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日能研生の成績の上げ方-公開模試と育成テストで成績を伸ばす復習法とは?

最終更新
日能研生の成績の上げ方

日能研で成績が伸び悩んでいる方へ

個別指導のSS-1による「日能研生の成績の上げ方」をご覧いただきありがとうございます。

日能研に通いながらも、「授業や宿題には取り組んでいるのに成績が上がらない」「育成テストや公開模試の点数が安定しない」「クラスを上げるために、何を優先して勉強すればよいかわからない」とお悩みのご家庭は少なくありません。実際にSS-1には、日能研生の成績アップやクラスアップ、志望校対策に関するご相談が多く寄せられています。

本記事では、日能研の授業やカリキュラム、教材、テストの特徴を踏まえながら、成績を上げるためのポイントや、つまずきやすい原因とその解決方法をわかりやすく解説します。日能研の学習システムに合った復習方法や家庭学習の進め方を知ることで、効率よく成績アップ・クラスアップを目指すことができます。ぜひ最後までご覧ください。

豊富な入試データと全国規模のネットワークを誇る「日能研」

日能研は、小学生の中学受験指導に特化し、全国に教室を展開する大手進学塾です。最難関校だけに偏らず、地域の難関校や人気校など、幅広い志望校に対応している点が大きな魅力です。2026年度入試では、全国573校・延べ32,867名の合格実績を公表しています。

日能研の大きな強みは、長年蓄積してきた豊富な入試情報と、精度の高い志望校判定です。「日能研全国公開模試」には、首都圏を中心に全国で約12,000人が参加し、過去40年にわたるノウハウと約7万件の入試データをもとに合格可能性が判定されます。なかでも「R4偏差値」は合格可能性80%を示す指標として、志望校選びや受験戦略を考える際に広く活用されています。

一方で、豊富な成績資料や志望校情報を成果につなげるためには、偏差値や順位を見るだけでなく、テスト結果から理解が不十分な単元や失点の原因を分析することが大切です。日能研の「授業」「家庭学習」「テスト」を柱とする学習サイクルを正しく回し、復習の優先順位を明確にすることで、効率よく学力を伸ばし、志望校合格へ近づくことができます。

日能研生と授業の特徴

日能研の授業は、先生の解説を聞いて解法を覚えるだけではなく、先生やクラスの仲間とのやり取りを通して、考え方を深めていくことを大切にしています。

4年生以降は、中学受験に必要な知識や解法を段階的に学ぶ「系統学習」が進みます。授業で新しい考え方に出会い、家庭で学び直し、テストで理解度を確認するというサイクルを回しながら、入試に対応できる力を育てていくのが日能研の基本的な学習スタイルです。

対話を通して「考え方」を育てる授業

日能研の授業では、先生から子どもたちへの問いかけや、子ども同士の意見交換が多く取り入れられています。

一つの問題に対して複数の考え方を比較したり、「なぜその答えになるのか」を言葉にしたりすることで、単なる解法暗記ではなく、初めて見る問題にも対応できる思考力を育てていきます。

授業用テキストには書き込み用の余白が多く設けられており、先生の説明だけでなく、授業中に気づいたことや、ほかの生徒の考え方を書き込むことが想定されています。

そのため、成績を上げるには、板書だけを写すのではなく、次のような内容を残しておくことが大切です。

  • どこに注目して考えたのか
  • 最初に間違えた理由は何だったのか
  • 先生やほかの生徒はどのように考えたのか
  • 次に同じ問題が出たら何を思い出せばよいのか

授業中の気づきを残しておくことで、家庭学習の際に授業の内容を思い起こしやすくなります。

予習よりも授業後の「学び直し」が重要

日能研では、授業前に単元を先取りする予習よりも、授業で出会った内容を家庭で振り返る復習が重視されています。

公式サイトでも、日能研の学びは授業から始まり、家庭では授業中に何をどのように学んだのかを思い出す「学び直し」を行うと説明されています。

したがって、家庭学習では新しい単元を先に進めるよりも、授業当日から翌日までに次の内容を確認する方が効果的です。

  1. 授業用テキストやノートを見返す
  2. 授業で扱った問題を自力でもう一度解く
  3. 『栄冠への道』で類題に取り組む
  4. 分からない問題に印をつける
  5. 次回の授業前後に質問する

授業から復習までの間隔が空くほど、授業中の考え方や気づきを思い出しにくくなります。できるだけ早く復習を始めることがポイントです。

学年に応じて段階的に深まるカリキュラム

4年生から6年生前期までに知識と思考力を積み上げる

日能研では、4年生以降の学習を複数のステージに分けています。

4年生では学習に親しみながら中学受験の土台をつくり、5年生では学ぶ内容や考え方の幅を広げます。6年生前期には、それまでに学んだ内容を組み合わせながら理解を深め、6年生後期からは入試本番に向けて合格力を高めていきます。

特に5年生になると、算数を中心に学習内容が難しくなり、宿題量も増えていきます。4年生のうちに、次の習慣をつくっておくことが大切です。

  • 授業後すぐに復習する
  • 『計算と漢字』に継続して取り組む
  • 分からない問題を質問できる状態にする
  • テストの間違いを放置しない
  • 1週間の学習予定を自分で確認する

4年生で学習習慣を整えておくと、5年生以降の負担が増えたときにも、学習のペースを保ちやすくなります。

クラスによって授業の深度や宿題範囲が異なる

日能研では、学年や地域、校舎によって習熟度別のクラスが設けられています。2026年度の首都圏では、W・G・Rなどのコースが案内されていますが、実際のクラス構成や名称は教室によって異なります。

同じ教材を使用していても、クラスによって授業で扱う問題や宿題として指定される範囲が異なることがあります。

上位クラスでは発展問題まで扱う一方、標準クラスでは基本問題の理解と定着を重視することが一般的です。そのため、ほかのクラスの宿題量と比較するのではなく、現在のクラスで求められている問題を確実に解けるようにすることが重要です。

テストを次の学習につなげる仕組み

「学習力育成テスト」と「全国公開模試」は役割が異なる

日能研では、授業内容の理解度を確認する「学習力育成テスト」と、幅広い受験生の中での学力や偏差値を確認する「日能研全国公開模試」が実施されています。

2026年度の首都圏では、4年生から6年生まで学習力育成テストと全国公開模試がそれぞれ設定されています。全国公開模試は日能研生以外も受験でき、首都圏を中心に約1万2,000人が参加する模試として案内されています。

学習力育成テストでは、直近の授業内容が定着しているかを確認します。一方、全国公開模試では、範囲が広い問題に対応する力や、以前に学んだ単元を使いこなす力が求められます。

育成テストでは取れるのに公開模試では点数が伸びない場合、直前に覚えた内容は解けても、時間がたつと忘れてしまっている可能性があります。

テスト直しは「正答率」と「原因」で問題を選ぶ

テスト後にすべての問題を解き直そうとすると、時間がかかりすぎて通常授業の復習が遅れてしまいます。

まずは、次の問題から優先して解き直しましょう。

  • 正答率が高いのに間違えた問題
  • 授業や宿題で一度解いたことがある問題
  • 計算ミスや読み間違いで失点した問題
  • あと一歩で正解できた問題
  • 今後も頻繁に使う基本問題

一方、現時点では難しすぎる問題は、解説を確認したうえで一度保留にしても構いません。

テスト直しの目的は、難問をすべて解けるようにすることではなく、次のテストで取れるはずの問題を確実に得点できる状態にすることです。

日能研生が成績を伸ばすためのポイント

「授業を理解した」と「自分で解ける」は異なる

日能研の授業は、先生や仲間と一緒に考えるため、その場では内容を理解できたように感じやすい傾向があります。

しかし、授業中に納得できた問題でも、家庭で一人になると解き方を再現できないことがあります。

授業後は、テキストやノートを閉じた状態で、次のことを確認しましょう。

  • 何も見ずに解き始められるか
  • 図や式を自分で書けるか
  • 解き方を言葉で説明できるか
  • 数値や問い方が変わっても解けるか

答えや解説を見れば分かる状態ではなく、自分の力で最初から最後まで解ける状態を目指すことが必要です。

保護者は教えるよりも学習の整理を支える

日能研では、子どもが自ら学ぶ姿勢を育てることを重視しています。公式の教室案内でも、保護者が常に隣について教え込むのではなく、「いつ、何に取り組むか」というスケジュール面を支えることが勧められています。

ご家庭では、問題の解き方を直接教えるよりも、次のようなサポートを意識しましょう。

  • 宿題の優先順位を一緒に整理する
  • 分からない問題に付箋を貼る
  • 質問する問題をまとめる
  • 学習時間が長くなりすぎていないか確認する
  • テスト結果から次の目標を一つ決める

