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日能研についていけないと感じたら|個別指導の併用・転塾・家庭学習の判断基準

最終更新  公開日
カテゴリー:授業の事で悩んでいる
日能研についていけないと感じたら|個別指導の併用・転塾・家庭学習の判断基準

Q

日能研についていけないと感じています。家庭学習の見直し、個別指導の併用、転塾はどう判断すればよいですか?

A

こんにちは。中学受験 個別指導のSS-1です。

日能研についていけないと感じても、成績が下がったという理由だけですぐに転塾する必要はありません。まず確認したいのは、授業、家庭学習、テスト、ふり返りのどこで学習の流れが止まっているかです。

日能研の教室や先生を気に入っていて、課題が一部の科目や単元に限られるなら、家庭学習の整理や個別指導の併用で立て直せることがあります。一方、複数科目で授業のペースが合わず、質問や生活リズムの改善も難しい場合は、転塾を比較する意味があります。

判断の順番は、点数を見る、原因を分ける、4週間ほど具体的な立て直しを試す、その結果から家庭学習・個別指導・転塾を選ぶ、です。

「日能研についていけない」を3種類に分ける

「授業が分からない」「宿題が終わらない」「育成テストや公開模試で点が取れない」は、同じ状態ではありません。困り方を分けないまま勉強時間だけを増やすと、必要でない問題まで抱えて負担が大きくなります。

状態 家庭で見える様子 最初に疑うこと
授業理解が追いついていない 授業翌日に本科テキストやノートを開いても、例題の最初の一手が出ない 前提単元の抜け、授業中の理解不足、質問できない状態
理解した内容をテストで再現できない 家では解けるが、数字や聞かれ方が変わると止まる。育成テストは取れても公開模試で取れない 解法の暗記、数日後の復習不足、問題の取捨選択や時間配分
時間・環境が合っていない 宿題が翌週まで残る、睡眠が削られる、親子げんかが増える、質問の機会を作れない 課題量、週間スケジュール、通塾負担、集団授業との相性

たとえば、算数だけ授業翌日に手が止まるなら、転塾よりも算数の理解を補う方が先です。反対に、4科すべてで授業内容が残り、宿題と睡眠の両方が崩れているなら、科目別の補強だけでは足りない可能性があります。

育成テストと公開模試の結果から原因を見分ける

日能研では、授業と家庭学習で学んだことをテストで試し、ふり返りを次の学びにつなげる流れが重視されています。点数の高低だけでなく、学習力育成テストと全国公開模試のどちらで崩れているかを見ると、対策の方向が分かりやすくなります。

テストの状態 考えやすい原因 優先する確認
育成テストで点が取れない 直近の授業内容を理解・定着できていない 授業翌日に代表問題を自力で解けるか、宿題の難度が合っているか
育成テストは取れるが公開模試で取れない 解き方の暗記、以前の単元の忘却、初見問題や時間配分への弱さ 数日後の白紙解き直し、間違えた理由の説明、正答率の高い問題の取りこぼし
どちらも取れない 前提単元の抜けと直近学習の積み残しが重なっている 教材を増やさず、戻る単元と今週必ず仕上げる問題を絞れるか
点数は取れるが宿題が回らない 学習量が過剰、難問に時間をかけすぎ、保護者の補助で結果を維持している 自力で進められる範囲、所要時間、睡眠と家庭の負担

特に注意したいのは、保護者が横について解き方を示せば宿題が終わるものの、お子さん一人では再現できない状態です。見かけ上は学習が回っていても、学年が上がり問題が複雑になると、支えきれなくなることがあります。

家庭で確認したい6つのサイン

答案やノートを見るときは、正解数よりも、どの段階で手が止まったかを見ます。「分かった?」と聞く代わりに、白紙から解く・理由を説明する・数日後にもう一度解く、の3つで再現性を確かめてください。

  1. 授業翌日に、代表的な問題を答えやノートを見ずに解き始められるか
  2. 「なぜこの式を使うのか」「どの言葉を根拠に答えたのか」を説明できるか
  3. 一問に15分以上止まり続けず、質問する問題と後回しにする問題を分けられるか
  4. 間違えた問題を、解答の写しではなく自分の式・図・言葉で直しているか
  5. 二、三日後に同じ問題や類題を白紙から解けるか
  6. 宿題やテスト直しが次の授業までに終わり、積み残しが週をまたいでいないか

さらに、就寝時刻が遅くなっていないか、塾に行く前の腹痛や強い拒否が続いていないか、親子の会話が宿題の注意ばかりになっていないかも確認します。学習内容だけでなく生活や気持ちまで崩れている場合は、勉強量の追加では改善しにくいからです。

家庭学習の見直しで立て直しやすいケース

日能研の授業を楽しんでおり、質問できる先生がいて、つまずきが一部の科目や単元に限られているなら、まず家庭学習を整える価値があります。家庭学習で大切なのは、全部終わらせることではなく、授業で学んだ内容を自力で使える状態にすることです。

  • 授業翌日に基本問題までなら自力で解ける
  • 宿題の難度や量を絞れば、次の授業までに復習が終わる
  • 苦手が一、二単元に限定され、前提単元までさかのぼれる
  • 保護者が問題を教えなくても、時間管理と質問の準備を支えられる
  • 睡眠や習い事との両立に大きな無理がない

