日能研関西にお通いの保護者様より「日能研の灘特進クラスに在籍していますが、他塾と比べると差を付けられてしまいそうで心配です。」というご相談をいただきました。中学受験プロ講師のアドバイスをご紹介。

日能研関西の本科・灘特進・志望校別特訓についていけず、宿題や復習が回りません。個別指導を併用して立て直すには、何から見直せばよいですか?

こんにちは。中学受験 個別指導のSS-1です。
日能研関西についていけないと感じたときは、すぐに「能力が足りない」「転塾した方がよい」と結論づけるのではなく、本科・灘特進・志望校別特訓のどこで理解と復習が止まっているかを分けて確認することが大切です。
本科の内容を自力で解き直せないまま特訓の難問に時間を使うと、宿題をこなしていても成績が上がらない状態になりやすくなります。まず本科の定着を確認し、特訓課題は志望校と現在の理解度に合わせて絞り込みましょう。
「宿題が終わらない」「授業が難しい」と感じても、原因は同じではありません。量を減らす前に、授業理解・宿題の進め方・テストへの反映・志望校とのつながりの4点を確認すると、立て直す場所が見えやすくなります。
授業中に先生の説明を聞いて分かったつもりでも、自宅で同じ問題を解けなければ、理解はまだ定着していません。ノートや解説を閉じて、式や考え方を最初から再現できるかを確認してください。
「分かった?」と聞くより、白紙に自力で解き直してもらう方が、理解の有無を正確に確認できます。算数なら、なぜその式になるのかを説明できるかまで見ると、解法の丸暗記も見つけやすくなります。
宿題をすべて埋めていても、答え合わせの後に正解を書き写しているだけでは、次のテストで使える力にはなりません。間違えた問題を、時間を空けてもう一度解けるかを確認しましょう。
宿題の完了率より、間違えた問題を自力で解き直せた割合を見た方が、成績が上がらない原因をつかみやすくなります。1問に長時間かかる場合は、努力不足ではなく、授業で必要な前提知識が抜けている可能性があります。
範囲が決まったテストでは点が取れるのに、全国公開模試になると点が下がる場合は、直前に解法を覚えているだけで、過去単元まで定着していないことがあります。
数字や問い方が変わると解けない問題は、「解き方を忘れた」のではなく、理由を理解しないまま覚えていた可能性があります。テスト直しでは、単元名だけでなく、知識不足・条件の読み落とし・解法選択・計算・時間配分に分けて原因を記録してください。
灘特進や志望校別特訓で扱う問題が難しいこと自体は、すぐに問題とは言えません。ただし、本科の復習時間を削り、志望校で必要な基礎問題まで落とすようになっている場合は、学習の順序を見直す必要があります。
「難しい問題に取り組んでいるか」ではなく、「第一志望校で得点したい問題を解けるようになっているか」で、特訓の効果を判断しましょう。
ついていけない状態は、宿題の未完了だけでは判断できません。授業翌日の再現、時間を空けた解き直し、テストでの使い直し、志望校との一致まで確認すると、減らすべき課題と残すべき課題が見えてきます。
日能研関西では、本科に加えて、学年・校舎・受講資格などに応じて灘特進コースや志望校別の講座が組み合わさることがあります。名称、設置、曜日、受講基準は年度や教室によって異なるため、最新の案内を確認してください。
複数の講座を受けるときは、すべてを同じ優先度で扱わないことが重要です。それぞれの役割を分けると、家庭学習の順序を決めやすくなります。
| 学習 | 主な役割 | 優先して確認すること |
|---|---|---|
| 本科 | 受験に必要な知識・典型解法を学び、毎週の土台をつくる | 授業例題や基本問題を、翌日に自力で再現できるか |
| 灘特進 | 高い思考力や処理力が必要な問題に取り組み、最難関校に向けた力を伸ばす | 本科の基礎を使って考えられているか。解説を写すだけになっていないか |
| 志望校別特訓 | 学校ごとの出題形式、頻出分野、時間配分、答案の作り方に慣れる | 第一志望校の得点につながる課題か。復習する問題を選べているか |