教材を全部終わらせることよりも、必要な問題を理解し、次に自力で解けるようにすることが成績向上につながります。

日能研の教材・宿題の効果的な使い方

日能研では、授業用テキスト、『栄冠への道』『計算と漢字』など、目的の異なる教材を組み合わせて学習を進めます。

教材が充実している一方で、すべての問題を同じように進めようとすると、復習が間に合わなくなったり、難しい問題に時間を使いすぎたりすることがあります。

成績を上げるためには、教材の役割を理解し、次の順番を基本に取り組むことが大切です。

授業内容の理解
→基本問題の定着
→テストの間違い直し
→発展問題への挑戦

授業用テキストと『栄冠への道』を学習の中心にする

授業用テキストは「授業を思い出す」ために使う

日能研の授業用テキストは、家庭で最初から読み進める一般的な参考書とは役割が異なります。

授業中に先生や仲間と考えたことを書き込み、後から授業の流れを思い出すための教材です。現在の公式案内では、授業用テキストに「学びのひろば」「学びのとびら」などが設けられ、教科内容と考え方を結びつける構成が紹介されています。

家庭では、授業用テキストを次の順番で見直しましょう。

  1. 授業中の書き込みを読み返す
  2. どのような考え方を使ったか説明する
  3. 授業で扱った問題を自力で解く
  4. 解けなかった問題に印をつける
  5. 解説や授業動画、質問対応を利用する

欠席時や復習用として、授業のポイントや家庭学習を支援する動画を用意している教室もあります。利用できる内容は教室によって異なるため、分からない問題を抱え込まず、所属教室に確認しましょう。

『栄冠への道』は家庭学習の最優先教材

『栄冠への道』は、授業で学んだ内容を家庭で振り返り、基本的な知識や考え方を定着させるための教材です。

日能研の公式サイトでも、授業での学びを思い起こし、知識や技術のつながりを整理する「学び直し」のための教材と位置づけられています。

取り組む際は、問題を解くだけでなく、授業内容を思い出してから始めることが大切です。

おすすめの進め方

  1. 授業当日または翌日に取り組む
  2. 基本問題を優先する
  3. 間違えた問題に印をつける
  4. 解説を読んだ後、何も見ずに解き直す
  5. テスト前に印のついた問題だけを再確認する

算数が苦手な場合は、難しい問題に進む前に、授業用テキストと『栄冠への道』の基本問題を繰り返しましょう。

数値が変わると解けなくなるお子さんは、解き方を手順として暗記している可能性があります。「なぜこの式になるのか」「どの条件に注目したのか」を説明させると、理解が曖昧な部分を見つけやすくなります。

『計算と漢字』で毎日の基礎学習を習慣化する

短時間でも毎日継続する

『計算と漢字』は、4年生以降の家庭学習用教材として『栄冠への道』とともに案内されている基礎教材です。授業内容と連動しながら、計算力と漢字・語句の力を継続的に鍛えることができます。

計算と漢字は、まとめて長時間取り組むよりも、毎日短時間ずつ継続する方が効果的です。

取り組む時間を「夕食前」「学校から帰った直後」などに固定すると、学習を習慣化しやすくなります。

丸つけだけで終わらせず、ミスの原因を記録する

算数では、正解したかどうかだけでなく、時間と途中式も確認しましょう。

計算ミスがあった場合は、次のように原因を分類します。

  • 繰り上がり・繰り下がりのミス
  • 約分・通分のミス
  • 数字や記号の写し間違い
  • 暗算のしすぎ
  • 途中式を詰めて書いた
  • 見直しの方法が決まっていない

国語では、間違えた漢字だけを書き直すのではなく、例文や熟語と一緒に覚えます。同音異義語や反対語、言葉の意味まで確認すると、語彙問題や読解問題にもつながります。

『算数強化ツール』や発展問題は選んで取り組む

基本が不安定な場合は後回しにする

『算数強化ツール』は、単元別・レベル別の演習や、入試に向けた問題練習に活用できる教材です。日能研の2026年入試体験記でも、本科テキストや『栄冠への道』とあわせて活用した例が紹介されています。

ただし、難しい問題に時間をかけすぎると、授業の復習や基本問題が不十分になることがあります。

次の状態に当てはまる場合は、発展問題よりも基本の復習を優先しましょう。

  • 授業で扱った基本問題を解き直せない
  • 『栄冠への道』の基本問題に間違いが多い
  • 計算問題で頻繁に失点する
  • 前の単元を忘れている
  • 学習力育成テストで取るべき問題を落としている

基本問題を安定して解けるようになってから、苦手単元や志望校に必要な問題を選んで取り組む方が効果的です。

発展問題は「解説を受けられる問題」に絞る

発展問題に取り組む場合は、解けなかった後の対応まで決めておきましょう。

解説を読んでも理解できない問題を何問も抱えると、宿題を終わらせることだけが目的になってしまいます。

発展問題は、次の条件に当てはまるものから選びます。

  • 授業で途中まで扱った問題
  • 先生から取り組むよう指定された問題
  • テストで正答率が一定程度ある問題
  • 志望校で頻出する単元の問題
  • 解説や質問対応を利用できる問題

一度説明を受けた問題は、解説を写して終わらせず、翌日以降に何も見ずに解き直しましょう。

「オプション」の問題は学力に合わせて使い分ける

中位クラスまでは基本問題の完成を優先する

授業用テキストには、理解を深めたり、学んだ考え方を活用したり、自分の言葉で説明したりするための発展的な課題が含まれる場合があります。

旧教材では「オプション理解」「オプション活用」「オプション説明」などと呼ばれてきましたが、名称や構成、授業で扱う範囲は学年や地域によって異なります。

これらの問題は良問であっても、すべての生徒が必ず家庭で取り組むべきものではありません。

基本問題に課題がある場合は、次の順番を守りましょう。

  1. 『計算と漢字』
  2. 授業で扱った基本問題
  3. 『栄冠への道』の基本問題
  4. テストで間違えた基本問題
  5. 発展問題・オプション問題

上位クラスを目指しているからといって、難しい問題を優先する必要はありません。クラスアップには、まず正答率の高い問題を落とさない力が必要です。

上位クラスでは説明力を高める教材として活用する

基本問題を短時間で正確に解ける生徒にとって、発展的な課題は思考力や説明力を伸ばす教材になります。

取り組む際は、答えが合っているだけで終わらせず、次の点まで確認しましょう。

  • ほかの解き方はないか
  • なぜその条件を使ったのか
  • 図や表で整理できないか
  • 自分の解き方を相手に説明できるか
  • 類題にも同じ考え方を使えるか

難関校では、知識をそのまま答えるだけでなく、複数の条件を整理し、根拠を示しながら考える力が求められます。発展問題は、志望校の出題傾向と照らし合わせながら選ぶことが重要です。

『メモリーチェック』で理科・社会の知識を総整理する

6年生の夏以降に使用する総まとめ教材

『メモリーチェック』は、理科・社会の知識や用語を確認するための総まとめ教材です。日能研では、原則として6年生の夏期講習から使用すると案内されています。

5年生までや、6年生前半に理科・社会の成績が伸び悩んでいる場合は、先に授業用テキストと『栄冠への道』を使い、現在学習している単元の理解と定着を優先しましょう。

1周目は速く進め、2周目以降は弱点に絞る

『メモリーチェック』は、1回ですべて覚えようとすると進まなくなります。

次のように複数回に分けて取り組むと効果的です。

1周目:全体を確認する

  • 短時間でテンポよく進める
  • 分からない問題に印をつける
  • 完璧に覚えようとしすぎない

2周目:間違えた問題に絞る

  • 印のついた問題を中心に解く
  • 関連する図表や資料も確認する
  • 間違えた理由を整理する

3周目:入試で使える状態にする

  • 順番を変えて出されても答えられるか確認する
  • 記述や資料問題と結びつける
  • 過去問で間違えた知識を書き加える

『メモリーチェック』だけで入試対策を完結させるのではなく、過去問や模試で見つかった弱点を戻って確認するための「知識の土台」として活用しましょう。

宿題が終わらないときは優先順位を見直す

「全部終わらせる」ことを目標にしない

日能研の教材は、基本から発展まで幅広い問題を収録しています。そのため、宿題として示された問題をすべて同じ完成度で進めようとすると、学習時間が長くなりすぎることがあります。

宿題が終わらない場合は、次の順番で優先してください。

  1. 毎日の計算・漢字
  2. 直近の授業内容の復習
  3. 『栄冠への道』の基本問題
  4. 学習力育成テストの間違い直し
  5. 苦手単元の類題
  6. 発展問題・オプション問題

難しい問題に30分以上悩み続けるより、基本問題を複数題解き直した方が成績につながる場合もあります。

1週間の中に「やり残しを回収する時間」をつくる

毎日の予定を隙間なく組むと、一度予定が崩れただけで宿題がたまってしまいます。

週に一度は、新しい宿題を入れず、次のことに使える時間を設けましょう。

  • 終わらなかった宿題
  • テスト直し
  • 質問する問題の整理
  • 苦手単元の復習
  • 『メモリーチェック』のやり直し

日能研の教材を効果的に使うために最も大切なのは、問題数をこなすことではありません。

授業で学んだ内容を思い出し、必要な問題を選び、間違えた問題を自力で解ける状態に変えることです。お子さんの学力や志望校に合わせて優先順位を調整し、無理なく学習サイクルを回していきましょう。

