
  3. 【SS-1独自診断】冬期講習は行くべき?行かない?
  4. SAPIX・日能研・早稲アカ・四谷大塚生はどうすべき? 大手塾の冬期講習との向き合い方
  5. 診断で「行かない」と出た場合、冬休みの理想的な過ごし方
  6. それでも判断に迷うなら、SS-1の「学習カウンセリング」へ
  7. まとめ:冬期講習は「目的」を明確にして判断しよう

そもそも中学受験の冬期講習とは? 一般的なメリットとデメリット

冬期講習について判断する前に、まずその一般的な「メリット」と「デメリット」を整理しておくことが大切です。

多くの中学受験塾において、冬期講習は「短期間での総復習」や「受験本番に向けた実戦演習」といった位置づけで行われます。家庭学習だけでは生活リズムが崩れがちな時期に、強制的に学習のペースを作る役割も担っています。

しかし、そのメリットがすべてのお子さまに当てはまるわけではありません。SS-1の講師として多くのご家庭を見ていると、メリットを活かせるケースと、逆にデメリットが上回ってしまうケースがあると感じています。

冬期講習を受ける3つのメリット

一般的に、冬期講習を受けるメリットとしては、以下の3点が挙げられます。

  • 学習時間の確保と学習リズムの維持:冬休みは誘惑も多く、ご家庭だけで計画通りに学習時間を確保するのが難しい場合があります。講習に参加することで、一定の学習時間を確保し、受験生としての生活リズムを維持しやすいのは大きなメリットです。
  • 短期間での集中学習:5年生(新6年生)にとっては、これまでの学習範囲(特に算数や理科)を短期間で総復習する良い機会となり、6年生にとっては、入試本番に向けた実戦的な演習や、志望校対策に集中できる時間となります。細かいミスに注意を向け「点数の取りこぼしをなくす」ということに指導の重点が置かれるのもポイントです。
  • 周囲からの刺激:同じ目標を持つ仲間やライバルと机を並べることで、「自分も頑張らなくては」という適度な緊張感やモチベーションが生まれるケースも多いです。

注意すべきデメリット

一方で、SS-1に相談に来られるご家庭で最も多く聞かれるのが、デメリットに関するお悩みです。

最大のデメリットは、「受けっぱなし」になり、消化不良を起こすリスクです。

冬期講習はカリキュラムが凝縮されているため、毎日かなりの量の授業と課題が出される傾向があります。それをこなすことに必死になり、「授業を受けること」自体が目的化してしまうと、知識が定着しないまま講習期間が終わってしまいます。

  • 授業の復習や課題をこなす時間がなくなる
  • 自分の苦手な単元が解決されないまま進んでしまう
  • インプットばかりでアウトプットする習慣が失われる

こうしたデメリットがメリットを上回らないか、冷静に見極める必要があります。

【学年別】4年生・5年生・6年生で違う 冬期講習の目的

冬期講習を受けるべきか否かを判断する上で、学年ごとにお子さまの状況や「講習に期待すべき目的」が異なるという視点が非常に重要です。

お子さまの学年にとって、この冬休みがどのような位置づけなのかをまず確認しましょう。

4年生(新5年生):学習習慣の定着と基礎単元の確認

4年生の冬休みは、本格的な受験勉強のスタートラインに立つ時期です。この時期の冬期講習の目的は、主に以下の2点にあるとSS-1では考えています。

  • 学習習慣の維持・定着: 冬休みというまとまった期間、ご家庭だけでは崩れがちな学習リズムを、塾の講習という「枠」でサポートする意味合いが強いです。
  • 基礎単元の定着度確認: 特に算数では「小数・分数」「植木算」など、5年生以降の学習の土台となる重要単元を学び終えた頃です。これらの基礎が定着しているかを確認し、復習する機会となります。

4年生の場合、まだ志望校対策や詰め込み学習は必要ありません。「勉強は楽しい」「塾で新しいことを学ぶのは面白い」という前向きな気持ちを維持しつつ、学習リズムを整えることを優先すべき時期です。

