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【サピックスオープン5年】「難しい」と思った時ほどチャンス!結果の受け止め方・学習の点検方法

最終更新 / 公開日
【サピックスオープン5年】「難しい」と思った時ほどチャンス!結果の受け止め方・学習の点検方法

Q

「5年生の志望校診断サピックスオープン、算数の偏差値が40台で...。このままで大丈夫でしょうか?」

「今後SAPIXのままで成績は上がるのでしょうか?中学受験を続けるかも迷っています。」

こうしたご相談が多く寄せられます。「サピックスオープン 5年 悪い」「サピックスオープン 難しい」とキーワード検索をされてご相談にいらっしゃる方も多いです。

確かに、5年生のサピックスオープンは志望校の合格可能性判定の指標になりますし、特に偏差値が高い学校志望であれば、5年生の段階から「偏差値60以上で安定させたい」など、一定水準を確保しておきたいという目安もあります。

一方、最終的に出願する学校を決めるためには、6年生の合格力判定サピックスオープンや学校別オープン、過去問の得点状況などを総合的に判断することになるので、

今の段階で「判定が厳しかったから絶対無理」とあきらめる必要はなく、むしろ「何を改善すれば、志望校合格の可能性を引き上げられるか」を大切にして振り返りをしていきましょうとご提案をすることが多いです。

5年生は中学受験で必要とされる「基礎」のインプットもまだ続いている段階なので、むしろこのタイミングで「学習への取り組み方」「テストの取り組み方」を修正できれば、次のマンスリーやオープンで点数を伸ばせる可能性も広がります。

この記事では、私たち個別指導塾の講師が行う結果の分析や、学習習慣・テストの取り組み方のアドバイス、

また個別指導を効果的にご活用いただけるタイミングなどについてご紹介いたします。

A

1.結果が返却されたらまず初めに確認をしたいこと

採点結果や正答率が公開されたらまず初めに確認したいのが、「マンスリーテストと比べて偏差値の傾向に違いがないか」ということです。

もし普段のマンスリーテストと比べて、全体的に偏差値が下がってしまっている場合は、普段の学習が範囲のあるテストに向けた「短期記憶・丸暗記」の勉強になっている可能性があります。

範囲が決まっているマンスリーテストでは、解法や知識を直前に詰め込むことで点数が取れてしまいます。一方サピックスオープンのような実力テスト形式になると、「あれ、これってどう解くんだっけ?」「どの単元の話だっけ?」と引き出しが開かなくなってしまうことがあります。

このあと問題用紙のチェックも行いますが、その前に状況の予想を立てるうえで、偏差値に着目するとよいでしょう。

またもし特定の科目のみが落ち込んでいる場合や、普段は偏差値が取れているのにオープンになると下がってしまう科目については、より重点的に分析を行っていきます。

すべての科目の分析を行いきるのは大変なので、私が学習カウンセリングを担当する場合は、気になる1~2科目に絞って分析を行うことが多いです。

2.正答率50%以上の問題に着目し「なぜ得点できなかったか」「得点できた問題も適切に解けたか」をチェックする

次に実際の答案分析に移ります。ここで重要なのは、お子さんが実際に計算や思考過程を書いた「問題用紙と照らし合わせる」ことです。

(成績表の「設問内容別得点」で得点状況を確認はできますが、それだけではその単元の得意/苦手や、具体的なアクションプランについては、判断しきれないことがほとんどです)

志望校で求められる偏差値帯によらず、正答率50%以上の問題を振り返ることが一つの目安です。

「偏差値50」が目標となるご家庭が多いことや、偏差値が越えている場合は「絶対に落としたくない問題」となるからです。

ここを確実に得点できるように、今後の戦略を考える必要があります。

私が算数と理科を担当しているので、問題用紙をチェックする際に着目するポイントを整理しました。

【失点原因チェックリスト】

<算数>

  • 計算/読み取りミス(計算間違い、条件や数字の読み間違い)
  • 解法理解(解き方を忘れた、どの種類の問題か判別できなかった)
  • 条件整理(条件を図や表、線分図に書き込めていない)
  • 意味理解(問題文の状況が理解できなかった)

<理科>

  • 知識不足(単に忘れていた・知らなかった)
  • 知識の結びつき不足(知ってはいたが、問題で問われていることと結びつかなかった)
  • 意味理解不足(聞かれていることの意味がわからなかった)

<科目共通>

  • 詰まった問題がなかったか(最初の計算を不安で何度もやり直した)
  • 難問を飛ばせたか(特定の問題にこだわりすぎ手時間が足りなくなった)
  • 見た目であきらめなかったか(長いリード文を見た瞬間に諦めてしまった)

これらのチェックリストのうち、それぞれの問題がどれに該当しているかを確認します。私の場合は、正解できた問題であってもつまづきの種がないかをチェックすることも多いです。