日能研の学年別対策について

日能研で成績を上げるためには、学年に合わせて家庭学習の目的や保護者の関わり方を変えていく必要があります。

日能研では、4年生から「授業→家庭学習→テスト→ふり返り」という学習サイクルが本格的に始まります。授業用テキストで考え方や知識を学び、家庭では『栄冠への道』などを使って学び直しを行い、学習力育成テストや全国公開模試で定着度を確認する流れです。

ただし、4年生・5年生・6年生では、優先すべきことが異なります。

4年生は、学習サイクルを身につける時期。
5年生は、学習内容を深く理解し、自分に合った勉強法をつくる時期。
6年生は、志望校合格に必要な学習を選び、得点力へ変えていく時期です。

ここからは、それぞれの学年で起こりやすい悩みと、効果的な対策について解説します。

日能研6年生の勉強法

6年生は「すべてをこなす」勉強から卒業する

6年生になると、日能研での学習量は大きく増えます。

首都圏の2026年度前期の案内では、5年生よりも本科教室の授業コマ数や学習力育成テストの回数が増え、クラス替えも4・5年生の2か月に1回に対して、6年生では毎月行われるとされています。

さらに、通常授業やテストに加えて、日特、特別講座、期間講習などが加わります。塾にいる時間が長くなる一方で、家庭で復習や弱点補強に使える時間は少なくなります。

そのため、6年生で大切なのは、与えられた課題をすべて終わらせることではありません。

「志望校合格のために、今のお子さんが優先して取り組むべき課題は何か」を選ぶことが重要です。

6年生前期は苦手単元を修正できる最後の重要期間

日能研では、6年生前期を学び方や考え方を「深める」ステージ、夏を経た後期を志望校合格に向けて「合格力」を鍛えるステージと位置づけています。

6年生前期に優先したいのは、次の3つです。

  • 5年生までに学んだ重要単元の穴を埋める
  • 授業内容の基本問題を自力で解ける状態にする
  • 学習力育成テストや全国公開模試の失点原因を分析する

特に算数と国語は、以前の単元の理解が次の学習に影響しやすい科目です。

算数であれば、割合・比・速さ・平面図形などの基本事項が不安定なままでは、入試問題演習に進んでも得点につながりません。国語も、文章の読み方や設問の根拠を探す方法が身についていなければ、過去問を解くだけで成績を上げることは難しくなります。

「苦手単元は夏休みにまとめて復習しよう」と先送りするのはおすすめできません。夏期講習では新たな課題や演習が増えるため、苦手克服に使える時間が想定より少なくなることがあるからです。

学習力育成テストは「点数」より失点原因を見る

6年生では、毎回のテスト結果に一喜一憂しやすくなります。

しかし、テスト後に確認すべきなのは、点数や順位だけではありません。間違えた問題を、次のように分類してみましょう。

知識不足
覚えていない用語や公式、解法があった。

理解不足
解説を読んでも、なぜその答えになるのか説明できない。

演習不足
考え方は分かっていたが、自力では解き切れなかった。

読み違い・条件整理のミス
問題文の条件を読み落としたり、必要な情報を整理できなかったりした。

時間配分の失敗
難しい問題に時間を使い、取るべき問題を落とした。

原因によって、必要な対策は異なります。

知識不足なら覚え直し、理解不足なら授業用テキストや『栄冠への道』まで戻る必要があります。演習不足なら類題を解き、時間配分の失敗なら問題を解く順番を見直します。

単に解答を書き写すのではなく、「次に同じ種類の問題が出たら、どう解くか」まで言葉にできる状態を目指しましょう。

1週間の学習を固定し、迷う時間を減らす

6年生は、学習時間を増やすだけでなく、限られた時間を効率よく使うことが重要です。

まず、毎週の基本スケジュールを固定しましょう。

たとえば、授業の翌日は授業内容の学び直し、テスト翌日は解き直し、週の後半は苦手単元の補強というように、曜日ごとの役割を決めます。

毎日、その場で「今日は何をするのか」と考えていると、学習を始めるまでに時間がかかります。取り組む教材と時間をあらかじめ決めておくことで、勉強を始めやすくなります。

朝の時間を活用する場合も、睡眠時間を削って長時間勉強するのではなく、漢字、語句、計算、理社の確認など、10~20分程度で終わる短い課題を設定するとよいでしょう。

日特や特別講座は目的を確認して受講する

6年生になると、日特や各種特別講座を案内されることがあります。

2026年度の首都圏の教室案内では、前期の日特を学力別、後期を志望校別として実施する例が確認できます。ただし、日特の名称、対象校、受講条件、必修・選択の扱いは地域や校舎によって異なります。

大切なのは、講座を受けるか受けないかを一律に判断することではありません。

次の点を確認しましょう。

  • 志望校の出題傾向に合っているか
  • 現在の苦手単元を補える内容か
  • 通常授業やテストの復習時間を確保できるか
  • 移動時間を含めても学習効果が見込めるか

日特や特別講座が有効な場合もあれば、まずは本科教室の基本問題や苦手単元の復習を優先したほうがよい場合もあります。

受講を迷ったときは、家庭だけで判断せず、教室の先生に現在の学習状況と志望校を伝えたうえで相談しましょう。

日能研内の成績ではなく、志望校の合格点から逆算する

中学受験の最終目標は、学習力育成テストや全国公開模試で高得点を取ることでも、上位クラスに在籍することでもありません。

志望校の入試本番で合格点を取ることです。

6年生の全国公開模試では、時期に応じて「実力判定」「志望校選定」「志望校判定」「合格判定」「合格力実践」など、目的の異なるテストが実施されています。

模試の結果は重要ですが、偏差値だけを見るのではなく、志望校との距離を測る資料として活用しましょう。

志望校で頻出の単元が取れているか、合格するために落とせない問題を正解できているか、答案の書き方に課題がないかを確認します。

塾内順位が上がっていても、志望校で必要な単元が弱ければ対策が必要です。一方、クラスが上がらなくても、志望校の頻出分野を着実に伸ばせているのであれば、学習の方向性は間違っていない可能性があります。

6年生は優先順位を変えることで逆転も可能

入試までの1年間は短く感じられますが、学習内容を適切に選べば、成績を大きく伸ばすことは可能です。

逆転合格を目指すうえで重要なのは、難しい問題を数多く解くことではありません。

  • 正答率の高い問題を落とさない
  • 志望校で頻出の単元を優先する
  • できなかった問題を自力で解けるまで直す
  • 過去問で見つかった課題を日々の学習へ戻す

このサイクルを続けることが、合格点への近道です。

日能研5年生の勉強法

5年生は学習量と難度が大きく上がる時期

日能研では、5年生前期を学び方や知識を「広げる」ステージ、後期を自分の学び方や考え方を「深める」ステージとしています。

5年生になると、授業回数や家庭学習の量が増えるだけでなく、学ぶ内容も本格化します。

算数では割合・比・速さ・図形など、入試で重要な単元が続きます。国語では、初めて読む文章から根拠を探し、自分で答えを組み立てる力が求められます。理科・社会でも、用語を覚えるだけでなく、資料の読み取りや理由説明、記述への対応が必要になります。

そのため、4年生までは順調だったお子さんが、5年生から成績を落とすことは珍しくありません。

これは能力が足りないからではなく、これまでの勉強法が5年生の学習に合わなくなっている可能性があるということです。

「やった量」から「理解できた内容」へ評価基準を変える

5年生で成績が伸び悩むお子さんには、宿題を終わらせること自体が目的になっているケースが見られます。

たくさん問題を解いていても、解き方の理由を理解していなければ、少し条件を変えられただけで対応できません。

家庭学習では、次の状態を目指しましょう。

  • 解き方を自分の言葉で説明できる
  • どの条件に注目したかを説明できる
  • 間違えた理由を言葉にできる
  • 数日後にもう一度解いても正解できる

算数であれば、「この式を使う」と覚えるだけでなく、なぜその式になるのかを確認します。

国語であれば、正解の選択肢を覚えるのではなく、「本文のどこが根拠になっているか」「ほかの選択肢はなぜ違うのか」を確認します。

理科・社会では、用語を答えられるだけでなく、原因と結果、時代や地域のつながりまで説明できるようにしましょう。

保護者は教えるより、理解度を確認する

5年生の家庭学習を、すべてお子さん任せにするのはまだ難しい場合があります。

一方で、保護者がすべての問題を教えたり、最初から最後まで付き添ったりする必要もありません。

保護者の役割は、次のような問いかけで理解度を確認することです。

「この問題は何を聞かれているの?」
「どこまで分かって、どこから分からなかった?」
「先生は授業でどのように説明していた?」
「次に似た問題が出たら、何に気をつける?」

うまく説明できない場合は、理解が曖昧な可能性があります。授業用テキストや『栄冠への道』に戻ったり、日能研の先生に質問したりしましょう。

親子で感情的になりやすい場合は、家庭で無理に教え込まず、塾や第三者の力を借りることも大切です。

5年生から日能研に入っても間に合うのか

5年生から日能研への通塾を始めることは可能です。

ただし、「5年生からでも必ず問題なく追いつける」と一律に考えることはできません。日能研も、通い始めるのに最適な学年はお子さんによって異なると案内しています。

5年生から入塾する場合は、授業についていくことだけでなく、次の点を確認しましょう。

  • 小学校範囲の計算や漢字に大きな穴がないか
  • 授業後に復習する習慣があるか
  • 算数と国語の基礎力がどの程度身についているか
  • 1週間の学習スケジュールを無理なく回せるか

