【中学受験】サピックス5年生 理科「循環」の攻略ポイント

今週の攻略ポイント
皆さんこんにちは。
SS-1理科講師の村橋です。
サピックス5年生の皆さんへ、今週の理科の攻略ポイントをお届けします!
「循環」の攻略ポイントは、次の3つです。
①血液の成分
②血液の循環
③セキツイ動物の心臓
①血液の成分
血液の成分で覚えるものは次の4つです。
・白血球
はたらき:細菌を殺す
特徴 :血しょうを除く3つの成分の中で最も大きい
・赤血球
はたらき:酸素を運ぶ
特徴 :ヘモグロビンという色素と酸素がくっついてからだに運ぶ
・血小板
はたらき:止血する
特徴 :空気とふれあうと固まり、かさぶたになる
・血しょう
はたらき:養分や不要物を運ぶ
特徴 :液体状
②血液の循環
血液の循環では、まず血管の名前を覚えます。次に血流の流れる向きを覚えます。最後に血管と血液の特徴まで確認できれば完璧です。
まず、血管の名前は、つながっている臓器で覚えましょう。
肺につながっている血管は、肺動脈と肺静脈です。
動脈・静脈は、動脈血・静脈血と間違えやすいので、それぞれのことばの意味で覚えましょう。
・動脈 ・・・心臓から出ていく血液が流れる「血管」
・動脈血 ・・・酸素を多く含む「血液」
肺動脈は、心臓から肺に向かって出ていく血液が流れる血管なので、静脈血が流れています。この肺につながる血管と流れる血液は、ひっかけ問題になるので要注意です。
次に、血流の向きで気をつけなければならないのは、門脈です。
これは、小腸と肝臓のはたらきを覚えていると、すぐに判断できます。
小腸のはたらきは養分を吸収することで、肝臓のはたらきは養分をたくわえることです。つまり、小腸で吸収した養分を肝臓に送るので、血流の向きは小腸→肝臓となります。
最後に、血管を流れる血液の特徴です。こちらも臓器のはたらきに注目して覚えましょう。
なお、( )がついている血管の名前はあまり問われないのですが、余力があれば覚えられるとよいです。
・肺動脈
肺で酸素を交換するため、交換前の肺動脈を流れる血液は二酸化炭素が最も多い
・肺静脈
肺で酸素を交換するため、交換後の肺静脈を流れる血液は酸素が最も多い
・門脈
小腸で吸収した養分を肝臓に送るため、食後、最も養分が多い
・(肝静脈)
養分がたりないときは、肝臓にたくわえていた養分を流すため、空腹時、最も養分が多い
・(じん静脈)
じん臓で不要物をこしとり、尿を作るため、二酸化炭素以外の不要物が最も少ない
※二酸化炭素は肺で交換するため、じん臓ではこしとられないので注意
また、心臓は4つの部屋に分かれています。それぞれの部屋の名前と役割は次の通りです。図で見たときに、左右が逆になるので気をつけましょう。
③セキツイ動物の心臓
セキツイ動物の心臓は、動物によって形が異なります。
・魚類 ・・・1心房1心室
心臓の中を流れているのはすべて静脈血
・両生類 ・・・2心房1心室
心室が分かれていないので、動脈血と静脈血が混ざってしまう
・は虫類 ・・・不完全な2心房2心室
心室が完全に分かれているわけではないので、動脈血と静脈血が一部混ざってしまう
・鳥類 ・・・2心房2心室
・ほ乳類 ・・・2心房2心室
動脈血と静脈血が混ざりあわないので、効率よく酸素を運ぶことができる
まとめ
「循環」は、それぞれの臓器のはたらきから、説明できるようにして覚えることが大切です。
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この相談に答えた講師
村橋 寛人(Murahashi Hiroto)
中学受験専門のプロ個別指導教室SS-1(エスエスワン)理科教務主任。関東にあるSS-1横浜教室を中心に指導しており、中学受験を目指すお子さんを難関中学に送り出しています。生徒さんが問題文のどこを見て、何を感じ、どう判断したのかを考え抜き、授業では「自分で気付ける」ような問いかけを徹底する講師です。生徒さんからも「柔らかく何でも話しやすい」という声が多く集まっています。
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