3.「解き直し」だけで終わらない!学習スタイルの修正

ここまで分析をして、実際にお子さんに問題を解きなおしてもらうところまでできたら、ぜひ「学習スタイルの見直し」まで合わせて行いたいです。

サピックスオープンで出た問題そのものが解けるようになっても、また違う問題が今後は出題されるからです。

重要なのは、テストで今まで見たことがないような問題の書き方で出題されたときに対応できる「頭の使い方」ができるような勉強方法になっているかです。

【得点力を伸ばす勉強方法】

<算数・理科:解法の「抽象化」ができているか>
「この問題はこう解く」という個別のパターンの丸暗記ではなく、「この単元ときたら、まずはこの手順」という解法の手順を言語化できているかを確認してください。

①単元を特定する
②その単元の解法手順を思い出す(なぜそのような解き方をするのかもチェック)
③今回の問題に当てはめる

という思考プロセスを身につけると、問題が解きやすくなります。またこの思考プロセスをたどれるように、普段の学習でインプットを行っていきます。

(例)売買損益
①「原価」「定価」などのキーワードから判断
②以下の手順を思い出す
└「原価」「定価」「売値」「利益」を書き出して整理する。複数販売の場合は「値段」×「個数」=「合計」も加える。状況によって実際に売った値段が「定価」「売値」のどちらか/どちらにもなることに注意。原価が分からない場合は①として比で計算する。
③「今回は原価が分からないから①にして、3割増しだから1.3で、...」

<理科・社会:知識を「体系化」して覚えているか>

一問一答で丸暗記で覚えるのではなく、中学受験においては「理解をもなった暗記」になっているかが重要です。具体的には以下の方法があります。

  • 自分が知っていることと関連付けて覚える
    実験や観察で見たことがあったり、行ったことがある場所、本で見たことがある内容など、お子さんが知っている内容と結び付けてインプットをすると覚えやすいです。
    例えば昆虫の冬越しでは、「ハチやアリは巣をつくる」→「成虫で冬越しができる」→「逆に巣をつくらないものは、成虫でいる理由がない?」→「冬に成虫のテントウムシは、実は世代交代の周期が短く...」というように、関連付けて知識を整理していきます。
  • 理屈とひもづけて覚える
    例えば植物の分類なら、「バラ科はこれ」と個別に覚えるのではなく、「種子植物→被子植物→双子葉類」といった体系的な図の中で位置づけを理解します。歴史なら「この時代といえばこれ」というポイントや、出来事同士のつながりを自分の言葉で説明できるようにしましょう。
  • ゴロでまとめて覚える
    上記が難しい場合も、ゴロで重要なものについてはある程度整理をしきることができます。
    例えば不完全変態は「かっとばせ少しゴキブリ」で覚えましょうと、サピックスの先生がおっしゃっていました。
  • 選択肢問題の選び方
    覚え方の話題とは少しずれますが、テスト中の選択肢の選び方で、本当は知識を持っているはずなのに、記号選択になると直感で解いてしまうというお子さんもいらっしゃいます。
    答えの可能性になる選択肢が提示されているからこそ、「なんとなくイっぽいからイ」のように選んでしまうと、いつの間にか勘や直感、消去法頼みの選択肢の選び方になってしまうので、そのような場合は「先に自分の頭の中で答えをつくってから、選択肢を見てみよう」というようなアドバイスをし、練習をしてもらうこともあります。
    もちろん実際に計算をせず近そうな数値で選ぶ問題や、消去法ではないと解けない問題もあるので、必ず当てはまるわけではないですが、状況によっては選択肢問題の選び方の指導も重要です。

今までと勉強のやり方を1つ変えるだけで、点数を上げるヒントになることもあります。

4.5年生での「個別指導」活用のすすめ

「6年生になってから個別指導を考えよう」という方もいらっしゃいますが、実は5年生のうちに手を打つことに大きなメリットがあります。

6年生のカリキュラムは、基本的に5年生までの内容の「2周目」になりますが、授業スピードも速く、演習中心で密度が濃くなります。 6年生になってから基礎的な勉強のやり方を修正しようとしても、時間の制約もあり難しくなってしまうケースもあります。

5年生の今は、まだインプットの1周目を回っている段階です。この時期に「根本的な勉強のやり方」や「テストへの取り組み方」を改善し、苦手単元を潰しておけば、6年生からの演習効果を最大化できます。

サピックスオープンで「難しかった」「できなかった」と落ち込んでいるなら、それは「今の勉強法の課題」に気づくチャンスです。

ご家庭での詳細な分析が難しい、あるいは親子だけでは改善策が見えないという場合は、ぜひSS-1の無料カウンセリングをご活用ください。

「次につなげるための材料」として活用し、志望校合格への可能性を広げていきましょう。

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この相談に答えた講師
中学受験 個別指導のSS-1 編集部
中学受験 個別指導のSS-1 編集部です。本コーナーは中学受験を目指すご家庭から実際にご相談いただいた内容をもとに、中学受験専門のプロ講師による学習アドバイスを発信しています。

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