5年生(新6年生):「全範囲の総復習」と「苦手克服」がカギ

中学受験のカリキュラムは、多くの場合5年生の終わりまでに(算数・理科・社会の)ほぼ全範囲の学習を終えます。※一部の塾を除く

つまり、5年生(新6年生)にとっての冬休みは、怒涛の勢いで進んできたあいまい単元の「総復習」ができるタイミングと言えます。

  • 算数の「割合」「速さ」「比」など、つまずきやすい重要単元
  • 理科・社会の暗記分野の抜け漏れ
  • 国語の読解パターンの確認

これらの「苦手」や「穴」をこの冬休みにどれだけ埋められるかが、6年生になった時の伸びを大きく左右します。

したがって、5年生の冬期講習を検討する際は、「総復習の時間を確保すべきなのか、基本的な内容から振り返るべきなのか」という視点で判断することが大切です。

6年生(受験直前):「志望校別対策」と「実戦演習」が最優先

一方、6年生(受験直前)にとっての冬休みは、「志望校に合格するための実践演習」の機会です。

この時期の最優先課題は、明確に2つです。

  • 志望校の出題傾向に合わせた対策(過去問演習など)
  • 本番で1点でも多く取るための実戦演習(時間配分、ミス防止)

新しい知識を詰め込むのではなく、これまで身につけた知識を使って、いかに合格最低点をクリアするかという「得点力」を磨き上げる時期です。

SS-1の指導経験上、この時期に「基礎が不安だから」と総復習に戻ってしまうと、かえって時間が足りなくなり、志望校対策が手薄になるケースが多く見られます。

6年生の冬期講習を検討する際は、「その講習が、わが子の志望校対策に直結しているか」「本番さながらの実戦演習ができる環境か」をシビアに見極める必要があります。

【SS-1独自診断】冬期講習は行くべき?行かない?

学年ごとの目的の違いは分かりましたが、それでも「わが家の場合はどう判断すべきか」と迷われるかもしれません。 ここからは、SS-1が多くのご家庭の状況を見てきた経験から作成した、チェックリストをご紹介します。

なぜこの診断(チェックリスト)が重要か

冬期講習に行かせるべきか、それとも家庭で腰を据えて復習させるべきか...。

私たちSS-1の講師も、保護者の皆様から日々このご相談を受けます。「どちらが正解か」は、お子さまの性格や今の課題、家庭の予定、体力やメンタルの状態、そして費用や移動時間まで、たくさんの要素が重なるため、簡単には決められません。

講座案内や周囲の声に背中を押されつつも、「本当にうちの子に合うだろうか」「受けっぱなしにならないだろうか」「家で過ごしたらダラダラしないだろうか」と、心配が尽きない ──そのお気持ちはとてもよくわかります。

このチェックリストは、そうした"もやもや"を感覚ではなく、いくつかの視点で整理していくためのものです。

以下の項目に答えていただくと、行くべきか行かなくてもよいかのどちらの傾向が強いか、一つの目安として判定できます。どちらを選んでも一長一短があるからこそ、「わが家の条件に合うかどうか」を冷静に確かめる----そのためのリストとしてご活用ください。

中学受験の冬期講習は行くべき?診断ツール

① 4教科ともに苦手単元がはっきりとわかっている





② 通っている集団塾が、受験校群に即した『志望校別対策』を冬に実施してくれる(※6年生は特に重要)





③ 1日を通して、自宅で計画通りに学習できる





④ 保護者が家庭学習のフォロー(計画・チェック・声かけ)を十分に行える





⑤ 個別塾に継続的に通っていて、課題出しと振り返りが回っている





⑥ 解法は概ねわかるが、得点力に課題がありミスが多い





⑦ メンタル面の不安があり、本番で力を発揮できるか心配だ





SAPIX・日能研・早稲アカ・四谷大塚生はどうすべき? 大手塾の冬期講習との向き合い方

冬期講習の必要性は、お子さまが通っている塾の特性によっても変わってきます。 SS-1には、これら大手塾に通う多くのお子さまがご相談に来られます。その経験から、塾別の「冬期講習との向き合い方」のヒントをお伝えします。

