日能研5年生で宿題が終わらない原因を、授業理解・教材の優先順位・テスト直し・時間の使い方から整理。栄冠への道を回す週間スケジュール例と、親が確認すべきポイントを解説します。

日能研の明大前校に通っている4年生です。
お子さんをサピックスや早稲田アカデミーに通わせていらっしゃる親御さんと情報交換をしている中で、日能研は理社の授業が2週に1回しかないということが、ちょっと不安に思えてきました。
理科は好きでいろいろな本も読んでいるので今のところ大丈夫かなと思っているのですが、社会は授業についていっているだけです。これで大丈夫なものでしょうか。

この度はご相談ありがとうございます。日能研にお通いなのですね。
他塾との比較の上で、お子さんがおかれている状況を冷静にとらえると、ご不安になられるのもごもっともかと感じます。
隔週ペースで進む日能研(本科教室)のカリキュラムと、同じく小4の四谷大塚(予習シリーズ)のカリキュラムを比べると、日能研生にとって手薄になりがちな内容が、大きく2つ見えてきます。
ひとつめは「産業別地理」です。
中学受験の地理は、東北地方や九州地方、あるいは濃尾平野や中央高地というように、各地方の気候や地名について学ぶ「地方別地理」と、農業や工業といった産業について学ぶ「産業別地理」に分かれます。
もちろんこの2つは最終的に密接に結び付いていくわけですが、「予習シリーズ」が4年の後期、11月頃、農業の学習に入り、小5の冒頭で本格的に工業について扱うのに対し、本科教室がそれぞれの産業について俯瞰的に扱うのは小5の夏前ということになります。
本科教室は、地方別地理を学ぶ段階で各地の産業について並行して扱っていきますので、四谷生が知っていて日能研生が知らないことはそんなに多くはありません。
ただし、日能研生が「農業」や「工業」といったまとまりをとらえるための時間が少ないのはたしかです。
ふたつめは、生活に密着した世の中に関する知識です。
予習シリーズ小4上は、第1回から第6回までで、「昔の道具・今の機械」「ものを売る仕事」「健康で住みよいくらし」といったタイトルの下、一般常識に類する世の中に関する知識を扱っています。
これは数年前の予習シリーズの改訂の際に、大幅に追加された部分でもあり、似たような構成をとっているサピックスの教材を強く意識しての改訂だと思われます。
一見、入試に直結するようには見えないかもしれませんが、近年、特に難関校の入試問題を解くのに絶対に必要となる知識が詰まっている章でもあります。
もちろん、日能研に通われる以上、学習力育成テスト(旧カリテ)や宿題を軸にした適切な学習サイクルを回していくことが最優先になりますが、その上で、もし他塾とのカリキュラムのズレをご不安に思われるようでしたら、お手元に「予習シリーズ」をご用意いただき、上記の範囲だけでもフォローしてみるのもひとつの対策です。

この相談に答えた講師
中学受験 個別指導のSS-1 編集部
中学受験 個別指導のSS-1 編集部です。本コーナーは中学受験を目指すご家庭から実際にご相談いただいた内容をもとに、中学受験専門のプロ講師による学習アドバイスを発信しています。
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