サピックスの費用が高いと感じたときに、月謝・季節講習・特訓・追加サポートを整理し、学習効果を落とさず見直す方法を解説。継続、講座調整、個別併用、転塾の判断基準も紹介します。

サピックスの白金台校に通っている小学5年生です。
夏休みの過ごし方について質問です。
両親ともに中学受験経験がなく、受験までのペースが分かりません。
5年生の夏休みはどれくらい勉強させるとよいものなのでしょうか。
また、夏期講習のテキストに取り組むだけでよいものなのでしょうか。

こんにちは。中学受験 個別指導のSS-1です。
サピックス5年生の夏期講習期間は、まず夏期講習テキストの当日復習を崩さないことを最優先に考えましょう。
5年生の夏は、まだ6年生ほど拘束時間が長いわけではありません。ただし、通常授業よりも短い間隔で単元が進み、算数では比と割合、図形、規則性など、秋以降の土台になる内容がまとまって出てきます。
そのため、「長時間やらせる」ことよりも、「授業で扱った内容を翌日までに一度自力で解き直せているか」を基準に、学習量を調整することが大切です。
サピックス5年生の夏期講習では、講習テキストを中心に学習を進めるのが基本です。特に大切なのは、その日の授業内容を、その日か翌日までに一度復習することです。
夏期講習は、通常授業のように1週間かけて1単元を復習するペースではありません。短い間隔で新しい内容や応用問題に触れるため、数日放置すると「どの問題で何を学んだのか」がぼやけやすくなります。
5年生の夏は、受験学年に向けて勉強量を増やす時期ではありますが、やみくもに長時間机に向かわせる必要はありません。まずは、次の3つが回っているかを確認しましょう。
この3つが崩れている状態で、追加教材や過去のテキストに手を広げても、かえって消化不良になりやすくなります。
サピックス5年生の夏は、「たくさんやったか」よりも「授業で扱った問題を自分の力で戻せるか」を基準に見てください。
SAPIX小学部の2026年度夏期講習では、首都圏5年生は全20日間の講習として案内されています。白金台校も首都圏5年生の実施校として掲載されており、算数・国語・理科・社会を扱う構成です。
特に算数は、約数・倍数、規則性、立体図形、比と割合、比と図形、平均算、円と多角形、点の移動など、秋以降の学習に直結する単元がまとまって出てきます。
ここで注意したいのは、「見たことのある単元名だから復習中心」とは限らないことです。たとえば、以前に学習した図形でも、夏以降は比を使って解く形に変わることがあります。
そのため、お子さんが「前にやったから大丈夫」と言っていても、実際には新しい考え方を使えていない場合があります。保護者の方は、単元名ではなく、答案の中身を見て判断することが大切です。
| 見た目の状態 | 注意したい中身 |
|---|---|
| 丸はついている | 解説を見た直後だけ解けていて、翌日には手順を忘れている |
| 式は書けている | なぜその式になるのかを説明できず、数値替えで止まる |
| 宿題は終わっている | 直しが赤ペン写しになっていて、自力で解き直していない |
夏期講習中は、できた量だけを見ると安心しやすい時期です。しかし、5年生の夏で本当に見たいのは、解き方を覚えたかではなく、考え方を使い直せるかです。
サピックス5年生の夏休みの勉強時間は、講習がある日とない日で分けて考えると計画しやすくなります。目安としては、講習がある日は授業時間とは別に2〜3時間、講習がない日は4〜5時間程度から組み立てるご家庭が多いです。
ただし、これはあくまで目安です。大切なのは、時間を先に決めるのではなく、当日復習に必要な量から逆算することです。
| 日程 | 学習の中心 | 時間の考え方 |
|---|---|---|
| 講習がある日 | 当日の授業復習、間違えた問題の解き直し、基礎トレ | 授業後に2〜3時間を目安にし、遅い時間まで引きずらない |
| 講習がない日 | 積み残しの解消、前回までの解き直し、弱点単元の補強 | 午前と午後に分けて4〜5時間程度。夜は軽めの確認にする |
| お盆・まとまった休み | 未消化分の整理、2〜7月の弱点補強、学校の宿題 | 新しいことを増やしすぎず、予備日として使う |
勉強時間を増やしているのに内容が残っていない場合は、時間の問題ではなく、復習の順番や問題の選び方に課題があるかもしれません。
特に5年生は、まだ体力差も大きい時期です。夜遅くまで粘って翌日の授業に集中できなくなるより、翌朝に短く解き直す方が良いこともあります。
夏期講習テキストは、すべてを同じ重さで扱う必要はありません。まずは授業で扱った問題と、先生から指示された問題を優先してください。
次に、間違えた問題のうち、解説を読めば分かる問題を自力で戻すことを目標にします。ここが夏期講習の学習効果を左右します。
算数であれば、解き直しは次の順番で進めると整理しやすくなります。