入塾直後は、すべての宿題を完璧に終わらせようとせず、授業の基本内容と計算・漢字などの基礎を優先します。

まずは通塾生活に慣れ、学習サイクルを安定させることが大切です。

5年生後半は新6年生に向けた土台づくりをする

5年生後半になると、学習内容が難しくなり、テストや宿題に追われやすくなります。

この時期に優先したいのは、次の3点です。

1.算数と国語の未理解単元を残さない

算数では、割合・比・速さ・図形などを重点的に確認します。国語では、文章の読み方、選択肢の比較、記述の根拠の探し方を身につけます。

2.テストの解き直しを習慣化する

間違えた問題をその日のうちに確認し、数日後にもう一度自力で解きます。解説を読んで分かった状態と、自分で解ける状態は異なります。

3.6年生の学習時間を想定して生活を整える

6年生になると授業やテスト、講座が増えます。5年生のうちに就寝時刻、起床時刻、宿題を始める時間を整えておきましょう。

新6年生になる直前に教材を広げすぎるより、5年生で学んだ重要単元を確実に定着させることが効果的です。

日能研4年生の勉強法

4年生は成績より学習サイクルをつくる

日能研では、4年生前期を学び方に「親しむ」ステージ、後期を学び方や知識を「広げる」ステージとしています。授業・家庭学習・テストをつなぐ学習サイクルに慣れることが、4年生の大きなテーマです。

4年生の段階では、お子さん自身が中学受験を現実的な目標として捉えていないことも珍しくありません。

保護者の方は焦りやすい時期ですが、4年生から入試問題を大量に解かせる必要はありません。

この時期に身につけたいのは、次のような学習習慣です。

  • 授業を集中して聞く
  • 授業で習った内容を数日以内に振り返る
  • 間違えた問題をそのままにしない
  • 分からないことを質問する
  • 決めた時間に学習を始める

4年生のうちにこのサイクルが身につけば、学習量が増える5年生以降にも対応しやすくなります。

「1日何時間」ではなく「何ができたか」を見る

家庭学習では、「毎日1時間勉強する」と時間だけを目標にすることがあります。

しかし、時間だけを決めると、机に向かっていても学習が進まなかったり、本来短時間で終わる課題に必要以上の時間をかけたりすることがあります。

4年生では、時間と課題を組み合わせて管理しましょう。

たとえば、

「計算を10分行う」
「授業で間違えた算数を2問解き直す」
「漢字を10個練習し、最後にテストする」

というように、取り組む内容と終了条件を明確にします。

学習後には、「何分勉強したか」だけでなく、「何ができるようになったか」を確認しましょう。

学習力育成テストを成功体験につなげる

4年生では、学習力育成テストや全国公開模試の結果を気にし始めるお子さんが増えます。

テストで点数を取れた経験は、学習への自信や意欲につながります。ただし、保護者が点数や順位だけを評価すると、間違えることを恐れたり、難しい問題に挑戦しなくなったりすることがあります。

テスト後は、できなかった問題だけでなく、できるようになったことにも目を向けましょう。

「前回できなかった計算ができたね」
「問題文に線を引いて条件を整理できたね」
「解き直しでは自分で正解できたね」

このように、結果だけでなく学習の過程を認めることで、次の学習への意欲を育てやすくなります。

宿題を終えるだけでなく、定着まで確認する

日能研では、家庭で『栄冠への道』などを使い、授業内容を学び直します。

ただし、宿題を一度終わらせただけでは、定着したとは限りません。

特に確認したいのは、次の点です。

  • 答えを見ずに解けるか
  • なぜその答えになるか説明できるか
  • 間違えた問題を後日解き直せるか

学習力育成テストは、学んだ内容が身についているかを確認する機会です。テストを受けて終わるのではなく、できなかった内容を学び直すところまでを1つの学習サイクルとして考えましょう。

日能研の学年別対策まとめ

日能研で成績を上げるためには、学年ごとに学習の重点を変えることが大切です。

4年生:学習習慣をつくる

授業、家庭学習、テスト、解き直しのサイクルを身につけます。勉強時間よりも、学んだ内容が定着しているかを確認しましょう。

5年生:理解を深める

宿題をこなすだけの勉強から、解き方や考え方を説明できる勉強へ切り替えます。特に算数と国語のつまずきを早めに修正することが重要です。

6年生:合格に必要な課題を選ぶ

塾の課題をすべてこなすのではなく、志望校の出題傾向と現在の学力から優先順位を決めます。テスト、日特、特別講座、過去問を目的に応じて活用しましょう。

日能研のカリキュラムは、授業と家庭での学び直しを繰り返しながら力を伸ばせるようにつくられています。しかし、お子さんの理解度や志望校によって、必要な復習量や優先課題は異なります。

「宿題をこなしているのに成績が上がらない」「学習力育成テストの結果が安定しない」「何を優先すればよいか分からない」という場合は、早めに学習内容を整理し、お子さんに合った学習計画へ修正することが大切です。

日能研の科目別対策について

日能研では、授業で新しい知識や考え方に触れ、家庭学習で内容を学び直し、テストで定着度を確認する学習サイクルが組まれています。

現在の日能研では、授業用テキストと家庭学習用の『栄冠への道』を中心に学習を進めます。さらに、学年・クラス・地域によって、計算・漢字教材、演習教材、強化ツール、日特教材などが加わる場合があります。

教材が充実している一方で、すべての問題を同じようにこなそうとすると、復習が浅くなりやすい点には注意が必要です。

日能研で成績を上げるために重要なのは、教材の量を増やすことではありません。

お子さんの課題を明確にし、必要な問題を選び、できるようになるまで学び直すことが大切です。

ここでは、日能研の国語・算数・理科・社会について、成績を上げるための具体的な勉強法を解説します。

日能研の国語対策

日能研に通うご家庭からは、国語について次のようなご相談が多く寄せられます。

  • 文章は読んでいるのに問題が解けない
  • 国語の復習方法が分からない
  • 記述問題になると手が止まってしまう
  • テストによって点数や偏差値が大きく変わる

国語は、単に文章をたくさん読めば成績が上がる科目ではありません。

文章の内容を整理する力、答えの根拠を見つける力、必要な内容を解答としてまとめる力を分けて練習する必要があります。

日能研の国語の特徴

日能研の授業では、文章の内容や言葉の働きについて、講師やクラスの仲間と考えを出し合いながら学びます。日能研が公式に示している授業用テキストにも、「思考技法」と学習内容を結びつけながら考える構成が取り入れられています。

授業中には理解できていても、家庭で一人になったときに同じ考え方を再現できないお子さんは少なくありません。

そのため、家庭学習では、問題の正誤を確認するだけでなく、

「授業でどのように考えたのか」
「なぜその答えになるのか」

を自分の言葉で説明できる状態にすることが重要です。

国語の成績を上げるために、最初に課題を絞る

国語が苦手といっても、つまずいている場所はお子さんによって異なります。

例えば、次のように課題を分けて考えましょう。

  • 漢字や語句の知識が不足している
  • 文章の内容を正確に理解できていない
  • 設問で問われていることを読み取れていない
  • 本文から答えの根拠を探せない
  • 記述に必要な内容は分かるが、文章にまとめられない
  • 時間配分がうまくいかず、最後まで解き切れない

「国語が苦手だから、国語の問題をたくさん解く」という対策では、課題が改善されないことがあります。

学習力育成テストや全国公開模試の答案を確認し、失点の原因を分類してから、取り組む問題を選びましょう。

文章の内容を理解する力を伸ばす

文章を読んだ後、すぐに問題へ進むのではなく、まず内容を簡単に説明させてみましょう。

説明文・論説文であれば、次のように質問します。

  • 筆者が一番伝えたいことは何か
  • どのような問題が取り上げられていたか
  • 筆者はその問題をどのように考えているか
  • 具体例は何を説明するために使われていたか

物語文であれば、次の点を確認します。

  • いつ、どこで、誰が行動したか
  • 出来事の前後で人物の気持ちはどう変化したか
  • 気持ちが変わったきっかけは何か
  • 会話や行動の裏にどのような思いがあるか

文章全体の説明が難しい場合は、段落ごとに「何について書かれているか」を一言でまとめさせます。

保護者が内容をすべて説明するのではなく、まずはお子さん自身に考えさせることがポイントです。説明が曖昧な部分だけ、本文へ戻って確認しましょう。

答えの根拠を見つける練習をする

国語の選択問題や記述問題の多くは、本文の根拠をもとに答えをつくります。

正解した問題についても、

「本文のどこを根拠にしたのか」

を確認してみましょう。

偶然選んだ答えや、何となく選んだ答えは、次のテストでは再現できません。

特に、次の問題には一定の解き方があります。

  • 指示語が指す内容を答える問題
  • 傍線部の理由を説明する問題
  • 内容を言い換える問題
  • 人物の気持ちを答える問題
  • 本文と一致する選択肢を選ぶ問題
  • 指定された字数でまとめる問題

