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『速さ』を学ぶ際のポイントを教えてください

最終更新  公開日
カテゴリー:家庭学習の方法で悩んでいる
『速さ』を学ぶ際のポイントを教えてください

Q

四谷大塚の横浜校舎に通う6年生の娘の母親です。
特に算数の速さの単元(旅人算や通過算など)を苦手としているようで、できれば家でサポートしてあげたいのですが、何か教える際のコツのようなものはありますでしょうか?

A

ご相談ありがとうございます。
四谷大塚にお通いなのですね。

「速さ」は、入試では出題されない学校のほうが少ないレベルの最重要単元であり、かつ、多くの子どもたちにとって感覚を掴むのに時間がかかる単元です。

習いたてのころは「歩いている人の速さが時速300km」という「答え」に対して何の疑問も持たないお子さんも少なくありません。

まず最優先で強化すべきは①「単位変換(時速⇔分速⇔秒速)」と②「速さの3公式(を使いこなせるようにすること)」です。

この2つがおぼつかない場合は、速さに関連するすべての単元にマイナスの影響が出ます。
1日に2~3問ずつでよいので継続的にコツコツと練習を続けて定着させましょう。


その次のステップは「問題で設定されている状況を正確に頭の中でイメージできるようにすること」です。

速さの問題では、途中で速さや進む方向を変えたり変えなかったり、登場人物が2人だったり3人だったり、同時に出発したり時間がずれていたり、問題によって条件設定が多種多様です。
定番と呼べる問題もたくさんありますが、それ以外の問題もたくさんあります。

特に近年は、難関校を中心に、問題文の設定が年々複雑化していっています。

どういった条件設定であっても、頭の中だけで完璧にイメージしきったうえで問題を解けるお子さんはほとんどいません。
そのため「図を書いて状況を正確にとらえた上で問題を解く」というステップが求められるのですが、なかなかそれができず(やらない)、式だけで解こうとする受験生が少なくありません。

ですから、速さの問題を解く際に、①「図を書いて状況を整理する」⇒②「その上で問題を解く」という手順を習慣化していく必要があります。

ただ、ここで「図を書く」といわれても、何をどのように書けばよいかわからない受験生が多いというネックもあります。

多くの場合、塾の授業では先生が図を黒板に書いてくれて、「ここがこうなるから解けるよ」と解説してくれます。
それを聞くと子どもたちは「分かった気」になりますが、そもそもどのように図を書けばよいかについてのアドバイスがないこともそれなりにあるのです。
そういった場合、いざ自分で書こうとしても書けません。

図を書く力を身に着けるためにお子さんにしていただきたいアドバイスは以下のようなものです。

・問題文の前の方に書いてあることから順番に図に表していくこと
・問題文中に書かれてある条件はすべて図の中に書き込むこと
・問題文を読んでいない人がその図を見て、問題文をイメージできるかどうか確認する
・与えられた条件から新たに求められた情報があれば、どんどん図に書き込むこと

そして、お子さんに優しく問いかけてあげてください。

「この図の中で新しく分かること何かありそう?」

これの繰り返しです。

仕事上、多くのお子さんの答案を拝見する中で、たとえ図が書いてあっても、上記のような手順が実行できておらず、図から何も発見できずに自分の力を出し切れないという、もったいない状況を多く見かけます。

速さの問題は式だけで解かず、図を書いて状況を整理して解くこと。

図を書くことをめんどくさがっていたり、自分が「できない」から図を書けと言われていると感じていたりするお子さんには、「速さの問題が得意な子はみんなやっているみたいだよ」と伝えてあげてください。

その上で、お子さんが図を書こうとしても書けない場合は(もし可能であれば)しばらくの間、保護者の方も一緒に図を書くのにチャレンジしてあげてください。

少しでも参考にしていただけましたらうれしく思います。
四谷大塚での成績アップの参考になりましたら幸いです。

馬屋原 吉博(Umayahara Yoshihiro)

この相談に答えた講師
馬屋原 吉博(Umayahara Yoshihiro)
バラバラだった知識同士がつながりを持ち始め、みるみる立体的になっていく授業は、受験生はもちろん、保護者の方にも楽しんでいただけると好評です。「頭がよくなる謎解き社会ドリル」「CD2枚で古代から現代まで 聞くだけで一気にわかる日本史」「今さら聞けない!政治のキホンが2時間で全部頭に入る」など、中学受験生に役立つ著書も多数執筆しています。

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