早稲アカは2月から新学年。宿題が終わるかだけでなく、授業翌日の解き直し、テスト前後の復習、睡眠まで、親が最初の2週間で確認したい学習サイクルを学年別に解説します。

早稲アカの過去問演習はいつから始め、合格者平均に届かない場合は何を見直せばよいですか?

こんにちは。中学受験 個別指導のSS-1です。
早稲アカ生の過去問演習は、夏休みの復習を優先したうえで、9月以降に本格化させる考え方が基本です。ただし、開始月だけで判断せず、解いた後に採点・答案分析・弱点補強まで行える状態かを確認することが大切です。
合格者平均に届かない場合も、点数だけで志望校を変える必要はありません。取るべき問題の失点、時間配分、記述の採点、科目ごとの得点の波を分けて見れば、次に直すべきことが具体的になります。
早稲田アカデミーでは、秋に入ると過去問演習を計画的に進める流れが一般的です。校舎、クラス、志望校、担当講師の方針によって開始時期は異なりますが、9月から10月に本格的に始めても、遅いとは限りません。
夏休みは、夏期講習で扱った内容の理解と定着、苦手単元の補強に時間を使う時期です。基礎や典型問題が不安定なまま第一志望校の過去問を続けても、解けない問題が多くなり、直しにも時間がかかります。
そのため、「ほかの塾では夏から始めている」「友だちはもう何年分も解いている」という情報だけで早める必要はありません。過去問は、早く始めた家庭が有利になる教材ではなく、解いた結果を次の学習に生かせた家庭ほど効果を得やすい教材です。
開始時期の目安より、1回分を解いた後に弱点補強まで終えられるかを優先して考えましょう。
夏休みに過去問へ触れること自体が悪いわけではありません。ただし、夏の試し解きと、秋以降の本格的な過去問演習は目的を分ける必要があります。
夏の段階では、第一志望校を何年分も進めるより、1科目または1年度の一部に触れ、問題量や解答形式を知る使い方が向いています。
秋以降は、本番で合格に必要な総得点を取るための受け方を整えることが中心です。年度ごとの点数を記録し、時間配分、問題の取捨選択、科目間の得点計画まで見直します。
第一志望校から始めるか、併願校から始めるかも一律ではありません。第一志望校の問題が難しく、白紙が多くなる場合は、取り組みやすい併願校で「時間を測る・採点する・直す」という一連の流れを練習してから戻る方法もあります。
「9月になったから始める」ではなく、次の4点で判断すると、過去問がやりっぱなしになりにくくなります。4つすべてが完璧である必要はありませんが、どこが不足しているかを把握してから始めることが重要です。
| 確認すること | 家庭で見る具体的な状態 |
|---|---|
| 基礎・典型問題 | 四科のまとめや通常教材の基本問題を、解説を見ずに解き直せるか |
| 時間の確保 | 解く時間だけでなく、採点・分析・解き直しの時間まで予定に入っているか |
| 採点方法 | 国語の記述や算数の途中式を、家庭だけで曖昧に採点していないか |
| 記録方法 | 年度、得点、時間切れの位置、失点理由を残す表やノートがあるか |
特に注意したいのは、過去問を解く時間しか確保していないケースです。1年度を終わらせることが目的になると、同じ単元、同じ時間配分、同じ読み違いで失点を繰り返しやすくなります。
目安として、解いた当日か翌日までに、「なぜ失点したか」「何を使って直すか」「いつ確認し直すか」まで決められる状態をつくりましょう。
早稲アカの6年生は、秋以降に通常授業、土曜の講座、NN志望校別コース、合不合判定テスト、学校別模試などが重なりやすくなります。すべての宿題と過去問を同じ重さで進めると、直しの時間がなくなることがあります。
まず、合不合判定テストと過去問の役割を分けて考えましょう。
| 学習・テスト | 主に分かること | 結果の使い方 |
|---|---|---|
| 合不合判定テスト | 広い範囲の基礎力、集団内での位置、単元ごとの抜け | 正答率の高い問題の失点や、未定着単元を補う |
| 学校別模試・NNの演習 | 志望校に近い形式での対応力 | 解答形式、時間配分、学校特有の設問への対応を直す |
| 志望校の過去問 | その学校で合格点を取るための課題 | 取る問題、後回しにする問題、科目別の得点計画を決める |
合不合判定テストの偏差値が良くても、志望校の記述形式や問題量に対応できなければ、過去問では点が取れないことがあります。反対に、合不合の偏差値が志望校に届いていなくても、その学校で取るべき問題を安定して取れている場合は、過去問の分析を優先して見たい状況です。
毎回4科目を通して解く必要はありません。平日に1科目ずつ進め、週末や祝日に4科目を通す回をつくる方法でも構いません。
ただし、科目を分けて進める場合も、4科目の合計点と試験当日の疲れ方を確認する回は必要です。
過去問の得点が合格者平均に届かないと、不安になるのは自然なことです。しかし、合格者平均との差だけでは、合格可能性も次の対策も判断できません。
まず確認したいのは、合格最低点、受験者平均点、合格者平均点のどれが公表されているかです。学校によって公表項目は異なり、家庭での採点は本番の採点と完全には一致しません。特に国語の記述、算数の途中式、理社の記述は、自己採点より点が上下する可能性があります。
また、合格者平均は、その年度に合格した受験生の平均です。合格に必要な最低点より高くなるため、最初から毎年度の合格者平均だけを目標にすると、難問まで直そうとして時間を使いすぎることがあります。
4科合計で10点から20点届かない場合でも、計算ミス、知識問題、記述の空欄など、本来取れる問題の失点であれば、優先して直す価値があります。