授業で教わった線の引き方や着目点を、家庭学習でも再現できているか確認してください。

間違えた問題は答えを書き写して終わらせず、

  1. 何を問われていたか
  2. 自分はどこを根拠にしたか
  3. 正しい根拠はどこだったか
  4. 自分の考え方のどこがずれていたか

という順番で振り返ると、解き方が定着しやすくなります。

記述問題は「必要な要素」をそろえる

記述問題が苦手なお子さんには、いきなり完成した文章を書かせようとしないことが大切です。

まず、解答に必要な要素を箇条書きにします。

例えば、人物の気持ちを答える問題であれば、

  • どのような出来事が起きたか
  • その出来事を人物がどう受け止めたか
  • その結果、どのような気持ちになったか

という要素に分けて考えます。

必要な要素をそろえた後で、一つの文章につなげます。

模範解答と自分の解答を比べるときも、言葉遣いが同じかどうかではなく、

  • 必要な要素が入っているか
  • 本文と異なる内容を書いていないか
  • 主語と述語が対応しているか
  • 問われ方に合った文末になっているか

を確認しましょう。

記述問題の答えは一つの表現に限定されません。模範解答を丸暗記するのではなく、正解に必要な内容を理解したうえで、別の表現でも書ける状態を目指してください。

国語が苦手なら読書を増やすべきか

読書には、語彙を増やしたり、さまざまな文章表現に触れたりする効果が期待できます。

ただし、読書をするだけで、すぐにテストの読解問題や記述問題が解けるようになるわけではありません。

読書が好きなお子さんが無理にやめる必要はありませんが、国語の成績を短期間で改善したい場合は、まず授業で扱った文章や『栄冠への道』の復習を優先しましょう。

入試国語の対策と、自由な読書は目的が異なります。

読書を国語学習の代わりにするのではなく、日能研の教材を使った復習と並行して取り入れることが大切です。

日能研の算数対策

算数は、日能研生から特にご相談の多い科目です。

  • 授業では分かったはずなのに、家庭で解けない
  • 『栄冠への道』に時間がかかりすぎる
  • 学習力育成テストでは取れるが、公開模試では取れない
  • 学年が上がるにつれて偏差値が下がってきた
  • 応用問題になると手が止まる

このような場合、問題数を増やす前に、現在の勉強方法を見直す必要があります。

日能研の算数の特徴

日能研の算数では、授業用テキストで新しい考え方を学び、『栄冠への道』を使って家庭で学び直します。

6年生になると、クラスや地域によって強化ツールや演習講座、日特教材などが加わり、学習量も増えていきます。2026年度の公式時間割でも、6年生は算数の授業数が多く設定されている校舎が確認できます。

ただし、教材をすべてこなすことが、そのまま成績アップにつながるわけではありません。

理解が不十分な状態で難しい問題へ進むと、

「解説を読めば分かるが、自分では解けない問題」

ばかりが増えてしまいます。

まずは授業内容と『栄冠への道』を優先する

算数の成績が安定していない場合は、教材を広げるよりも、授業で扱った内容と『栄冠への道』の基本的な問題を確実にすることが先です。

復習するときは、次の順番で取り組みます。

  1. 授業で扱った問題を、何も見ずに解く
  2. 解けなかった問題に印をつける
  3. ノートや解説を見て考え方を確認する
  4. その日のうちに、もう一度自力で解く
  5. 数日後に、何も見ずに解き直す

同じ問題を何度も解く目的は、答えを覚えることではありません。

問題を見たときに、必要な考え方や図を自分で再現できるようにすることが目的です。

算数の間違いを5種類に分ける

算数の失点は、すべて「算数が分かっていない」ことが原因ではありません。

間違えた問題を、次の5種類に分けてみましょう。

1.知識・理解不足
公式や考え方そのものを理解していない。

2.方針が立たない
何を使えばよいか分からず、解き始められない。

3.途中式や図が不十分
頭の中だけで処理しようとして、条件を整理できていない。

4.計算・転記ミス
考え方は合っているが、計算や数字の写し間違いで失点している。

5.時間不足
問題の優先順位や時間配分に課題がある。

原因によって対策は異なります。

例えば、知識不足であれば授業用テキストへ戻る必要がありますが、計算ミスが多い場合は、式の書き方や見直し方を改善する必要があります。

すべての間違いを「ケアレスミス」で片づけないようにしましょう。

学習力育成テストと公開模試を使い分ける

日能研では、授業・家庭学習・テストを組み合わせた学習サイクルが設定されています。学習力育成テストは、授業で学んだ内容の定着を確認するうえで重要です。一方、全国公開模試では、学習した知識を初めて見る問題に活用する力も求められます。

学習力育成テストで点数が取れない場合は、授業内容や基本問題の復習が不足している可能性があります。

学習力育成テストでは取れるのに公開模試で取れない場合は、

  • 問題文から条件を整理する
  • 既習単元との共通点を見つける
  • 図や表を自分でつくる
  • 複数の単元を組み合わせて考える

といった練習が必要です。

テストの偏差値だけでなく、どのような問題で失点したかを確認してください。

学年が上がったら学習計画を見直す

5年生まで続けていた勉強方法が、6年生でもそのまま通用するとは限りません。

6年生になると、通常授業に加えて、テスト、日特、期間講習、志望校対策などが増えます。実際に2026年度の日能研の時間割でも、6年生の日曜日にテストと日特が設定されている校舎があります。

学習時間が増えているのに成績が下がっている場合、単純な努力不足ではなく、復習の優先順位が崩れている可能性があります。

6年生前期から夏休み前にかけては、応用問題を増やすことだけに意識を向けず、

  • 割合・比
  • 速さ
  • 平面図形
  • 立体図形
  • 数の性質
  • 規則性
  • 場合の数

など、志望校で必要となる重要単元の基礎が抜けていないか確認しましょう。

6年生が難しい問題ばかり解くのは危険

6年生になると、難しい問題や志望校の過去問に取り組みたくなるものです。

しかし、基礎が不十分な状態で応用問題だけを解いても、解説を読んで終わる学習になりやすく、得点力は安定しません。

応用問題が解けなかった場合は、

  • 問題文を理解できなかったのか
  • 必要な知識を忘れていたのか
  • 解法を思いつかなかったのか
  • 途中の計算で止まったのか

を確認し、必要に応じて前の学年や基本問題まで戻りましょう。

難しい問題を解くことより、入試で取るべき問題を確実に得点することが重要です。

日能研の理科対策

日能研の理科で成績が伸び悩んでいる場合、最初に「理科が苦手」とひとまとめにしないことが大切です。

理科の問題は、大きく次のように分類できます。

  • 生物・地学などの知識問題
  • 物理・化学分野の計算問題
  • 実験や観察の手順を読み取る問題
  • 表やグラフから規則を見つける問題
  • 複数の知識を組み合わせて考える問題

どのタイプで失点しているかによって、必要な対策が異なります。

テストを使って苦手の原因を把握する

まず、学習力育成テストや全国公開模試の答案を確認します。

正解・不正解だけでなく、次の点を調べましょう。

  • 用語を覚えていなかった
  • 現象の仕組みを理解していなかった
  • 計算式を立てられなかった
  • 単位を間違えた
  • グラフを正しく読めなかった
  • 問題文の条件を見落とした
  • 時間が足りなかった

間違えた問題をその場で解き直すだけでなく、数日後にもう一度解くことも大切です。

直後には解けても、期間を空けると解けない場合、まだ知識や解法が定着していません。

知識問題は「理由」と結びつけて覚える

理科の知識は、言葉だけを丸暗記するよりも、現象の理由や具体例と結びつけたほうが定着しやすくなります。

例えば、植物の単元であれば、用語だけを覚えるのではなく、

  • どの部分で何が行われるか
  • なぜそのつくりになっているか
  • 条件が変わると結果がどう変化するか

まで説明できるようにします。

授業用テキストや『栄冠への道』の図・写真・実験内容を活用し、図を見ながら口頭で説明させてみましょう。

6年生の総復習では『理科メモリーチェック』を利用する方法もあります。現行の教材は、要点の整理と確認問題を見開きで進められる構成になっています。

ただし、確認教材を最初から順番に解くだけではなく、テストで判明した弱点分野を優先することが大切です。

計算問題は式を覚えるだけでは不十分

理科の計算問題が苦手な場合、算数の計算力だけが原因とは限りません。

  • 何を求める問題なのか
  • どの数値とどの数値を使うのか
  • 比例するのか反比例するのか
  • 単位をそろえる必要があるか
  • 実験のどの場面を表しているか

を整理できているか確認しましょう。

計算練習では、最初から時間制限を設ける必要はありません。

まずは図や表を書き、式の意味を説明しながら正確に解けるようにします。正確に解けるようになってから、時間を意識した練習へ進みましょう。

日能研の『計算と漢字』は、基本的に算数の計算と国語の漢字を扱う教材です。理科の計算対策には、授業用テキストや『栄冠への道』の該当単元、理科の演習教材を使用してください。

