【動画】「計算ミス」をどう受け止める?
カテゴリー:勉強方法
中学受験の算数のお悩みとして切っても切れない「計算ミス」について、算数講師である日野がお話しします。
#3 「計算ミス」をどう受け止める?
※文章化にあたり、一部文言を修正しています。
馬屋原:こんにちは、SS-1副代表の馬屋原です。
今日も前回に引き続き、白金台教室の日野室長と一緒に中学受験あるあるのお悩みに答えていこうと思います。
今日は中学受験の算数と切っても切れない、定番の「計算ミス」。
「うちの子は計算ミスがどうしても多くて...」というお悩みで苦しんでいる保護者の方が毎年多いと思います。
1年に何回そのお悩みを受け止めているのか分かりませんけれども、日野室長はどんな答えを返していますか?。
日野:まず元も子もないことを言わせてもらうと、ミスはゼロにはなりません。
馬屋原:ミスはゼロにするものではない。
日野:少しでもミスが減りそうな方法を選択するしかない。
馬屋原:なるほど。選び続ける。
日野:はい。
例えば、計算に関しては4年生であれば、まだ話が別かもしれませんが、5、6年生になれば計算手法として、知らないことは存在しないはずなんですね。
上手く工夫すればもっと楽にできるところはもちろんありますが、基本的に、知らないからできないというわけではないです。
馬屋原:だからこそ大人はできていてほしいなと思いますよね。
日野:そうですね。
これが非常に難しいのが、特効薬があるものでもなく、お子さんによってどこを間違えるかが違う。
どういったところが間違えやすいのか、これをやっていれば大丈夫、というのが、存在しないのは当たり前なんですけれど、先程話した通り、少しでも計算間違いが減る方法を選択するしかないので、そのポイントは、私は「行動」だと思ってる。
「もっと注意しなさい」とか、「気を付けなさい」とか、そういった漠然とした指示は、お子さんには全く通らない。
「注意したもん」「あなたしてないでしょ」という水掛け論になる。
字を綺麗に書くにしてもこれくらい綺麗に書きなさいというものを、綺麗に書けた時のものを持って、これくらい、というのを示さないといけないのはもちろんですし、例えば暗算ばかりしているお子さんであれば、「書きなさい」と言うのは必ずですね。
書いたか、書かないかだったらテストの問題用紙で、やったか、やらないか分かるので、お子さんに出す指示は問題用紙などを見て、やったか、やらないかが分かる指示でないといけない。
でないと、先程も言った通り水掛け論になってしまうので、お子さんに何か指示を出すとしたら、必ず後々になってチェックできる指示を出さないといけない。
最後に1つだけ、最大のポイントは「お父さんお母さんが言っても聞かない」。
こういう子のミスと言われるものに関しては、塾の先生や家庭教師などでもかまいませんが、そういった第三者を上手く使うか、だと思っています。
基本的には我々が言うこととお父さん、お母さんが言うことは、実はそんなに大きく変わらないです。
画期的な方法があるわけではないので、ただ我々が言うと聞きやすい。
お父さん、お母さんが言うとなかなか聞きづらい。
その差ですね。
なのでお父さん、お母さんが、自分で何とかしないといけないと考えるのではなく、いかに塾の先生など周りの大人を巻き込むかを考えるのが、私は最も大事だと思います。
お父さん、お母さんが言うことは基本的には聞かないです。
馬屋原:(お父さん、お母さんの言うことを)聞く子もいますけど、聞いてできるようになったら、それだけで1つのアドバンテージですよね。
日野:そうですね。
馬屋原:暗算の重要性を説く先生もいますが、それについてはどう思いますか?
日野:生徒の問題だと思います。
雑に書いてても当てる生徒や、ある程度、端折っていても当たる生徒、そういった生徒に「書け」とは言いません。
馬屋原:全部細かくね。
速さも武器ですからね。
日野:なので、ある程度生徒が高くいけるのであれば、わざわざ修正しろとは言いませんが、1つのテストで例えば4個も5個もミスが出て、その原因が暗算をしていることであれば当然修正すべき。
馬屋原:そういった場合、家庭で粘り強くアプローチをして、どこかで本人が自分事として気付けばいい
というスタンスもありだと思いますし、とは言っても時間も惜しいし、早めに成功体験を子供に渡してあげたいってなったら、第三者の声掛けというのを意図的に使ってみるのもありかなというところですね。
ということで、何かしら参考になれば良いなと思います。
本日はありがとうございました。
動画「「計算ミス」をどう受け止める?」まとめ
- 「注意しなさい」「気をつけなさい」は効果なし。
- アドバイスは具体的に!必要に応じて第三者を利用する!
次回も白金台教室の日野室長と対談予定です。
次回は「他塾の模試は受けた方が良い?」と題してお話しています。ぜひお楽しみに!
同シリーズを順次公開しています。以下ラインナップより、ご覧ください!
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