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常識的な数値感覚を養うにはどうしたらよいのでしょうか

最終更新  公開日
カテゴリー:テストの成績の事で悩んでいる

Q

現在、日能研の成城学園前校に通っています。
数字に対する感覚が乏しくて困っています。
例えば算数の答えで、人が走る速さが時速200kmになっていたり、1より大きな数をかけたはずなのに答えがもとの数より小さくなっているなど、常識で考えると間違っている数値を答えとして書いてしまいます。
何度注意しても改善できません。
常識的な数値感覚を養うにはどうしたらよいのでしょうか。

A

ご相談ありがとうございます。日能研にお通いで算数の学習でお困りなのですね。

時速200㎞という答えが人の走る速さとしてふさわしくないことや、1より大きい数をかけているのに答えがもとの数より小さくなっていることがおかしいことは、普通に考えてみれば判断できるはずですね。

お父様、お母様の感覚からすると「どうしてこんな数字を平気で書いちゃうの?」という思いがわいてくるのも無理もないでしょう。
算数は計算処理能力も問われますが、考えるプロセスが問われる科目です。

たとえば、算数には図を書くこと(図形の場合は補助線を引くなど)によって新たな発見を得、そこから正答へと結びつけていく過程があります。

図を書くことと、式を立てることは算数の代表的2大作業ですが、算数を得意にするためにはいつもこの作業を関連付けて考える習慣が必要になります。

"習慣"ですから、何度も繰り返すことが必要ですが、やがて自分の考えを振り返りながら考えることができるようになります。
今回のご相談では、「自分で出した数字が妥当かどうかに気付けない」、または「意識を向けられない」ということは、自分の考え方に対する振り返りができていないか、計算で求めた数字を意味のある情報としてとらえていないということが原因として考えられます。

問題を解きながら、今、立てている式がふさわしいのかを意識できれば、時速200㎞という数字が出た時に「あれ...おかしいな?」と感じるはずです。

よって、問題を解いているときに振り返りをしながら考えを進める習慣をつける必要があります。
この振り返り習慣をつけるために次の3つを試してみてください。

①文章題は基本的な1行問題にも、文中にアンダーラインを引き、必ず図に書き込んで、自分の書いた図を見ながら式を立てていく。さらに何を求めた式かを明確にするため、式の数字の後に求めた数字の意味をことばで書いてみる。

ことばで書くことにより意味を振り返るきっかけができて、問題を解いている途中で数値の妥当性に気が付くようになります。

例:(200+80)÷2=140円 (兄の所持金)←意味のメモ

②図形問題の場合、与えられている図が正確とは限りませんが、角度・線の長さ・面積など、図からおおよその範囲で読み取れるものと自分の求めた結果に大きなズレがないかを意識させます。

ズレがある場合は、考えのプロセスを再確認させます。

答えの範囲があらかじめ推測できる場合は、図の中に「90度より大きい」,「100?より小さい」...などと書き込んでおくのもよいと思います。

③文章題も図形問題も文中の求められている答えの箇所にアンダーラインを引き、ゴールを強く意識させます。

また、自分の求めた答えが問題の答えとしてふさわしいかどうかを答案用紙に書き写す前に必ず確認させます。

以上①~③を常に実行することによって、問題を解いている最中に振り返りの習慣がつき、数に対する感覚を磨くことができます。

最後に、お子様が限られた時間の中で(テストや宿題など)答えを出さなければならない状況下におかれると、とにかく何か答えを書かなければならないという義務感で一杯になってしまい、自分の出した答えが問題の答えとしてふさわしいのかどうかにまで気が回らなくなってしまっている可能性も考えられます。

この場合は、今確実にできる問題(○)
・今できるようにしておきたい問題(△)
・今できなくも構わない問題(×)

に仕分けをし、○と△の問題を中心に取り組むよう誘導してあげてください。

×の問題に無理に取り組ませると振り返りをする心の余裕がなくなりミスに気付けなくなります。
5年生のうちはできる問題を少しずつ増やし、問題を俯瞰する心の余裕を持たせてあげることも大事です。

コツコツとやっていくことで、振り返りの習慣を定着させていきましょう。
お子様の学習のお役に立ちましたら幸いです。

中学受験 個別指導のSS-1 編集部

この相談に答えた講師
中学受験 個別指導のSS-1 編集部
中学受験 個別指導のSS-1 編集部です。本コーナーは中学受験を目指すご家庭から実際にご相談いただいた内容をもとに、中学受験専門のプロ講師による学習アドバイスを発信しています。

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