塾のない日には遊びに行ったり、漫画やゲームに夢中です。

この度はご相談ありがとうございます。早稲田アカデミーに通っていらっしゃるのですね。

多くの塾のカリキュラムは、5年生までで受験のための必須単元をひととおり学習し、6年生の夏期講習会まではその総復習という位置づけです。
もちろん、社会や算数の立体図形の一部など、６年生になって取り組むものもありますが、多くは５年で一区切り、とお考えください。

お通いの塾では、来る４月に志望校対策の講座が設定されますので、それも考えるとさらに焦ってしまいますね。
周りはサポートに細心の注意を払うわけですが、肝心のお子さんご本人に熱がなければ、進まないものも進まず、もどかしく感じられることも多いと思います。
とはいえ、受験勉強の主体はあくまでお子さんです。
ここは一度、お子さんと親御様とで、次のように共通認識をおさえていきましょう。
そこから見えてくる道があります。

①「中学受験の意味・意義（親御様のご希望）」
②「お子さんのご希望」
③「絶対に確保したい勉強時間」

①についてですが、親側のおしつけになってしまうのは避けましょう。
お子さんにとっては理由になりづらい事柄を挙げられると、理解とその先の納得に至りません。
あくまで、中学入試で何を得てほしいかという内容です。

②については、①を踏まえ、お子さんの現状も考えながら勉強以外に何をしたいか、を話し合いましょう。
もちろん、遊びばかりではいけないことは伝えなければなりませんが、遊びもときに大切、要は遊びと勉強のメリハリをつけることが重要だという認識を持たせてください。
そして、勉強面での目標も決めましょう。
例えば、YTコース認定で次回はBコースに、という短期的で実践可能な目標立てを決めてください。

③についてですが、これも②と同様、親御様の満足のいくスケジューリングではなく、お子さんの希望を聞き入れながら、それでも譲れない絶対量は確保していく、という、双方の納得のいく形で決めていきましょう。
例えば、志望校が〇〇中学だから、と頭ごなしで決めつけるのではなく、現段階の学習状況で消化不良に陥らない量にします。
もちろん、初めは現実的に終わりきる量なのですが、徐々に終わり切れるか否かの量、と少しずつ増していきます。
このこともお子さんに予め伝えておきましょう。
質・量ともに向上していったら、必ずほめてください。
また、質の面、量の面で１か月たっても向上が見られない場合は、臆せず注意を与えてください。
ただし、怒ってはいけません。事実だけを叱ってください。
ここが重要です。ぐっとこらえることです。
そして、うまくいかなかった理由をお子さんと究明してください。

そのようにして、最良の解決策を見つけていきます。
蛇足かと存じますが、モノで釣る、という方法はあまりよろしくありません。
必ず前述の三つの項目に戻り、確認することです。これを繰り返してください。
真剣に考えてくれる親御様の姿を見て、お子さんもやる気を持ってくれるはずです。

可能であればお子様がアドバイスを受け入れやすい第三者（塾の先生、家庭教師、個別指導など）の協力を求める方がよいでしょう。

お子さんの学力向上を切に願っております。
その他に何かございましたら、お気軽にSS-1にご連絡ください。
この度は、ご相談いただきまして有り難うございました。