SAPIX生:膨大な課題の「消化」が最優先

SAPIXの冬期講習は、他の塾と同様に密度の濃いもので、課題も膨大です。SS-1にご相談に来られるSAPIX生のご家庭で最も多いお悩みは、講習の課題と平常授業の復習に追われ、「消化不良」を起こしてしまうケースです。

冬期講習を受ける場合、「講習で何を優先して定着させるか」を明確に決めることが不可欠です。「全部やる」ことを目指すのではなく、例えば診断項目①で明確になった苦手分野や、6年生なら志望校の頻出分野に絞って復習するなど、取捨選択の視点を持つことが重要です。

日能研生:志望校と講習内容の「一致度」を確認

日能研生の6年生で重要なのは、診断項目②でも触れた「講習内容とお子さまの志望校の傾向が一致しているか」です。

例えば、所属しているクラス向けの講習が、お子さまが第一志望とする学校の対策(例:記述中心、思考力問題中心など)と必ずしも直結しない場合もあります。「通っている校舎のクラスで受けるのが当たり前」と考えず、その講習内容が本当に今の課題解決や得点力アップに繋がるか、冷静に吟味する視点をおすすめします。

早稲田アカデミー生:熱意ある指導と「家庭での復習時間」のバランス

早稲田アカデミーの先生方は非常に熱意があり、冬期講習でも手厚い指導が期待できることが多いです。特に6年生のNN(何がなんでも)志望校別コースなどは、その熱量がお子さまのモチベーションアップに繋がることも多々あります。

一方で、その熱意ゆえに拘束時間が長くなりがちで、「家庭での復習時間が確保できない」というご相談も受けます。授業で「わかったつもり」になっても、自力で解き直す時間(演習)がなければ得点は安定しません。講習のスケジュールを見て、診断項目①や⑥で出た課題を「自分で復習する時間」が確保できるかどうかが、判断のポイントになります。

四谷大塚生:講習の「目的」を揃える

四谷大塚のカリキュラムは、多くの中学受験のスタンダードです。もしお子さまがこれまでの「予習シリーズ」の内容や週テストでつまずきを残している場合、講習でさらに先に進むと、消化不良が加速する恐れがあります。その場合は、あえて講習を受けず、冬休みを「予習シリーズの苦手単元の総復習」に充てるという判断も非常に合理的です。

診断で「行かない」と出た場合、冬休みの理想的な過ごし方

診断で「行かなくてもよい」という傾向が出た場合、それは「冬期講習を休んで楽をする」という意味ではありません。

むしろ、「ご家庭で、塾の講習よりも密度の濃い学習をする」という積極的な戦略を選ぶことを意味します。SS-1では、この選択によって大きく成績を伸ばすお子さまも数多く見てきました。

「行かない」選択のメリット

冬期講習に行かない最大のメリットは、「時間を自由に使えること」です。

  • 移動時間(往復)がゼロになる:連日となると、この時間は膨大です。この時間をすべて学習や休息に充てられます。
  • 「苦手単元」に時間を集中投下できる:診断項目①で把握した「わが子の弱点」だけを、必要な時間だけ徹底的に復習できます。集団塾の講習のように、すでに理解している単元の授業を受ける必要がありません。
  • お子さまのペースで進められる:体調や理解度に合わせて、「今日は算数のこの単元を3時間やる」「この日は過去問演習の日にする」といった柔軟な計画が可能です。

自宅学習で必ず守るべき3つのルール

ただし、この「行かない」選択を成功させるには、塾に行く以上の厳密な自己管理が求められます。ご家庭で取り組む際は、以下の3つのルールを必ず守ってください。

  1. 「塾のスケジュール」以上に詳細な計画表を作る:「朝9時から12時は算数の『比』の復習」「14時から16時は理科の暗記」というように、時間割とやるべき教材・ページ数まで具体的に決めた計画表を作成し、見える場所に貼りましょう。「なんとなく復習する」のが最も危険です。
  2. 「何を・どこまでやれば終わりか」を明確にする:診断項目①で把握した苦手単元について、「どの問題集の、どのレベルまでを、何割正解できるようになったら『克服』とみなすか」というゴールを親子で共有してください。
  3. 「管理・チェックする人」を決める:診断項目④(保護者のフォロー)や⑤(個別指導)が「行かなくてもよい」と判断される鍵となります。お子さま任せにせず、保護者様や個別指導の講師が、計画通りに進んでいるか、解き直しが雑になっていないかを毎日チェックする体制が不可欠です。

