サピックスに向いている子の特徴を、入塾前に見える傾向から解説。家庭の伴走、転塾時の注意点、合わない場合の見極め方まで整理します。

サピックスの渋谷校に通っている小学5年生です。
これまで、共働きで娘の勉強をあまりフォローできていなかったのですが、6年生になるタイミングで、少し仕事をセーブして面倒を見ようと思っています。
とはいえ、恥ずかしながら、これまでほとんど子どもに任せきりだったこともあり、いざ何かしようと思っても何をしたら良いのか分からないのが正直なところです。
何かしら、アドバイスいただけますと助かります。

ご相談いただきましてありがとうございます。サピックスにお通いなのですね。
結論から申し上げますと、何が適切なサポートなのかは、ご家庭によって千差万別です。
サピックスのカリキュラムを独力で消化できるお子さんは少数派です。
もしここまで、ある程度満足できる成績をキープできているのであれば、お子さんが自分でできることはかなり大きいと言えます。
そのため、「保護者が何をする」あるいは「何をしない」に関しては、お子さんとよく話し合った上で決められることをお勧めします。
その上で、下記、ご参考までに「一般論」を申し上げます。
多くの保護者の方がなさっているサポートは、大きく下記のように整理されます。
①:健康管理(心のケアも含む)
②:日々の学習メニューやスケジュールの管理
③:解いた問題の添削、採点
④:学習内容の不明点の解消
⑤:いざというときに相談できる「プロ」を探しておく
特に、②の「日々の学習メニューやスケジュールの管理」が保護者の重要な役割となっているご家庭は少なくありません。
6年生になると、学習量が1.5から2倍程度増え、5年生までは何とか乗り越えられていたお子さんでも、学習ペースやスタイルを崩すことがあるからです。
ちなみに、ここで最も重要になるのは「引き算の思考」です。
成績を上げるためには、どうしてもタスクを増やしたくなるのですが、お子さんの時間は有限です。
勉強時間を増やすために睡眠時間を削るようなことになれば、成績はむしろ下がります。
「すべきこと」以上に「しなくてもよいこと」を決めるのが、お子さんをサポートする大人の本当の役割です。
③の「解いた問題の添削、採点」はどうでしょうか。
お子さんが自分でできるに越したことはありませんし、親に採点されることを嫌がるお子さんも少なくありません。
ただ、近い将来、過去問を解き始めたとき、多くのお子さんが「甘い」添削をします。
たとえ甘くするつもりがなくても、小学生であるがゆえに、間違っていることに気づかなかったり、漢字のトメ・ハネ・ハライなどにこだわれなかったりすることが多々あります。
甘い添削は、最終的に、「合格できると思っていた学校に合格できない」という悲劇を招きます。
そういったことを考えると、早いうちから、ある程度「添削は親の役割」といった意識を共有できていた方が良いかもしれません。
④の「学習内容の不明点の解消」もデリケートです。
単純な「知識問題」の解説であれば、あまり問題は発生しませんが、算数の解法や国語の読解といった部分にまで踏み込む場合は注意が必要です。
保護者の方が中学受験ならではの「解法」や「教え方」を学ぶ必要がありますし、「塾の先生と解き方が違う!」とお子さんを混乱させないようにする必要もあります。
さて、②~④まで、どちらかというと「注意点」を並べてきてしまいました。
「だったら何もしない方が良いのではないか......」という気になるかもしれませんが、「適切」な形でのサポートは、お子さんの成績を伸ばす上で非常に有効なのは間違いありません。
だからこそ、⑤の「いざというときに相談できる『プロ』を探しておく」ことが非常に重要になっています。
塾の先生や家庭教師・個別指導など、信頼して相談できる人を探し、何か判断に迷ったときに相談できる関係を作っておくと、より「正しい」判断ができる確率が上がるだけでなく、保護者の心理的な負担が軽減されます。
以上、長くなりましたが、最後、親子で「やって良かった」と思える中学受験をされるために、わずかでも参考にしていただけますとありがたく思います。

この相談に答えた講師
中学受験 個別指導のSS-1
中学受験 個別指導のSS-1 編集部です。本コーナーは中学受験を目指すご家庭から実際にご相談いただいた内容をもとに、中学受験専門のプロ講師による学習アドバイスを発信しています。
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