早稲アカでクラスが下がったとき、すぐに宿題を増やすのは逆効果です。組分け答案・カリキュラムテスト・ノートから原因を分け、次回までに直す学習量と親の関わり方を具体的に解説します。

早稲田アカデミーの成城学園前校に通っている小学5年生です。
理科の苦手意識を解消するには、どのようにすれば良いのでしょうか?
本人が苦手意識を持っているため、復習することも嫌がります。
苦手克服のモチベーションの上げ方を教えてください。

この度はご相談ありがとうございます。早稲田アカデミーに通っていらっしゃるのですね。
気が進まないものに対して取り組んでいくのは大人でも強い意志が必要になりますから、まずは誰かが子供の背中を押してあげる必要があります。
また、一度背中を押しただけではすぐに子供は止まってしまいますから、ペースをつかむまでは周りの大人が一緒に取り組んであげた方がよいでしょう。
その大人とは、ご家庭ではご両親、ご家庭外では学校や塾の先生になります。
一般的に苦手なものを克服したいという思いを持つためには、目標に到達したいという強い気持ちが必要になります。
ただ、お子さんが5年生の段階では明確な目標(第一志望校など)が無いことも多いですし、まずは一度お子さんを交えてご家族で目標(志望校、クラスアップ、偏差値など)を設定されるのはいかがでしょうか。
その上で、目標に到達するためには、最終的には理科のこの単元のこの部分までは理解しておかなければならないけれど、5年生の段階ではここまでの理解で十分というように、理解しておかなければならない範囲を明確に伝えてあげてお子さんの心理的ハードルを一旦下げてあげると取り組み安くなります。
テストで得点できない場合にも、その原因が範囲外の内容である場合には全く問題ないことを伝え、お子さんを安心させてあげてください。
テストは点数ではなく、どこができていてどこができていないのかを細かく見てあげることが大事です。
それでも特定の単元に苦手意識を感じるのであれば、単元ごとにその苦手意識の原因を特定し払拭してあげる必要があります。
例えば、植物単元が苦手に感じる子供たちは、まず覚えなければならない知識が多過ぎると勘違いをし、やる気を失ってしまいます。
しかし、実際には図鑑に載っているたくさんの植物名を細かく覚える必要はありませんし、高度な専門的知識を要求されることもありません。
入試では身近にある限られた植物について問われる場合がほとんどです。
まずはたくさんの植物名を覚える必要はないから...と安心させてください。
その上で、植物に対する学習意欲を高める工夫をしてみましょう。
例えば日常の食事で食べている野菜や果物に注目させてみるという方法もあります。
この野菜は何科の植物?どんな花が咲くの?今食べているのはからだのどの部分?などと聞いてみてください。
食卓に出てくるような野菜類は入試でもたびたび取り上げられますから、分からない時は少し詳しく調べさせるのがよいかと思います。
また、庭やベランダでの家庭菜園が可能な環境があれば、お子さん自身に種まきから収穫まで管理させてみるのも1つの方法でしょう。
直接植物と関わることで、たくさんの気付きが生まれてくるはずです。
お子さんが調べた後は、答えと調べる過程でわかった知識をノートに書いてもらいます。
付随する知識の中には受験には必要としないものも含まれていますが、その知識を知ることによって現象の理解が深まりますから書いてもらうことをお勧めします。
さらに、調べてわかったことをお子さんの口から報告してもらってください。
得意げに話してくれるようになれば、もう心配する必要はありません。
お子さんが出題者、お母さんが解答者となり、クイズ形式にして報告してもらうのも意外と効果があります。普段と教える教えられるの関係が逆になるので、お子さんが面白がって(得意になって)話してくれるケースも多いです。
やがて、そのノートがお子さんだけのオリジナル理科テキストとなってお子さん自身を支え、理科に対する取り組みがさらに前向きになるはずです。
次に天体単元ですが、植物単元とは違って天体の動きを立体的なイメージで捉える必要があり、机上の学習ではイメージしにくいため、苦手意識を抱えている子どもたちがたくさんいます。
天体の動きから取り組むと最初からうんざりしてしまうこともありますので、まずは知識から取り組むのがよいでしょう。
昨年、宇宙飛行士の星出さんの帰還が話題になりましたから、星出さんに関連することをきっかけにしてお子さんに調べてもらうのも1つの方法です。
星出さんはどこに何をするためにどのような手段で行ったのか?ISSや地球の動く速さは?など調べると意外なことがわかってきます。
人工衛星が地球を回る速さを知るだけでも、その速さに驚いて興味を持つかもしれません。この時も植物と同様にお子さんにノートに書いてもらい報告してもらうなどしてみてください。
その後、知識が広がったタイミングで天体の動きに関する学習に移ります。
テキストを見て、地球は1日に1度動くから...と勉強するより、始めに動きに関する映像教材などを見て立体的なイメージを持ってもらうとより効果的です。
苦手な単元でも、意外なこと・驚きを発見できれば次の学習意欲につながります。
学習意欲を高める入口として、直接受験に関係なくても、身近なテーマに注目し、お子様の好奇心を刺激してみてください。

この相談に答えた講師
中学受験 個別指導のSS-1 編集部
中学受験 個別指導のSS-1 編集部です。本コーナーは中学受験を目指すご家庭から実際にご相談いただいた内容をもとに、中学受験専門のプロ講師による学習アドバイスを発信しています。
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