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【動画】歴史の学習、序盤のポイント

最終更新

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歴史の学習、序盤のポイント

※文章化にあたり、一部文言を修正しています。

馬屋原:皆さん、こんにちは、SS-1副代表の馬屋原です。
9月第2回目となる今回はいくつかの大手塾に通っている5年生の皆さんが、9月から本格的に始められたであろう「歴史」ですね。
社会の中の分野のひとつである歴史についてお話ししたいと思います。

もうすでに1回か2回授業を終えられたよという方がいると思いますけれども、いかがでしょうか?
入試全体では大体歴史と地理の情報量が同じくらいで、公民が大体その半分くらいになると言われてまして。
ここまで一年半かけて勉強の仕方、そもそも社会の学び方みたいなものと一緒に身につけてきた。
この地理と同じくらいの情報量を、これからの約半年で多くの大手塾は学んでいくことになります。
もちろん6年生になったあと繰り返しますけれども......さて、どうでしょうか?
歴史のポイントはとにかく時代にこだわるところです。

地理の勉強では、都道府県にこだわることがとても大事だったんですよね。
「いま何県の話をしているの?」「何地方の話をしているの?」というところで、頭の中を整理していかないといけなかったのが、今はまだ始めたばかりだからピンとこないかもしれないけれど、これが来年になって歴史全範囲のテストだよとなったら......例えば、まだこれからでしょうけれど、「源頼朝」と聞かれたらすぐ「はい、鎌倉の最初」と言えないといけないし、「藤原道長」ときたら「はい、平安の真ん中」と頭の中でさっと出てこないと、なかなか対応しきれないことになります。

それで、前半戦ですね。
旧石器、縄文、弥生時代というのはそんなにたいしたことはないです。
たいしたことないと言いつつ、人間のドラマが少ないという意味で、反対に「覚えにくいな」「どう処理したもんだかな」と悩んでいるお子さんもいると思いますが、基本、各時代を代表する遺跡をよく私は2×3でまず6つ覚えなさいと。
特にその中でも「三内丸山遺跡」は今年世界遺産に登録されて存在感がありますが、まずは遺跡を覚える。

更に弥生時代に関しては「朝貢」。
「朝貢」という言葉自体は難しいので後回しでもいいですけれど、当時の東アジア世界の中国を中心とした国際関係を簡単に理解した上で、その中国に残る記録ですね。
5年生のスタートは2冊。「後漢書東夷伝」と「魏志倭人伝」。
この内容について簡単に整理していく。
余裕があれば最初の「漢書地理志」まで覚えてもいいかもしれませんが、まず真っ先にやるのは「後漢書東夷伝」と「魏志倭人伝」のそれぞれの内容。
「金印」はもちろん、邪馬台国の女王「卑弥呼」は早いうちに漢字で書けるようにした方がいい。

その後、古墳時代に入っていきます。
古墳時代に関しては「古墳」や「埴輪」を漢字で書けますかとか、後は「渡来人が日本に伝えたもの」などがテーマになっていくわけですが、現在の中学受験ですと、やはり「ワカタケル大王」「稲荷山古墳」と関連して彼について問われることが多いので、そこをしっかりと勉強しておけば十分かなと思います。
数年前に「大仙陵古墳」も世界遺産登録を「百舌鳥・古市古墳群」ということで世界遺産登録されていますので、そこも話題には上がりやすいですが、やはり「仁徳天皇がなにをされた方か」は中学受験ではほぼやりません、というか不明なところも多いので、優先順位としてはやはり「ワカタケル大王」という人物がメインになってくると思います。

それでですよ、最初の難関が「飛鳥時代」です。
そろそろ飛鳥時代に入った、あるいは来週からというところも多いと思います。
古墳時代の後半、飛鳥時代についての勉強が最初の山場。
子供たちがあれあれ?と迷子になりやすい山場になります。

まず最初に「聖徳太子(厩戸王)」による一連の改革と言うべきもの。
実質「蘇我馬子」「推古天皇」との三頭政治になるわけですが、ここで聖徳太子が「どんな背景の中でどんなことを目的として具体的になにをしたのか」をしっかり整理しておかないといけない。
これが道半ばで終わるわけです。
その後に出てくる「中大兄皇子」
彼が「中臣鎌足」と一緒に、今度は「どんな背景の中でなにを目的としてどんな政治をしたのか」
これをまずがっちり理解しておかないといけない。大変なのはこの2つで十分です。
この2つがしっかり飛鳥時代の柱、軸として、「聖徳太子の政治」「中大兄皇子の政治」としてしっかり頭に入っていたら大丈夫なんですが、その後「中大兄皇子」が「白村江の戦い」で負けて「天智天皇」になって、その後「壬申の乱」が起きて「天武天皇」が即位して、その後「天武天皇」のあとに「持統天皇」が即位して「藤原京」ができて、その頃に藤原鎌足の息子「藤原不比等」を中心に「大宝律令」というものができあがるという、飛鳥時代の後半にギュッと細かいことが詰まります。
細かいことが詰まってくる最初の山場である飛鳥時代が出てきたら、自分でどんどん乗り越えていってほしいけれど、お子さんと少し会話してみたり、ノートを見てみたりして大丈夫かな?迷子になっていないかな?というのをサポーターとしては目をかけてあげるのもありかなと思います。

本日はここまでにしますが、飛鳥の後に奈良を挟んで次の山場が平安時代になります。
この後はまた来月機会があれば話していきます。
本日はここまでとします。ありがとうございました。

動画「歴史の学習、序盤のポイント」まとめ

  • 最初の山場は「飛鳥」
  • 聖徳太子と中大兄皇子について、 時代背景と政策の目的・内容を正確に理解しよう

次回も、ぜひお楽しみに!

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