サピックスにお通いの保護者様より「正月特訓や冬期講習と家庭学習、どちらを優先した方が良いでしょうか?」というご相談をいただきました。中学受験プロ講師のアドバイスをご紹介。

早稲アカのNN志望校別コースは受けるべきですか?通常授業や過去問と両立できるか不安です。

こんにちは。中学受験 個別指導のSS-1です。
早稲アカのNN志望校別コースは、志望校の出題傾向に沿った演習を重ねられる講座です。対象校が第一志望で、授業後の復習時間まで確保できるなら、有力な選択肢になります。
ただし、入会資格を得たことだけで、受けるべきと決める必要はありません。志望校との一致度、現在の基礎力、NNで増える課題を翌週までに処理できるか、過去問の時間を残せるかを合わせて判断することが大切です。
NNは「何がなんでも」の頭文字で、小学6年生を対象とした志望校別対策コースです。同じ学校を目指す受験生が集まり、各校の出題形式や頻出分野を意識したオリジナル教材と演習に取り組みます。
通常授業が中学入試全体に必要な力を広く扱うのに対し、NNは特定の学校で得点する力を磨く位置づけです。早稲田アカデミーに通っていない受験生も、所定の資格を得れば受講できます。
| 講座 | 主な目的 | 判断するときの注意点 |
|---|---|---|
| NN志望校別コース | 特定校の出題傾向・答案形式に合わせた対策 | 第一志望との一致度と、復習時間を確認する |
| 難関プログレスコース | 同程度の学力層で難関校向けの実戦力を高める | 特定校だけに絞った講座ではない |
| 通常授業 | 4科目の共通知識・典型題・入試対応力を広く整える | NN受講後も基礎の抜けを放置しない |
小5にはNNジュニアがありますが、小6のNN志望校別コースとは目的や受講資格が異なります。検索時に情報が混ざりやすいため、学年と前期・後期の別を確認してください。
2026年度のNN志望校別コースは、開成、麻布、武蔵、桜蔭、女子学院、雙葉、渋谷幕張、駒場東邦、慶應義塾普通部、早稲田、早大学院、早実の12校別クラスが案内されています。
受講資格は、原則としてNN志望校別オープン模試の結果をもとに認定されます。前期・夏期集中特訓・後期で資格判定の対象となる模試や申込条件が異なる場合があるため、最新の実施要項を確認しましょう。
NNは日曜講座を中心に進みますが、学校別クラスによって土曜講座や平日講座、オンライン受講などの設定が異なります。料金・会場・時間も一律ではないため、家庭の予定に入れたときの移動時間まで含めて確認が必要です。
前期は学校別の問題に慣れ、必要な知識や解法を整える段階です。夏期集中特訓をはさみ、後期は本番を意識した時間配分・問題選択・答案作成など、より実戦的な得点力を高める学習が中心になります。
2026年7月29日時点の公式情報をもとにしています。対象校、受講資格、日程、講座構成は変更される可能性があるため、申込時は早稲田アカデミーの最新案内をご確認ください。
NNを受けるかどうかは、偏差値や資格の有無だけでは決まりません。「NNでしか得にくい学校別対策が必要か」と「NNの授業を復習して得点につなげられるか」の両方を見ることが重要です。
資格が出た直後は「せっかく入れたから」と受講を決めやすいものです。しかし、白紙の状態から自力で解き直せない問題が増え続けるなら、講座数を増やすより、基礎や弱点の補強に時間を戻した方がよい場合があります。
NN志望校別オープン模試の結果やクラス位置は、現時点の到達度を示す材料です。上位クラスなら合格が決まるわけでも、下位クラスなら受講する意味がないわけでもありません。
大切なのは、合格点との差を「何点足りないか」だけで終わらせず、失点の種類に分けることです。
| 失点の種類 | 答案で見える兆候 | 優先する学習 |
|---|---|---|
| 知識・典型題の不足 | 正答率が高い問題で空欄や手が止まる | 通常教材に戻り、基本問題を白紙から解き直す |
| 使い方の不足 | 知っている解法を、条件が変わると使えない | 「なぜその式か」を説明し、類題で再現する |
| 時間配分の課題 | 後半に未着手が多い、難問に長く止まる | 解く順番・見切る時間・見直し時間を決める |
| 答案形式の課題 | 記述の要素不足、途中式不足、指定違反 | 採点基準を確認し、部分点を取る書き方を練習する |
模試の復習では、正解を写すだけでなく、「間違えた理由を本人が説明できるか」「翌日に白紙から解けるか」「同じ時間内で解き直せるか」を確認しましょう。ここまでできて初めて、次の学校別演習に生かせます。
