サピックス5年生の家庭学習は、量をこなすより優先順位が重要です。週間サイクル、教材の取捨選択、科目別の勉強法を具体的に解説します。

息子はサピックスの自由が丘校に通っています。
5年生です。
もともと社会(地理)はあまり好きではなかったのですが、9月に歴史に入ってからは息子なりに前向きに勉強するようになりました。
ただ、先日の第2回サピックスオープンで社会の成績を大きく下げてしまいました。
本人によると、歴史を勉強している間に地理を忘れてしまったとのこと。
来年の1月組分けも地理からの出題が多いと聞いていて、息子と二人で悩んでいます。何か効率の良い対策方法はありますか。

ご相談いただきましてありがとうございます。サピックスに通っていらっしゃるのですね。
2月の新学年スタート時のクラスを決める1月組分けは、地理と歴史の既習分野すべてが範囲ですから、対策をしようとしても何から手を付けて良いのか分からなくなりがちなご家庭が多いようです。
結論から申し上げますと、もっとも効率が良いのは「コアプラス」でしょう。
5年生のうちは講習の時間が短いため、冬休みを中心に、その気になれば学習時間を確保できるはずです。
コアプラスの地理(と歴史の既習範囲)を、この時期に1巡できれば理想的ですが、厳しそうであれば、特に第1章「地理編」の第2節(都道府県・都市)、第3節(重要地名:山地、川、平地)、そして第7節(貿易、交通、通信、世界地理)をやりこんでおきましょう。
第2節や第3節の内容はあらゆる地理のテストの基本中の基本ですが、第7節の内容からの出題が多いのがサピックスの1月組分けの特徴です。
第7節の内容については、(答えではなく)問いの文に使われている言葉自体を難しく感じるお子さんも少なくないので、本人任せで進まないようであれば保護者の方が助けてあげた方が良いかもしれません。
世界地理については、正距方位図法の地図をもとにした出題も多いので、そちらもチェックしておくことをお勧めします。
東京を中心としたもので十分かと思いますが、イギリスやフランスを筆頭にドイツ、ギリシャ、イタリア、ブラジル、サウジアラビア、シリアといった国は、きちんと地図上で場所を確認しておきましょう。
もっと頑張れる場合は、過去のデイリーサピックスに掲載されている、農業や工業、貿易(主な貿易港や主要貿易相手国との輸出品・輸入品など)に関する主な統計に触れておけると理想的です。
サピックスは、日能研や早稲田アカデミーと異なり、冬期講習や春期講習の内容が既習範囲の復習とはなっていません。そのため、既習範囲の復習は原則として家庭で進めていく必要があります。
もちろん、6年の2月から始まる土曜特訓や夏期講習などでも復習は行われます。ただ、そこまで待つと、今後しばらく成績が低迷します。5年の冬に、ある程度地理の復習を進めておくことは大きなアドバンテージになります。
この度は、ご相談いただきましてまことにありがとうございました。
良い準備をして1月組分けに臨み、少しでも上のクラスで新学年をスタートさせるために、わずかでも本解答がお力になれれば嬉しく思います。

この相談に答えた講師
中学受験 個別指導のSS-1 編集部
中学受験 個別指導のSS-1 編集部です。本コーナーは中学受験を目指すご家庭から実際にご相談いただいた内容をもとに、中学受験専門のプロ講師による学習アドバイスを発信しています。
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