【動画】うちの子はどうして図や式を書かないのだろう? パート2
2020年6月 #3 うちの子はどうして図や式を書かないのだろう?②
※文章化にあたり、一部文言を修正しています。
馬屋原:皆さん、こんにちは、SS-1副代表の馬屋原です。
前回に引き続きSS-1成城学園前教室で河合室長と一緒にお送りします。
先週の話の続きだったんですよね。
河合:そうですね、子供さん達がなかなか図や表を書いてくれない、この問題は毎年恒例ですね。
馬屋原:図や表を書くのに前回の話だと、成功体験と、そして何のために書くのかを、しっかり伝えきるところが最初だという話をしたと思うんですけれど、何のために書くのかを大人が説明する時に必ずとは言えませんが、出てくるのが履歴を残さないと直せない。
たとえ間違えた時にどこで間違えたのかが分からないから直してあげられないんだよね、そのために履歴を、考えた後は図や表を残さないといけないんだよねという1つの説明の仕方があるわけですね。
もちろん描いた方が解けるというのはあるんですけれども、それとはまた別に、これを聞くと今度は「間違いを直されたくない」というね。
河合:子供にとっては切実な思いです。
馬屋原:これは結構多いですね。
増えているのかどうかは分からないですが一定数こういうお子さんはいる。
間違えることを極端に恐れる。はっきり言ってしまえば、だからできないことをできるようにすることが勉強。
受験勉強はこの早さの競争だと考えた時に間違いを恐れる気持ちは「壁」にしかならないんですよね。
色々理由はあると思うんですけれども。
私はほとんどの子に対して同じアプローチをするんですけれども、最初に個別指導という舞台で会った時に「間違ってたか間違ってないかでは基本的に私は怒らない」と言い切ります。
「さすがにこれは......」みたいな時が出てきますけれど、長い付き合いなると、基本そう言って、基本守ります。
保護者の方に同じことを要求できるか難しいケースもあるかもしれませんが、これはやっぱり守った方がいいです。
○か×かで感情を動かさない。
大人の覚悟が問われるので難しいんですけれども、ここは固く約束をして、守って、その上で行動レベルの約束を理由と共にする。
こういう理由があるから今これは作業としてやり切ろうと、テストでこのスタイルの問題が出たらこのタイプの絵をかこうとか、国語でもしかしたら時間が足りなくなるかもしれないけど、今回は印を付けるチャレンジということで本文のこういう所には印を付けるようにしよう、という約束をきちんとしておいて、それが果たされたか、果たされなかったかはある程度厳しくコメントをすることで、できることを増やしていきたいなと思ってやっていることはありますね。
変えられるものと変えられないものがあって、出てしまった結果は変えられないので、プロセスの行動の部分を重視して、できた時はちゃんと「できたね」たとえ答えがずれたとしてもやろうねと言った事をやった時はまずは肯定する。
逆に結果が良かった時は大体行動が伴っているんですけれども、行動が伴っていなかった時は何が足りなかったのか、説明が足りなかったのか本人の責任感が足りなかったのか、そこはシビアに見ますけれども、そういったことをケアする。
子供に対して結果だけで叱る、あるいは怒ることは避けるということは心掛けてますかね。
河合:そうですね。
私は子供と授業前に約束するのは「同じことは60回までは教える」
馬屋原:60回!?
河合:ただ、60回今まで教えたことはないよねと。
だから同じ失敗は60回以内に抑えようという意味を込めて、まず子供達に伝えておいて失敗は認める。
「ただし書かないということは無いように」と約束してもらうことを私もしてます。
馬屋原:これが毎日四六時中顔を合わせているお子さんとなると、家では話が違ってくるなっていうこともあるとは思うんですけれども、ある意味、効率が良いアプローチの仕方ではあるので何らかの参考にしていただければと思います。
本日はここまでにします。
ありがとうございました。
動画「うちの子はどうして図や式を書かないのだろう?②」まとめ
- 「履歴を残さない」裏には 間違いを指摘されたくない気持ちがあるかもしれない
- 結果以上に、過程・行動に目をむける
次回も、成城学園前教室の河合教室長とお送りします!ぜひお楽しみに!
同シリーズを順次公開しています。以下ラインナップより、ご覧ください!
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