それでも判断に迷うなら、SS-1の「学習カウンセリング」へ

ここまで診断や解説をお読みいただき、ありがとうございます。 ご家庭の方針は見えてきましたでしょうか。

しかし、診断を終えても、まだ迷いや不安が残るかもしれません。

「結果は出たけどやはり心配」...その悩みをプロに相談

  • 「行くべきと出たけれど、今の塾の講習で本当に成果が出るのか不安だ...」
  • 「行かないと出たけれど、家で本当に計画通りに進められるか心配...」
  • 「大手塾の特性はわかったが、うちの子の志望校と今の成績を考えると、どうするのがベストか...」

こうしたお悩みは、当然のことです。 なぜなら、この記事でご紹介した診断はあくまで「一般的な傾向」を示すものであり、お子さま一人ひとりの性格、現在の成績、志望校の傾向、お通いの塾の教材、ご家庭の状況までを反映した「絶対の正解」ではないからです。

SS-1が提供できること(オーダーメイドの冬休みプラン)

もし、その最後の「迷い」を解消し、お子さまにとって本当に価値のある冬休みのプランを立てたいとお考えでしたら、ぜひ一度SS-1の「学習カウンセリング」にお越しください。

SS-1は、特定の塾に所属しない「中学受験専門の個別指導教室」です。SAPIX、日能研、早稲田アカデミー、四谷大塚など、あらゆる塾のカリキュラムや教材を分析し、お子さまの志望校合格から逆算した学習戦略を立てることを専門としています。

カウンセリングでは、診断項目で挙げたような点をさらに深く掘り下げ、お子さまの現状の成績表やノート、塾の教材をお持ちいただきながら、「お子さまだけの冬休みの過ごし方」をご提案します。

  • 講習を受ける場合:どの講座を取り、どの課題を優先すべきかの「取捨選択」
  • 家庭学習を選ぶ場合:志望校合格から逆算した、具体的な学習計画(テキストのページ単位まで)の作成

お子さまの貴重な冬休みを「なんとなく」で終わらせないために、私たちプロの視点を活用してみませんか。

まとめ:冬期講習は「目的」を明確にして判断しよう

中学受験の冬期講習を「受けるべきか、受けないべきか」。 この記事では、SS-1独自の「7項目診断」や、学年別・塾別の向き合い方について解説してきました。

診断結果が「行くべき」でも「行かなくてもよい」でも、最も大切なことは、「なぜ、その選択をするのか」という目的をご家庭で明確にすることです。

  • なんとなく周りが受けるから
  • 行かないと何となく不安だから

こうした理由で冬休みを過ごしてしまうことが、「受けっぱなし」や「消化不良」に繋がる一番の原因です。

「わが子はこの冬、何を克服すべきか」「そのために最適な環境は、講習か、家庭か」----。

ぜひ、この記事の診断を一つのヒントとして活用いただき、お子さまにとって実りある冬休みの計画を立てていただければ幸いです。

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この相談に答えた講師
田畠 靖大(Tabata Yasuhiro)
中学受験専門のプロ個別指導教室SS-1(エスエスワン)国語科講師。関東にあるSS-1白金台教室、渋谷教室、お茶の水教室や、オンライン教室でも全国の生徒さんを指導しており、毎年難関中学に送り出しています。担当教科は国語・算数。論理性を重視しながらも、ソフトな語り口でお子様の課題解決に取り組みます。テストでの得点向上のみならず、科目の根本理解、体系理解を実現、得意科目に仕上げていきます。

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