実験・グラフ問題は「変えた条件」を確認する

実験問題では、知識を覚えているだけでは解けない問題が増えています。

次の点に印をつけながら読みましょう。

  • 実験で変えた条件
  • 同じままにした条件
  • 観察・測定した結果
  • 比較する実験
  • 結果から分かること

グラフ問題では、縦軸・横軸・単位を最初に確認します。

そのうえで、

  • 数値が増えているか、減っているか
  • 一定になっている部分があるか
  • 急激に変化する場所があるか
  • 条件の違いによってグラフがどう変わるか

を読み取ります。

答えを覚えるのではなく、実験結果から結論を導く過程を説明できるようにしましょう。

日能研の社会対策

社会は、暗記量が多い科目だと思われがちですが、現在の中学入試では、知識を資料や文章と結びつけて考える問題も多く出題されます。

日能研の社会で成績を上げるためには、

知識を覚えることと、知識を使って考えることの両方が必要です。

社会・理科の授業回数は学年や校舎によって異なる

社会・理科の授業回数は学年・クラス・校舎によって異なります。

2026年度の公式時間割では、4年生の社会・理科を隔週で実施する校舎がある一方、5年生では社会・理科をそれぞれ毎週実施している校舎も確認できます。

そのため、社会の学習計画を立てる際は、所属校舎の時間割や年間予定を確認してください。

授業間隔が空く場合は、次の授業まで何もしないのではなく、短時間の復習を間に入れることが重要です。

日能研の地理対策

地理では、地名や特産品を単独で覚えるのではなく、地図上の位置や自然条件と結びつけて覚えます。

例えば、農業であれば、

  • どの地域で生産されているか
  • どのような気候や地形か
  • なぜその作物の生産が盛んなのか
  • どこへ出荷されるのか

まで関連づけます。

都道府県名を見たときに、地方、県庁所在地、山地、河川、平野、産業を一緒に思い出せる状態が理想です。

白地図や地図帳を使い、テキストで出てきた地名を毎回確認しましょう。

統計資料は年度によって変わるため、古い教材だけに頼らず、日能研から配布される最新年度の資料を使用してください。

日能研の歴史対策

歴史では、人物名や年号を覚えるだけでは、入試問題に対応できません。

次の流れで整理しましょう。

原因 → 出来事 → 結果 → 次の時代への影響

例えば、戦いや制度について、

  • なぜ起きたのか
  • 誰が関わったのか
  • どのような内容だったのか
  • その後の社会がどう変化したのか

を説明できるようにします。

年代順に並べる問題へ対応するため、時代ごとの学習だけでなく、複数の時代をまたいだ復習も必要です。

授業用テキストだけでイメージしにくい場合は、資料集の写真、地図、文化財、建築物なども一緒に確認しましょう。

日能研の公民対策

公民では、国会・内閣・裁判所の名称を覚えるだけでなく、それぞれの役割や関係を整理することが重要です。

例えば、三権分立であれば、

  • 国会は何をする機関か
  • 内閣は何をする機関か
  • 裁判所は何をする機関か
  • それぞれがどのように抑制し合っているか

を図にして説明します。

選挙制度、地方自治、財政、社会保障なども、用語だけを暗記するのではなく、ニュースや日常生活と結びつけて考えましょう。

日能研の時事問題対策

時事問題では、ニュースの内容そのものだけでなく、地理・歴史・公民の知識と関連づけて出題されることがあります。

毎日のニュースをすべて記録する必要はありません。

週に一度程度、重要なニュースについて、

  • いつ起きたか
  • どこで起きたか
  • 何が問題になっているか
  • 中学受験のどの単元と関係するか

を確認しましょう。

ノートにまとめる場合も、長い文章を書かせる必要はありません。見出しと要点を数行で整理し、関連する地域を地図で確認する方法が効果的です。

社会の総復習には、年度版の『社会メモリーチェック』を利用する方法もあります。社会版は統計資料や近年の出題傾向に対応するため、年度ごとに資料が更新されています。

社会は「覚える→思い出す」を繰り返す

社会が苦手なお子さんの中には、テキストを読んだり、重要語句に線を引いたりするだけで学習を終えているケースがあります。

しかし、読むだけでは、知識が定着しているか確認できません。

  • テキストを閉じて説明する
  • 一問一答に答える
  • 白地図に書き込む
  • 年代順に並べる
  • 用語の意味を口頭で説明する

といった、知識を思い出す学習を取り入れましょう。

一度に長時間暗記するよりも、

授業当日、数日後、テスト前、テスト後

と間隔を空けて繰り返すことが重要です。

日能研の科目別対策で共通する5つのポイント

日能研で4科目の成績を上げるためには、次の5つを意識しましょう。

1.すべての教材を同じようにこなそうとしない

教材を終わらせることが目的になると、理解が浅いまま次の問題へ進んでしまいます。

現在のお子さんに必要な問題を選び、優先順位をつけて取り組みましょう。

2.学習力育成テストを弱点発見に使う

点数や偏差値だけでなく、どの単元、どの問題形式、どのような間違い方で失点したかを確認します。

間違えた原因を特定することで、次の家庭学習で取り組む内容が明確になります。

3.正解した問題も考え方を確認する

偶然正解した問題や、何となく選んだ問題は、理解できているとは限りません。

算数であれば解法、国語であれば本文の根拠、理科・社会であれば理由や背景を説明させましょう。

4.学年や時期に合わせて学習計画を変える

4年生、5年生、6年生では、授業時間、教材量、テスト、講座の負担が異なります。

特に6年生は日特や志望校対策が加わるため、5年生までと同じ家庭学習を続けると、復習が回らなくなることがあります。

定期的に、教材の優先順位と1週間の学習計画を見直してください。

5.志望校から逆算して優先順位を決める

入試で求められる力は、学校によって異なります。

  • 国語の記述量
  • 算数の頻出単元
  • 理科の計算・実験問題の割合
  • 社会の記述・時事問題の有無

などを確認し、志望校で必要な力を優先的に伸ばしましょう。

日能研のカリキュラムをすべて同じ濃さで勉強するのではなく、現在の成績と志望校の出題傾向を踏まえて、必要な学習を選ぶことが成績アップへの近道です。

※日能研は地域を運営する法人や校舎、学年、クラスによって、教材名・授業回数・講座構成が異なる場合があります。実際の学習計画を立てる際は、所属校舎から配布される最新の時間割や教材一覧も併せてご確認ください。

日能研のテスト対策について

日能研では、直近の授業内容の定着度を確認する「学習力育成テスト」と、幅広い範囲から現在の実力を測る「日能研 全国公開模試」が実施されています。

この2つのテストは目的が異なるため、同じ方法で対策するのではなく、それぞれの特徴に合わせて学習を進める必要があります。

日能研で重視したい2種類のテスト

学習力育成テストは授業内容の定着度を確認するテスト

学習力育成テストは、授業と家庭学習を通じて学んだ内容を、どの程度使えるようになっているか確認するためのテストです。

日能研では、授業で学んだことを家庭で学び直し、テストで試し、テスト後に振り返るという学習サイクルを重視しています。したがって、学習力育成テストは単に順位を競うためのものではなく、授業内容の理解不足や家庭学習の課題を発見するためのテストと考えることが大切です。 おおむね2週間に1回のペースで実施されます。2026年度後期の首都圏教室では、4年生・5年生ともに9月から翌年1月までに全9回が設定されています。

6年生になるとテストの頻度が高まり、後期には「学習力育成テスト」に代わって、入試本番を意識した「合格力育成テスト」や「合格力実践テスト」が中心になります。実施回数や曜日は地域・教室によって異なるため、所属教室の日程表を確認しましょう。

全国公開模試は現在の実力と志望校までの距離を測るテスト

日能研全国公開模試は、授業で直近に扱った単元だけでなく、これまでに学習した内容から幅広く出題される実力テストです。

首都圏を中心に全国で約12,000人が受験し、日能研が蓄積してきた入試データをもとに、偏差値や志望校判定、設問ごとの正誤情報などが提供されます。日能研生以外も受験するため、幅広い受験生の中で現在の学力を確認できる点が特徴です。

4年生・5年生では、主に「実力判定テスト」が実施されます。また、5年生の12月には、志望校を意識した「PRE合格判定テスト」も実施されます。

6年生は時期に応じて、テストの名称と目的が次のように変わります。

  • 5月:志望校選定テスト
    現在の学力や今後の伸びを踏まえて、志望校や併願校を検討します。
  • 6月:志望校判定テスト
    志望校に対する合格可能性や、受験生の志望動向を確認します。
  • 8月以降:合格判定テスト
    志望校別の合格可能性や志望者内順位を確認します。
  • 9月以降:合格力実践テスト
    入試問題への対応力を高め、志望校合格に向けた課題を明確にします。
  • 12月から1月:ファイナル256
    入試直前期に、志望校の出題形式を意識した総仕上げを行います。

