中学受験の国語で成績を上げるための「論説文の線引き」に焦点を当て、線引きが実際に「得点に結びつく読み」に変わるまでの過程と方法を、プロ講師が流れに沿って丁寧にお伝えします。
小6の夏休みは「中学受験の天王山」と呼ばれる重要な時期です。日能研6年生の夏期講習テキストは、4科目が一冊になっており、その厚さは約3.5cmとかなり分厚いものです。このテキストには、受験の基礎から発展レベルまで重要な問題が幅広く収録されており、夏の間にしっかりと活用することで、秋以降の過去問演習に向けて確かな土台を作ることができます。
本記事では、中学受験を控えた日能研6年生の保護者の皆さまへ向けて、特に重要な国語と算数の具体的な活用方法をご紹介します。この夏を効果的に乗り切り、親子で学習の質を高めていきましょう。
国語の夏期講習テキストには、読解問題と語彙(漢字・語句・知識問題)がバランスよく収録されています。重要なポイントは、「授業でやること」と「家庭でやること」をはっきり区別し、相互に連動させることです。
授業をただ「なんとなく」受けているだけでは国語力は向上しません。とりわけ国語は、学習内容が見えづらく、子どもたちの集中が途切れがちな教科です。だからこそ、授業のなかで「何を目的に学ぶのか」を明確にする必要があります。例えば、指示語に注目する習慣を身につける、接続語を意識して文章構造を理解する、本文への線引きを徹底して読解力を向上させるなど、具体的な目的を設定しましょう。 日能研の5年後期〜6年前期を振り返り、得点が伸び悩んだ単元の育成テストを再度見直せば、お子さんの弱点が明らかになります。その結果をもとに、親子で学習テーマを決め、目的意識をもって授業に臨みましょう。
夏期講習期間中の午前中は、家庭学習の時間として最適です。前日の授業内容の復習を行い、漢字練習やことわざ・慣用句・文法問題を予習する時間に充てましょう。家庭で専用の語彙ノートを作成し、漢字や語句の確認テストを実施すると効果的です。また、四字熟語やことわざは付箋やカードに書いてテキストに貼り付け、隙間時間を活用して繰り返し復習できるように工夫しましょう。読解問題の復習の際は、正解部分にきちんと線が引けているか確認してください。
夏期テキストは内容が豊富ですが、すべてを完璧にこなす必要はありません。お子さんの志望校の傾向を考慮し、特に強化が必要な分野(例:論説文の接続詞、敬語文法など)に時間を多めに割き、優先順位を明確にして学習しましょう。苦手分野の克服と頻出分野の完成を目指し、メリハリのある学習を心掛けてください。
夏期テキストは比較的解説が簡素なため、前期テキストを併用して復習すると理解が深まります。これまでのテキストも活用し、知識の定着を確実にしましょう。
算数の夏期講習テキストには基礎から応用まで多様な問題が収録されていますが、特に巻末の「共通問題428題」が重要です。この428題は日能研が厳選した問題で、受験算数の重要論点の約7割を網羅していると言われています。夏休み中にこの428題を解き切ることを目標としましょう。
算数の夏期講習授業は演習中心で、スピードと正確性が求められます。難問にはこだわりすぎず、まずは基礎問題で確実な得点力を身につけましょう。家庭学習では「計算と一行題」を毎朝の日課とし、計算力と基礎固めを徹底してください。計算や一行問題はコピーしてノートに貼り、一問ずつ丁寧に解くと理解が深まります。
428題は夏休み中に一周できれば理想ですが、もし終わらなくても焦る必要はありません。9月以降も継続して取り組むべき課題と捉え、計画的に進めてください。専用のノートを作成し、一日の問題数を明確に設定しましょう。問題ごとの理解度を色シールなどで可視化すると、進捗が分かりやすくモチベーション維持にも効果的です。
夏期テキストは分厚くて重いため、一部のご家庭では科目別や単元別に分冊して使いやすく工夫しています。必要に応じてご検討ください。
以上、日能研6年生の夏期講習テキストの具体的な活用法を国語と算数それぞれでご紹介しました。毎日の積み重ねが合格への力になります。親御さんも無理をせず、親子で協力してこの夏を乗り越え、秋以降の成長につなげましょう。

この相談に答えた講師
田畠 靖大(Tabata Yasuhiro)
中学受験専門のプロ個別指導教室SS-1(エスエスワン)国語科講師。関東にあるSS-1白金台教室、渋谷教室、お茶の水教室や、オンライン教室でも全国の生徒さんを指導しており、毎年難関中学に送り出しています。担当教科は国語・算数。論理性を重視しながらも、ソフトな語り口でお子様の課題解決に取り組みます。テストでの得点向上のみならず、科目の根本理解、体系理解を実現、得意科目に仕上げていきます。
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