国語は、本文を全部読み返すよりも、設問ごとに「どの根拠で答えたか」を確認する方が効果的です。理科・社会は、用語暗記だけでなく、なぜそうなるのかを一言で説明できるかを見てください。
保護者の方が全科目を教える必要はありません。「今日は何を習ったの?」「どこで間違えたの?」「次に同じ問題が出たら何に気をつける?」と聞くだけでも、理解の浅さに気づけることがあります。
夏期講習テキスト以外に取り組む場合は、2〜7月のテキストやテストの復習を中心にしましょう。市販教材を新しく増やすよりも、サピックスで既に間違えた問題を解ける状態に戻すことの方が優先です。
特に見直したいのは、直近のマンスリーテストや復習テストで、正答率が高いのに落としている問題です。これは、難問に挑む前に回収したい得点源です。
| お子さんの状態 | 追加で取り組む内容 |
|---|---|
| 講習テキストの復習で精一杯 | 追加教材は増やさず、授業問題と間違い直しに絞る |
| 基本問題は安定している | 2〜7月のテストで落とした正答率50%以上の問題を戻す |
| 算数の比・図形で止まりやすい | 比と割合、比と図形、図形の基本パターンを単元別に復習する |
| 国語の記述で点が伸びない | 模範解答を写すのではなく、本文の根拠と自分の答案のズレを確認する |
「せっかく夏休みだから、苦手を全部つぶしたい」と考えたくなる気持ちは自然です。ただ、サピックス5年生の夏期講習は、それ自体がかなり重い学習メニューです。
追加するなら、科目も単元も絞ってください。あれもこれも入れるより、「算数の比と割合だけは、授業問題を白紙で解き直せるようにする」と決めた方が、夏の終わりに手応えが残りやすくなります。
夏期講習中の休講日は、弱点補強の日というより、まずは積み残しを解消する日と考えてください。前日までの復習が終わっていない状態で別の教材を入れると、講習内容がさらに残りにくくなります。
おすすめは、休講日をあらかじめ3つの役割に分けておくことです。
お盆やまとまった休みも同じです。予備日を最初から計画に入れておくことで、毎日の未消化に親子で焦りすぎずに済みます。
また、学校の宿題は後回しにしない方が安全です。8月後半に学校の宿題が残っていると、夏期講習マンスリーの準備や講習後の復習に使いたい時間が削られます。
自由研究や読書感想文のように時間が読みにくいものは、夏期講習が本格化する前か、休講日の午前中に少しずつ進めておきましょう。
夏期講習の終盤になると、夏期講習マンスリーを意識するご家庭も増えてきます。テスト前に慌てて全範囲を解き直すのではなく、講習中から「戻す問題」を決めておくと準備しやすくなります。
夏期講習マンスリーに向けては、正答率が取れそうな問題を落とさない状態にすることを第一目標にしましょう。
算数であれば、難問まで追いかける前に、授業で扱った典型問題、基礎トレで続けて間違えた計算、比と割合の基本処理を優先します。理科・社会は、授業プリントの用語を覚えるだけでなく、図や表を見て説明できるかを確認してください。
テスト前の確認では、次のような見方が役立ちます。
テスト対策は、直前に一気に仕上げるものではありません。講習中の解き直しの質が、そのまま夏期講習マンスリーの準備になります。
中学受験経験がない保護者の方にとって、サピックス5年生の夏はペースが見えにくい時期です。「これで足りるのか」「もっとやらせるべきか」「テキスト以外も必要なのか」と迷うのは自然なことです。
ただし、迷ったときに学習量だけを増やすと、親子ともに苦しくなりやすくなります。まずは、直近の答案、ノート、夏期講習テキストの解き直し状況を見て、何を優先するか決めてください。
たとえば、同じ「算数が苦手」でも、計算で崩れているのか、比の考え方が分かっていないのか、図形の補助線が見えていないのかで、夏にやるべきことは変わります。
SS-1では、サピックスにお通いのお子さんのテキスト・テスト答案・ノートをもとに、夏期講習期間の学習メニューや復習の優先順位を一緒に整理しています。
まずは、サピックスの授業や宿題をどう使えばよいかを知りたい方は、失敗しない塾の使い方がわかるデジタルパンフレットをご覧ください。SS-1の資料請求はこちら
また、すでに夏期講習の復習が回らない、比と割合や図形でつまずいている、夏期講習マンスリーまでに何を絞るべきか判断したい場合は、答案やノートをお持ちいただくと具体的に確認できます。SS-1の無料学習カウンセリングはこちら
5年生の夏は、無理にすべてを完璧にする時期ではありません。サピックスの夏期講習テキストを軸に、今のお子さんに必要な問題を戻し、秋以降の学習につながる土台を整えていきましょう。

この相談に答えた講師
中学受験 個別指導のSS-1 編集部
中学受験 個別指導のSS-1 編集部です。本コーナーは中学受験を目指すご家庭から実際にご相談いただいた内容をもとに、中学受験専門のプロ講師による学習アドバイスを発信しています。
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