2026年度は、志望校判定テストが6月28日、最初の合格判定テストが8月30日に実施されます。

学習力育成テストで結果を出す3つのポイント

1.授業当日から短い復習を始める

学習力育成テストの対策を、テスト前日だけで済ませるのはおすすめできません。

前日に答えや解き方を覚えれば、一時的に点数が上がることはあります。しかし、それでは時間が経つと解き方を忘れ、範囲の決まっていない全国公開模試や入試問題には対応できません。

家庭学習では、次のように復習のタイミングを分けることが効果的です。

授業当日または翌日
授業で扱った考え方や解法を確認する。

2~3日後
一度間違えた問題を、何も見ずに解き直す。

テスト前
解き直しで再び間違えた問題だけを確認する。

すべての問題を何度も解くのではなく、自力で解けなかった問題を繰り返すことが重要です。

2.『本科教室』と『栄冠への道』の役割を分ける

日能研の家庭学習では、授業用教材の『本科教室』と、家庭学習用教材の『栄冠への道』を連動させて使うことがポイントです。

『栄冠への道』で問題を解いていて考え方が分からなくなった場合は、すぐに解答を暗記するのではなく、『本科教室』に戻って授業で扱った考え方を確認します。

基本的な流れは、次のようになります。

  1. 『本科教室』で授業内容を振り返る
  2. 『栄冠への道』で問題を解く
  3. 間違えた原因を確認する
  4. 数日後に何も見ずに解き直す

教材を最初から最後まで何度も解く必要はありません。理解できている問題は先に進み、間違えた問題や説明できない問題に時間を使いましょう。

3.家庭学習にも時間制限を取り入れる

「家では解けるのに、テストでは点数が取れない」という場合は、時間の使い方に原因があるかもしれません。

家庭学習では、テキストやノートを確認しながら、自分のペースで問題を解けます。しかし、テストでは制限時間内に問題を読み、解法を選び、正確に答えを書く必要があります。

そのため、普段の演習でも次のように時間を意識しましょう。

  • 問題ごとに目安時間を決める
  • 時間が過ぎたら、いったん印をつけて先へ進む
  • 解き終わった後に、時間がかかった原因を確認する
  • 計算や漢字は、短時間で正確に解く練習をする

最初から無理に速く解かせる必要はありません。まずは正確に解ける時間を測り、その時間を少しずつ縮めていくことが大切です。

全国公開模試で偏差値を上げる3つのポイント

1.正答率の高い問題を優先して復習する

全国公開模試では、難しい応用問題を解くことよりも、多くの受験生が正解している問題を落とさないことが偏差値アップにつながります。

成績表が返却されたら、単に点数や偏差値を見るだけではなく、設問ごとの正答率を確認しましょう。

特に優先して復習したいのは、次の問題です。

  • 正答率が高いのに間違えた問題
  • 途中まではできていた問題
  • 計算ミスや読み違いで失点した問題
  • 時間不足で手をつけられなかった基本問題

日能研の公開模試では、設問ごとの正誤情報や答案画像、解説・解答が提供されます。これらを活用し、「何が分からなかったのか」だけでなく、テスト中に何が起きていたのかまで振り返ることが重要です。

2.間違いを4つの原因に分ける

間違えた問題をすべて「理解不足」として扱うと、必要のない問題まで解き直すことになります。

テストの間違いは、次の4つに分類しましょう。

知識不足
公式・語句・漢字・用語などを覚えていなかった。

理解不足
解説を読んでも、考え方や解法が分からない。

処理ミス
計算、条件整理、書き写しなどで間違えた。

時間配分の失敗
難しい問題に時間を使いすぎ、解ける問題を残した。

原因によって対策は異なります。知識不足なら覚え直し、理解不足なら『本科教室』に戻り、処理ミスなら途中式や見直し方法を改善します。

3.公開模試のための総復習時間を確保する

学習力育成テストの勉強だけを続けていると、直近の単元は解けても、数カ月前に学習した内容を忘れてしまいます。

公開模試で安定して得点するには、毎週少しずつ以前の単元を復習する時間が必要です。

たとえば、週末に30分から1時間程度、次のような学習を取り入れます。

  • 以前の学習力育成テストの間違い直し
  • 計算や漢字の総復習
  • 理科・社会の重要語句の確認
  • 苦手単元の基本問題を数問解く

公開模試の直前に広い範囲を一気に復習するのではなく、日頃から少量ずつ復習を積み重ねましょう。

日能研生がクラスを上げる7つのポイント

日能研では、学力や学習状況に応じたクラス編成が行われています。

クラスの名称は地域や教室によって異なり、A・M・TMクラスを設置している教室がある一方、W・G・Rコースなどの名称を使用している教室もあります。また、すべての教室に最上位クラスが設置されているわけではありません。日能研では、クラス替えは4・5年生が2カ月に1回、6年生が毎月実施されます。ただし、単純にテストの点数だけで序列化するのではなく、一人ひとりの学びの状況を踏まえて、スタッフや授業担当者がクラス編成を検討すると説明されています。 クラスアップを目指す場合も、1回のテストだけに集中するのではなく、授業・家庭学習・テスト直しを含めた学習サイクル全体を改善することが大切です。

クラスアップ前に確認しておきたいこと

クラス分けの基準は教室によって異なる

クラスの数や名称、上位クラスに上がるための目安は、地域や教室の在籍人数によって異なります。

「偏差値がいくつになれば必ず上がれる」とは限らないため、まずは所属教室に次の点を確認しましょう。

  • クラス替えの対象となるテスト
  • 何回分の成績が参考にされるか
  • 現在のクラスと上位クラスの目安
  • 教科ごとの成績も確認されるか
  • 授業中や家庭学習で改善すべき点

目標となる数値が分かると、「何となく全教科を頑張る」という状態から、具体的な学習計画に変えられます。

日能研生がクラスを上げる7つのポイント

1.学習力育成テストで取るべき問題を落とさない

学習力育成テストでは、難しい問題をすべて解く必要はありません。

まずは、授業や『栄冠への道』で扱った基本問題を確実に得点することが重要です。

上位クラスを意識するあまり、難問ばかりに取り組むと、基本問題の復習が不足し、かえって得点が安定しなくなることがあります。

「解けたらよい問題」よりも「必ず取るべき問題」を優先することが、クラスアップへの近道です。

2.公開模試では教科ごとに目標を設定する

公開模試の偏差値を上げようとして、4教科すべてを一度に改善しようとすると、学習の優先順位が曖昧になります。

まずは教科ごとに、具体的な目標を決めましょう。

たとえば、次のように設定します。

算数:計算問題と基本問題の失点を半分にする
国語:漢字・語句と選択問題で安定して得点する
理科:知識問題の取りこぼしを減らす
社会:漢字指定や資料の読み違いをなくす

点数を大きく伸ばそうとするより、現在落としている基本問題を数問正解できるようにする方が、結果につながりやすくなります。

3.『本科教室』と『栄冠への道』を優先する

日能研では教材やプリントが多いため、すべてを完璧に終わらせようとすると、復習が浅くなりがちです。

クラスアップを目指す場合も、まずは次の2つを中心に進めます。

『本科教室』で授業内容を理解する
『栄冠への道』で自力で解けるか確認する

『計算と漢字』や理科・社会の補助教材なども大切ですが、学習時間が不足している場合は、教材を増やすよりも、授業で扱った内容を確実に解ける状態にすることを優先しましょう。

4.テスト直しは正答率と原因で優先順位をつける

テスト後にすべての問題を最初から解き直す必要はありません。

まずは、正答率が高い問題や、あと少しで正解できた問題から復習します。

おすすめの優先順位は次の通りです。

  1. 正答率が高いのに間違えた問題
  2. 計算ミスや読み違いで失点した問題
  3. 解説を読めば理解できる問題
  4. 先生や保護者の説明があれば理解できる問題
  5. 現時点では理解が難しい問題

難問に長時間かけるより、次のテストで得点できる問題を増やすことが重要です。

5.復習を一度で終わらせない

問題の解説を読んで「分かった」と感じても、数日後に自力で解けるとは限りません。

復習は、次の3段階で行いましょう。

1回目:解説を読んで考え方を理解する
2回目:何も見ずに自力で解く
3回目:数日後にもう一度解く

3回目まで正解できた問題は、定着した可能性が高いと判断できます。

反対に、何度も間違える問題は、単なる演習不足ではなく、前の学年や前の単元に原因があるかもしれません。

6.計算・漢字・知識を毎日の習慣にする

クラスアップを目指すうえで、計算・漢字・理科社会の基本知識は欠かせません。

これらは一度に長時間取り組むよりも、短時間でも毎日続けた方が定着しやすくなります。

計算:途中式を書き、正確さを確認する
漢字:読みだけでなく、文章の中で書く
理科・社会:答えだけでなく、理由や関連事項も説明する

毎日15分から20分程度でも、基礎学習を固定すると、テストの得点が安定しやすくなります。

7.クラス替え直前ではなく早めに相談する

クラスアップできない原因は、お子さんによって異なります。

授業内容の理解が追いついていない場合もあれば、家庭学習の量が多すぎて消化不良になっている場合もあります。テストになると緊張してしまう、時間配分がうまくいかないというケースもあります。