NN受講後に多い悩みは、通常授業、NNの復習、過去問、苦手補強をすべてやろうとして回らなくなることです。両立のポイントは、教材ごとではなく「合格点に近づく順」に優先順位をつけることです。
NNを受ける場合は、NNの復習を高い優先度に置き、そこで見つかった弱点を補うのが基本です。一方、通常クラスの宿題に追われて必要な学習ができないときは、宿題量を調整して時間を作る必要があります。
ただし、通常授業を一律に休む、宿題をすべてやめるという意味ではありません。基礎知識や典型題を維持する役割は残し、「今週は何をやらないか」まで講師と相談して決めることが大切です。
| 時期 | 家庭学習の中心 | 確認すること |
|---|---|---|
| NN当日から翌日 | 採点、間違いの分類、優先問題の決定 | 全部ではなく、合格に必要な問題を選べているか |
| 週の前半 | NNの解き直しと不足知識の補充 | 解説なしで再現できるか |
| 週の後半 | 通常授業の基本維持と過去問準備 | 次のNNまで未処理を残しすぎていないか |
| 週末 | 過去問または学校別形式の演習 | 点数だけでなく、次週の課題が決まったか |
過去問は、解いた年数を増やすことより、採点後に「合格者平均との差」「取るべき問題の取りこぼし」「時間の使い方」を整理する方が重要です。NNの教材と過去問で同じ弱点が出ているなら、その単元を優先して立て直しましょう。
NNの資格が取れない、志望校のコースがない場合でも、志望校対策ができないわけではありません。講座名ではなく、現在の答案に必要な学習を組み立て直すことが先です。
まず、模試で落とした問題を、基礎不足、時間不足、答案形式の3つに分けます。短期間で埋められる失点が中心なら、次回のオープン模試に向けて対策する余地があります。
一方、正答率の高い問題で広く失点しているなら、学校別の難問を増やすより、通常教材の基本・典型題に戻る方が先です。志望校をすぐ変更するのではなく、合格点までの距離と改善に必要な期間を見て判断します。
学習の柱は、入試全体の基礎・典型題の完成と、志望校の過去問分析です。学校別講座がなくても、頻出単元、問題量、記述量、配点、合格最低点を整理すれば、必要な対策は組み立てられます。
難度が近いだけで決めず、国語の解答形式、算数の頻出単元、理社の記述量、試験時間が志望校と共通しているかを確認します。違いが大きい場合は、必要以上に難しい問題へ時間を使い、第一志望の過去問が遅れることがあります。
他塾の通常授業とNNを両方すべてこなすのではなく、通常授業は基礎と4科目管理、NNは学校別演習、家庭学習は弱点補強というように役割を分けます。重複する教材は、どちらを優先するか先に決めておきましょう。
NNを続けるか迷ったときは、成績表だけでなく、1週間の学習状況を見ます。受講後に「できる問題が増えているか」を、答案と解き直しで確かめてください。
3週間ほど続けて未処理の教材が積み上がる、過去問に着手できない、基本問題の失点が増える場合は、受講の可否だけでなく、通常授業や宿題を含む週間設計を見直すサインです。
SS-1の合格体験談には、早稲アカの通常クラスの一部とNNを組み合わせた例や、他塾の通常授業とNNを併用し、個別指導で弱点を補った例があります。これは同じ通い方を勧めるものではなく、講座ごとの役割を決め、本人に必要な学習時間を残した例として参考になります。
NNを受けるべきか、通常授業をどこまで残すか、宿題を何から減らすかは、志望校と現在の答案によって変わります。まずは失敗しない塾の使い方がわかるデジタルパンフレットで、集団塾の講座や宿題を整理する考え方をご確認ください。
すでにNN志望校別オープン模試や過去問を受けていて、優先順位を決めにくい場合は、直近の答案、NN教材、通常塾のテスト、1週間の予定表をそろえると課題を具体化しやすくなります。SS-1の答案やノートをもとに相談できる無料学習カウンセリングでは、受講資格の有無だけでなく、失点原因と使える学習時間から、NNを生かす学習の組み方を一緒に整理しています。

この相談に答えた講師
中学受験 個別指導のSS-1 編集部
中学受験 個別指導のSS-1 編集部です。本コーナーは中学受験を目指すご家庭から実際にご相談いただいた内容をもとに、中学受験専門のプロ講師による学習アドバイスを発信しています。
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