| テストの解き直し | 今の学習で点を落としている原因を見つけ、次の学習内容を決める | 間違いを分類し、次回までに直す問題を絞れているか |
本科が十分に定着していない場合は、灘特進や志望校別特訓の課題を増やすより、本科の例題・基本問題・テストで落とした典型題を戻す方が先です。
本科は「毎週の土台」、特訓は「土台を使う練習」と考えると、両立の順序を決めやすくなります。特訓を受けていること自体を目標にせず、そこで扱った問題が次に自力で解けるかまで確認してください。
日能研関西の本科授業、日曜日の志望校別特訓、週末のテストが重なる時期は、空いている時間に宿題を詰め込むだけでは復習が後回しになりやすくなります。先に時間を確保し、その枠に入る課題だけを選ぶ順序で一週間を組み直しましょう。
課題の優先順位は、塾から指定された順番と完全には一致しないことがあります。まずは担当の先生に、現在の理解度と志望校を伝え、どこまでを必須にするか相談してください。
一週間の計画は、全部を終える予定表ではなく、何を終えれば次の授業と志望校対策につながるかを決める表です。終わらなかった課題を翌週へ積み上げず、残った理由を確認して選び直しましょう。
同じ「ついていけない」状態でも、本科の理解不足と、特訓課題の過多では対処が異なります。お子さんの答案と一週間の動きに合わせて、減らす場所を変えることが必要です。
本科の例題や基本問題が翌日に解けない場合は、まず授業の理解を補うことが優先です。灘特進や志望校別特訓の難問に長時間取り組んでも、必要な考え方が不足しているため、解説を写す時間が増えやすくなります。
基礎に戻ることは、学年を戻して全部やり直すことではありません。今週の問題を解くために必要な前提単元だけを特定し、短く戻ることが大切です。
本科の基本問題は解ける一方、灘特進の課題を1問ずつ長時間考え、他教科の復習ができない場合は、取り組む問題を選ぶ必要があります。
難問は、長く考えた時間ではなく、どこまで自力で進め、解説から何を持ち帰れたかで学習効果を判断します。一定時間で区切り、質問する問題を選んでおくと、他教科への影響を抑えられます。
志望校別特訓では、扱った問題をすべて同じ深さで復習する必要はありません。第一志望校で得点したい問題、次に似た問題が出たときに解けるようにしたい問題、今回は見送る問題に分けましょう。
志望校別特訓の価値は、受けた問題数ではなく、第一志望校の得点の取り方が具体的になったかで判断します。講座名だけで安心せず、答案の変化を見てください。
宿題を予定通り終えているのに点数が上がらない場合は、量ではなく解き方を確認します。丸つけ直後は解けても数日後に解けない、答えの理由を説明できない、同じミスを繰り返す場合は、宿題が定着につながっていません。
新しい問題を増やす前に、答案から「点を落とす型」を一つずつ減らす方が有効です。算数なら途中式の不足、国語なら根拠のない選択、理科・社会なら用語だけの暗記など、科目ごとに原因を具体化しましょう。
個別指導は、日能研関西の宿題をすべて代わりに進めてもらう場所ではありません。集団授業では確認しにくい理解の穴を特定し、塾の課題を減らしても成績につながる形に組み直すために使うと効果を判断しやすくなります。
| 状況 | 家庭だけで調整しやすい状態 | 個別指導を検討したい状態 |
|---|---|---|
| 授業理解 | 分からない問題が一部で、質問する場所を本人が言える | どこから分からないか説明できず、解説を読んでも進まない |
| 宿題 | 優先課題を決めれば、授業翌日の解き直しができる | 複数週にわたり未完了が続き、答えを写す・睡眠を削る状態になっている |
| テスト | 間違いの原因を本人と整理でき、次回の行動に直せる | 同じ単元・同じミスを繰り返し、学習力育成テストと全国公開模試の差が大きい |
| 特訓との両立 | 本科の復習を残したうえで、特訓課題を選べる | 特訓の宿題で本科や苦手科目が毎週後回しになる |
| 親子関係 | 進捗確認と声かけにとどめられる | 教えるたびに口論になり、学習開始までに時間がかかる |
個別指導を併用する場合は、最初に答案、ノート、宿題の指示、直近の一週間の予定を見てもらいましょう。どの教材を使うかより、何が原因で時間がかかり、どの問題を残すかを決めてもらうことが先です。