成績が下がってから教材を増やすのではなく、次のような状態が見られた段階で、早めに教室へ相談しましょう。

  • 宿題に長時間かかっている
  • 授業内容を説明できない
  • 同じ問題を何度も間違える
  • 育成テストと公開模試の成績差が大きい
  • 特定の教科だけ偏差値が下がっている

日能研では、家庭学習の方法について、保護者会や個別学習相談で提案すると案内しています。家庭だけで判断せず、担当スタッフと学習の優先順位を共有することも大切です。 クラスを上げるために最も重要なのは、難しい問題集を増やすことではありません。

授業で学ぶ、家庭で解き直す、テストで確認する、結果を次の学習に生かす。

このサイクルを継続し、お子さんに必要な問題へ優先的に取り組むことが、成績アップとクラスアップにつながります。

日能研の志望校対策について

日能研の6年生になると、多くのご家庭が「日特を受講するべきか」で悩みます。

「受講資格を得られたので、できれば参加させたい」
「日曜日まで塾に通うと、通常授業の復習が回らなくなりそう」
「志望校と日特の内容が合っているのかわからない」

このような迷いが生じるのは、日特の受講によって得られるものがある一方、通塾時間や復習時間を含めると、お子さんへの負担も小さくないからです。

日特は、正式には「日能研入試問題研究特別講座」と呼ばれ、通常授業とは別に日曜日に開講されます。特に後期は志望校を意識した演習を行い、時間配分や問題を解く優先順位など、入試本番で必要となる実戦的な力を身につける講座です。

ただし、日特は受講すれば必ず成績が上がる講座ではありません。

お子さんの現在の学力、志望校、家庭学習の状況、通塾にかかる時間を確認し、日特に通うことが合格に必要な学習につながるかを判断することが大切です。

日能研の前期日特と後期日特の違い

2026年度の首都圏教室の公式時間割では、前期に「マスター選抜日特」「マスター日特」「アドバンス日特」、後期に「難関校日特」「上位校日特」「合格力完成日特」という講座名が確認できます。

ただし、講座の名称、設置される教室、クラス編成、対象となる学校や受講基準は、年度や地域によって異なります。最新の情報は、所属教室から配布される案内や日特受講票、MY NICHINOKENで確認してください。

前期日特は幅広い入試問題を研究する講座

前期日特は、特定の一校だけに絞って過去問対策を進めるというよりも、複数の学校の入試問題に触れながら、入試問題への対応力を高めていく性格の強い講座です。

難度の高い問題に挑戦する経験や、普段とは異なる教室・仲間の中で学ぶ刺激を得られる点は、前期日特のメリットです。

一方で、志望校に直接結びつかない問題を扱うこともあります。そのため、前期日特を受講するかどうかは、「難しい問題を経験できるか」ではなく、「今のお子さんに必要な学習か」という視点で判断しましょう。

後期日特は志望校への適合度が重要

後期日特は、前期よりも入試本番を強く意識した内容になります。

学校別・学校群別の講座では、出題傾向に合わせた問題演習を行い、制限時間内での問題の選び方や得点の積み上げ方を学びます。

一方、「合格力完成日特」などでは、100校以上の入試問題を収録した通称「銀本」を用いて、さまざまな学校の問題に取り組みます。

後期は入試までの残り時間が限られているため、講座のレベルだけでなく、志望校の出題傾向と日特の内容が合っているかを確認することが重要です。

前期日特を受講するか判断する3つのポイント

1.本科授業の基礎が定着しているか

前期日特では、入試問題を使った発展的な演習が中心になります。

そのため、次のような状態であれば、日特よりも通常授業の復習を優先した方がよい場合があります。

  • 『本科教室』や『栄冠への道』の基本問題に解けないものが多い
  • 学習力育成テストの共通問題で失点が続いている
  • 算数や国語に大きな苦手単元が残っている
  • 宿題を終わらせるだけで一週間が終わっている

基礎が十分に定着していない状態で難しい入試問題を増やしても、解説を聞いて終わるだけになりやすく、成績につながらないことがあります。

特に6年生の夏期講習では、入試に向けた総復習が進みます。夏までに基本事項の抜けを減らしておくことは、その後の志望校対策を順調に進めるためにも重要です。

2.日特を受講しても復習時間を確保できるか

日特のある日曜日は、テストと授業を合わせて一日の大部分を使うことがあります。2026年度の教室案内でも、前期日特はテストと午後の授業を組み合わせた時間割が確認できます。受講教室が普段の所属教室と異なるケースもあります。

日特を受講する前に、次の時間を確保できるか確認しましょう。

  • 本科授業の復習
  • 学習力育成テストや全国公開模試の解き直し
  • 日特で間違えた問題の復習
  • 苦手科目や苦手単元の補強
  • 睡眠や休息の時間

日特が必修か選択制かは、地域・校舎・コースによって異なります。まず所属教室の最新案内を確認してください。選択制で不受講が認められている場合は、通常授業の復習状況や志望校との適合度を踏まえて判断します。必修の場合は自己判断で受講を見送らず、学習量や復習時間の調整について所属教室へ相談しましょう。

3.日特で身につけたい力が明確になっているか

前期日特は、受講する目的を明確にすることで効果が高まります。

たとえば、「難関校の算数に触れて思考力を伸ばしたい」「入試問題の文章量や出題形式に慣れたい」「後期の学校別日特を目標に、上位層の中で学びたい」など、受講によって身につけたい力を具体的にしましょう。

反対に、「周りが受けているから」「受講資格が出たから」という理由だけで参加すると、日特と通常授業の両方に追われる可能性があります。

後期日特を受講するか判断する3つのポイント

1.第一志望校に対応した日特があるか

後期日特では、第一志望校または出題傾向の近い学校に対応した講座を受講できるかが重要です。

第一志望校の日特が設置されている場合は、過去の入試問題を踏まえた演習や、同じ学校を目指す受験生の中での学習が大きなメリットになります。

ただし、志望校の日特が近隣で開講されない場合や、受講基準に届かない場合もあります。その際は、別の学校の日特に入ることが本当に有効かを慎重に検討しましょう。

2.日特の問題と志望校の傾向が合っているか

同じような偏差値の学校でも、入試問題の特徴は大きく異なります。

  • 算数の難問が多い学校
  • 標準問題を速く正確に解くことが求められる学校
  • 国語の記述量が多い学校
  • 理科・社会の知識を細かく問う学校
  • 複数科目を通して思考力や表現力を問う学校

志望校では必要とされない難問に多くの時間を使うと、本来優先するべき学習が後回しになる可能性があります。

「レベルの高い日特に入ること」ではなく、志望校で合格点を取るために必要な力を伸ばせることを優先しましょう。

3.過去問演習との両立ができるか

6年生後期は、日能研の通常授業やテストに加えて、志望校の過去問にも取り組む時期です。

日特を受講する場合は、日特の宿題や復習だけで一週間を埋めず、第一志望校の過去問を解き、直しまで行う時間を確保する必要があります。

過去問を解く時間が取れない、間違えた問題を分析できない、弱点補強まで手が回らないという状態であれば、学習内容の優先順位を見直しましょう。

日特を受講しない場合は家庭での志望校対策が必要

日特を受講しないこと自体が、不利になるわけではありません。

ただし、受講しない場合は、日特で行われるはずだった実戦演習を、ご家庭や個別指導などで計画的に補う必要があります。

志望校対策では、過去問を解くだけでなく、次の点を分析しましょう。

  • 各科目の合格者平均点と目標点
  • 試験時間と問題量
  • 記述、選択、抜き出しなどの解答形式
  • 頻出単元と出題されにくい単元
  • 合格するために解くべき問題
  • 時間をかけずに後回しにする問題
  • 失点の原因が知識不足、理解不足、時間不足のどれか

全国公開模試の偏差値や合格判定は、現在の学力を確認するための大切な資料です。しかし、最終的に合否を決めるのは、志望校の入試問題で合格点を取れるかどうかです。

偏差値が志望校の目安に届いていても、出題形式との相性が悪ければ得点できないことがあります。反対に、模試の偏差値が十分でなくても、志望校の頻出分野を重点的に補強し、得点戦略を整えることで合格可能性を高められる場合があります。

日特を受講するか迷ったときのチェックポイント

日特を申し込む前に、次の項目を確認してみましょう。

  • 本科授業の基本問題が定着している
  • 日特を受講しても通常授業の復習時間を確保できる
  • 日特の復習まで行う余裕がある
  • 志望校と講座の問題傾向が合っている
  • 通塾時間を含めても体力的に無理がない
  • 過去問演習と両立できる
  • 日特を受講する目的をお子さん自身も理解している

該当する項目が少ない場合は、日特を受講すること自体を目的にせず、所属教室の先生と相談しながら学習計画を見直しましょう。

日特を受講するかどうかの判断で最も大切なのは、講座の難度や名称ではありません。

お子さんが入試本番で合格点を取るために、「今、何を優先して身につける必要があるのか」を明確にし、限られた時間を最も効果的に使える方法を選びましょう。

※日特の講座名称、設置教室、対象校、受講資格、時間割は年度・地域によって変更されます。必ず所属教室から配布される最新の案内をご確認ください。

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