春期講習は、受けたほうがいいですか?
春休みにはいりました。
大阪市の小学校の春休みは、16日間あります。
その間に塾では春期講習が行われますね。
例年、この時期によくご質問があるのは
「春期講習、どうすればいいですか?」
「受けたほうがいいですか?」
というものです。
確かに夏休みほど期間がない中、2月~3月の学習範囲で復習したいところがあるかもしれません。
あるいは苦手単元があって、その補強をしたいご家庭もあるでしょう。
浜学園の外部向けの春期講習紹介のページでは、下記のようにうたわれています。
- レギュラー授業の単元を凝縮して総復習だから初受講の方は塾生より近道できる
- 基礎の見直しが中心
- 学校の授業より一歩すすんだ内容
これだけを見ると、塾生にとってはあまり魅力的には見えないかもしれませんね。
確かに、塾としては講習会は新入塾生獲得の機会です。
ですから、講習会から入塾したお子さんにも配慮した内容になりがちです。
もしも、心配の少ないレベルの問題が中心であるとか、補強しておきたい単元が講習会になかったら、それはそれで講習会とは別に対策を考えなければなりません。
そこで、関西の3つの塾の春期講習会(6年生)をくらべてみましょう。
【春期講習期間と時間】
- 浜学園:全9日間・1日4.5時間(社会は選択)
- 日能研:全9日間(テスト1日)・1日6時間
- サピックス:全6日間・1日4時間(社会は選択)
実は日数、時間とももっとも負担が大きいのは日能研となっています。
標準コース・応用コース・発展コースとも、同じ日数と時間です。
1日あたりの時間も長く、日数も多いですから、春期講習以外でやりたいことは、春期講習前後の日にうまく予定を立てたいですね。
6年生は日数が多いこともあってたくさんの単元を学びますが、4年生、5年生は日数も少なく単元をぐっと絞ったものになっています。
(たとえば5年生の理科は「植物」「動物」のみなど)
2週間あまりの春休みの中で、どれくらい春期講習会の授業、宿題に手がかかりそうか、事前にイメージしておきたいですね。
【学習内容】
浜学園
算数:図形の求積・立体の求積・図形のいろいろな問題
国語:説明的文章の読解・文学的文章の読解・文章読解のまとめ・韻文の読解・語句
理科:天体・てこ・ばね・気体の発生と燃焼・植物・動物・人体
社会:国土総合・原始・古墳時代・飛鳥時代・奈良時代
日能研
算数:数の性質・場合の数・文章題
国語:長文読解の技術・総合問題(重要語句と文脈/接続語/段落 構成/指示語/細部表現/「何を」「どのように」に着目)
理科:植物・動物・水溶液・天体・ばね・てこ
社会:日本の地形と自然・日本の農業・日本の工業・日本の水産業日本の貿易・日本の資源と環境問題
サピックス
算数:割合・平面図形・立体図形・グラフ・規則性・場合の数
国語:論説文(1)(2)・物語分(1)(2)・随筆分(1)(2)
理科:太陽・水溶液と中和・人体
社会:政治史・社会・産業史
6年生のカリキュラムということで、各塾とも多くの単元を学習します。
ただ、たとえば浜学園の算数は図形のみとなっています。
図形が得意で、図形以外の単元を補強したいと考えているご家庭は、別途対策を立てる必要がありますね。
カリキュラム面で厄介なのはサピックスで、春期講習も1年を通したカリキュラムの一部となっていて、受講しないという選択肢を選びにくいのです。
しかも、通塾日がほぼ連続していることもあり、いつもなら「週に1単元」というサイクルで進んでいる進度が「1~2日で1単元」というペースになり、とても負担が大きいのです。
このように、塾の春期講習の日程、内容を把握した上で「+αでやりたいこと」を春期講習以外の日に上手に配置しましょう。
限られた日程ですが、うまく予定を立てて取り組めば16日間は決して短くありません。
上手に計画をたて、乗り切りましょう。
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