一方で、正答者が少ない難問を複数落としているだけなら、その問題を解けるようにするより、前半の標準問題を安定させる方が合計点につながることがあります。
合格者平均に届かないときは、年度を追加で解く前に、失点の中から「次回は取れる点」を探すことを優先してください。
過去問の直しでは、すべての不正解を同じように扱わないことが大切です。答案を次の4つに分けると、直近の1週間で伸ばせる点と、時間をかけて補う課題を分けられます。
| 分類 | 答案の状態 | 次にすること |
|---|---|---|
| 取るべき問題の失点 | 習った典型問題、知識問題、正答率が高い問題を落としている | 通常教材に戻り、白紙に自力で解き直せるまで確認する |
| 時間があれば取れた問題 | 解き直しではできるが、本番形式では後半に残った | 解く順番、見切る時間、見直し時間を決める |
| 正解したが再現できない問題 | 勘、消去法だけ、途中式が不明確で、説明できない | 正解扱いで終わらせず、根拠や解法を説明させる |
| 優先度の低い問題 | 難度が高く、現状では時間をかけても得点につながりにくい | 先生に確認し、後回しまたは扱わない判断をする |
家庭で確認するときは、「分かった?」ではなく、「この問題は何を使って解いた?」「途中でどこに時間がかかった?」「次は何分で見切る?」と具体的に聞くと、原因が見えやすくなります。
国語の記述は、模範解答と同じ言葉が入っているかだけで判断しないようにしましょう。設問で求められた要素が入っているか、本文の根拠が使われているかを見ます。家庭で判断しにくい場合は、答案をそのまま先生に見てもらう方が、直しの方向を決めやすくなります。
合格者平均に届かない原因は、家庭によって異なります。点数の上下ではなく、複数年度に共通する失点パターンから対策を決めましょう。
| よくある状況 | 優先して確認すること |
|---|---|
| 年度によって取れない科目が変わる | 4科合計で取る問題が決まっているか。科目ごとの最低目標点を置けているか |
| 毎年、算数で同じ単元を落とす | 過去問の解説だけで終わらず、通常教材の類題まで戻れているか |
| 国語の記述で点数が安定しない | 採点基準が家庭ごとにぶれていないか。空欄にする設問が多くないか |
| 併願校は届くが第一志望校だけ届かない | 難問不足より、第一志望校特有の形式・問題量・時間配分が原因ではないか |
| 解き直しではできるのに本番形式でできない | 時間制限、問題の取捨選択、緊張時の手順を練習できているか |
| 何年分解いても点数が変わらない | 年度を増やすだけになっていないか。失点を教材と期限に結び付けているか |
第二志望校以下で合格者平均に届いているなら、試験形式そのものに対応する力がないとは限りません。第一志望校で必要な単元、解答形式、問題量に課題が絞られている可能性があります。
この場合、第一志望校の過去問を止めて一般的な難問集を増やすより、第一志望校で取るべき問題を先生と確認し、その類題を早稲アカの通常教材やNN教材から選ぶ方が、学習をつなげやすくなります。
過去問演習は、答案を見て次の学習を変えるところまでが1回分です。「何を・どの教材で・いつまでに・どう確認するか」まで決めると、年度を重ねるほど改善が見えやすくなります。
過去問の進行表には、点数だけでなく、時間切れになった位置、空欄の数、記述の部分点、見直しで直せた問題も残しましょう。総得点が同じでも、取るべき問題の失点が減っていれば、受け方は改善しています。
また、過去問の弱点が広すぎる場合は、一度にすべて直そうとしないことも大切です。合不合判定テスト、NNの演習、過去問の答案で繰り返し出ている課題から優先すると、学習内容を絞りやすくなります。
苦手単元の整理に使える資料を探している方は、苦手単元の重要ポイントまとめも、家庭学習の確認にお役立てください。
過去問で合格者平均に届かない年度が続いても、すぐに志望校を変更するとは限りません。点差、時期、失点の内容、併願校の状況をまとめて見る必要があります。
志望校を残すか、受験日程を調整するかは、模試の偏差値だけでも、過去問1回の点数だけでも決められません。複数年度の答案と、直した後にもう一度自力でできるかを見ながら判断します。
特に、合不合判定テストでは取れているのに過去問で取れない場合と、合不合でも過去問でも基礎問題を落としている場合では、必要な対応が異なります。前者は学校別の受け方、後者は単元の定着から見直すことが多くなります。
早稲アカの過去問演習は、開始時期よりも、答案から何を読み取り、通常授業やNNの学習にどう戻すかで差がつきます。合格者平均に届かない理由を、知識不足、時間配分、問題選択、記述の作り方に分けると、次の行動が具体的になります。
ただし、「取るべき問題」と「現時点では後回しにする問題」の見極め、国語記述の採点、科目ごとの目標点の設定は、ご家庭だけでは判断しにくいことがあります。
SS-1では、実際に解いた過去問の答案、早稲アカの教材、合不合判定テストやNNの結果を見ながら、優先して直す問題と1週間の学習内容を整理しています。過去問を解いても次に何をすればよいか決まらない場合は、過去問の答案や学習状況をもとに相談できる無料学習カウンセリングをご活用ください。

この相談に答えた講師
中学受験 個別指導のSS-1 編集部
中学受験 個別指導のSS-1 編集部です。本コーナーは中学受験を目指すご家庭から実際にご相談いただいた内容をもとに、中学受験専門のプロ講師による学習アドバイスを発信しています。
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