個別指導の授業時間だけで完結させず、次の一週間に何を変えるかまで決めることが、併用のポイントです。問題を教えてもらって終わるのではなく、家庭で自力で再現できたかを次回確認してください。
ついていけない状態が続くと、転塾や灘特進・志望校別特訓の受講中止を考えることがあります。ただし、一度のテスト結果や一時的な宿題の遅れだけで決めると、原因が解決しないまま環境だけが変わることがあります。
転塾やコース変更は、「今の塾が合うか」だけでなく、「何が変われば未消化が減るか」まで言葉にしてから判断してください。
本科の授業は理解できており、特訓課題の選び方だけが原因なら、転塾よりも課題量の調整で改善する可能性があります。一方、補足をしても授業の進め方が合わず、体調や睡眠への影響が続く場合は、コース変更や環境の見直しも選択肢になります。
塾を続けるかどうかは、偏差値だけでなく、授業理解・家庭学習・体調・志望校対策の4点が改善する見込みで考えましょう。
家庭での確認は、長時間横について教えることではありません。学習の結果が次の授業とテストにつながっているかを、短い質問と答案で確認することが中心です。
すべてを毎日確認する必要はありません。週末に答案と予定表を見て、翌週に一つだけ変える点を決めると、親子ともに負担を増やしにくくなります。
「もっと頑張る」ではなく、「どの問題を、いつ、どの状態までできればよいか」を具体的にすることが、立て直しの第一歩です。
SS-1では、日能研関西の教材やテストを別の教材に置き換えるのではなく、答案・ノート・宿題の進み方を確認し、現在の本科と特訓をどう使うかを整理します。
実際の相談では、宿題とテスト直しで一週間が埋まり、苦手な算数の補強まで手が回っていないケースがあります。この場合は、まず基礎の抜けとテストでの手順を確認し、塾の課題を続けながら、直す単元と家庭学習の順序を絞ります。
個別指導を足して学習量を増やすのではなく、集団塾の学習を「自力で解ける状態」に変えるために使うことが大切です。
答案やノートを見ても、どこを減らし、どの単元に戻るべきか判断しにくい場合は、答案やノートをもとに相談できる無料学習カウンセリングをご利用ください。現在の一週間の学習状況と志望校を伺い、本科を軸に残す学習、特訓で選ぶ課題、個別指導を併用する場合の役割を一緒に整理します。

この相談に答えた講師
中学受験 個別指導のSS-1 編集部
中学受験 個別指導のSS-1 編集部です。本コーナーは中学受験を目指すご家庭から実際にご相談いただいた内容をもとに、中学受験専門のプロ講師による学習アドバイスを発信しています。
日能研関西にお通いの保護者様より「日能研の灘特進クラスに在籍していますが、他塾と比べると差を付けられてしまいそうで心配です。」というご相談をいただきました。中学受験プロ講師のアドバイスをご紹介。
日能研にお通いの保護者様より「日能研とは別の個別塾に1年間通わせていましたが成績が上がらず悩んでいます」というご相談をいただきました。中学受験プロ講師のアドバイスをご紹介。
日能研の上本町校に通う小学校5年生の男子の母親です。 これまで六甲学院中学を第一志望校にしたいと考えていましたが、少しずつ成績が上がってきた...
日能研の灘特進で宿題が終わらず、本科の復習やテスト対策まで回らないご家庭へ。残す課題と保留する課題の判断基準、科目別の取捨選択、個別補強を検討するサインを具体的に解説します。
日能研関東と日能研関西の違いを、クラス名称、選抜講座、宿題、日特・学校別特訓から整理。転居や教室選びで迷う保護者向けに、答案と一週間の学習量から確認する判断基準を解説します。
日能研関西にお通いで、もし成績がなかなか上がらないとお悩みであれば、今すぐに成績が上がる学習に切り替える必要があります。SS-1では、初回の体験授業で「お子さんが成績を上げるための学習方法」をご提示できます。お子さんの成績でお悩みの方は、まずはSS-1の授業をご体験ください。SS-1の無料学習カウンセリングはこちら
お子さんだけの成績の上げ方をお渡しします。
SS-1の無料体験を今すぐお試しください。