一週間の基本サイクル

家庭学習は、授業直後の記憶が残っているうちに短く始めます。授業から三日以上空けてまとめて宿題をするより、当日・翌日・数日後に分けて触れる方が、理解と定着を確認しやすくなります。

タイミング 家庭で行うこと
授業当日 ノートと本科テキストを10分程度見返し、授業で分かったこと・不明点に印をつける
授業翌日 代表問題を一、二問、白紙から解く。解けない場合は前提となる基本問題へ戻る
二、三日後 『栄冠への道』など指定教材から、今の理解度に合う問題を選んで演習する
テスト後 失点を、知識不足・考え方・読み落とし・計算・時間不足に分け、次週に直すものを絞る

保護者の役割は、全問の解説をすることではありません。取り組む問題、終了時刻、質問する問題を見えるようにし、お子さんが自分で解く時間を守ることが中心です。

個別指導を併用した方がよいケースと選び方

日能研の環境は合っているものの、家庭だけでは理解の穴や学習管理を埋められない場合、個別指導の併用が選択肢になります。個別指導は授業を追加するためではなく、日能研の授業を家庭で使える状態に変えるために利用します。

  • 算数の比・割合・速さなど、後の単元につながる内容で手が止まっている
  • 授業で質問できず、分からない問題が毎週残る
  • 育成テストと公開模試の差が大きく、答案を見ても原因が分からない
  • 宿題を減らす判断ができず、難問に長時間かけている
  • 保護者が教えるとけんかになり、家庭学習の開始自体が難しくなる
  • 習い事や通塾で時間が限られ、科目・教材の優先順位を細かく決める必要がある

個別指導を選ぶときの確認点

日能研グループの個別指導か外部の個別指導かという名称だけでなく、支援内容を確認してください。本科テキスト、栄冠への道、育成テスト、公開模試の答案を使い、授業外の一週間まで設計できるかが重要です。

  1. 日能研の教材・進度・テストの役割を理解しているか
  2. 別の教材を増やす前に、現在の教材と答案を分析してくれるか
  3. 授業中に解けるだけでなく、次回までの家庭学習を具体的に示すか
  4. 「育成テストの共通問題を安定させる」など、短期の確認目標を設定するか
  5. 保護者へ学習状況を共有し、課題量や声かけを調整できるか

一科目の理解不足なら、その科目だけを短期間補う方法があります。反対に、四科すべてを個別指導で補おうとすると、通塾時間と費用だけでなく、日能研の復習時間まで減るため、支援の範囲を絞ることが大切です。

個別指導を併用しても成績が上がらない理由

個別指導を始めたこと自体で、学習サイクルが整うわけではありません。併用後に宿題や授業がさらに増え、白紙で解き直す時間がなくなったなら、補強ではなく負担の上乗せになっています。

伸びにくい使い方 見直す方向
日能研とは別のカリキュラムや教材を大量に進める まず日能研の授業・宿題・答案のどこを補うかを決める
個別指導の時間に宿題を終わらせるだけ できなかった理由を分け、数日後に一人で再現できる状態を目標にする
授業で理解しても、家庭で取り組む内容が曖昧 問題番号、所要時間、終了条件、質問先まで週間予定に落とす
毎回違う単元を扱い、改善を確認しない 育成テスト、公開模試、宿題時間など、同じ指標を数週間追う
不安な科目をすべて追加受講する 合否や次の学習に影響が大きい一科目・一単元から始める

個別指導をすでに併用しているのに成績が上がらない場合は、「先生の説明が分かりやすいか」だけでなく、授業後に何が変わったかを見ます。翌日に解ける問題が増えたか、宿題時間が短くなったか、質問待ちの問題が減ったかを確認してください。

転塾を検討する判断基準

転塾は、現在の成績が低いからではなく、今の環境で学習サイクルを作り直せる見込みがあるかで判断します。日能研の授業を続ける利点より、授業ペース・質問環境・生活負担の不一致が複数科目で大きいときに、転塾の比較が必要になります。

  • 複数科目で授業翌日に基本問題へ着手できず、前提単元の抜けが増え続ける
  • 教室へ相談し、宿題量や質問方法を調整しても、分からない問題が毎週残る
  • 通塾と宿題で睡眠が慢性的に不足し、学習時間を増やすほど効率が下がる
  • お子さんが授業内容ではなく、教室の雰囲気や集団形式そのものに強い苦痛を感じている
  • 四週間程度、取り組む問題を絞っても、翌日再現や積み残しが改善しない
  • 志望校に必要な学習と、現在のクラスで扱う内容の差を埋める方法が見つからない

転塾前に比較すること

新しい塾は、宿題が少ない、家から近いという一面だけで選ばないようにします。現在までに学んだ単元と転塾先の進度差、解法の違い、テストと復習の仕組み、質問対応、通塾日数を一覧にして比較してください。

  1. 未習・既習単元の差がどこにあるか
  2. 算数などで教え方や図の使い方が変わるか
  3. 宿題量ではなく、復習と解き直しまで含めて一週間が回るか
  4. 志望校に必要な授業や講座へ、どの時期に接続できるか
  5. お子さんが体験授業で質問し、自分の考えを出せるか

講習前後や学年の切り替わりは移行しやすいことがありますが、時期だけで決めるのは避けます。6年生後半のように残り時間が少ない時期は、転塾で生じる進度差や環境変化が大きいため、日能研を続けながら弱点・過去問を個別に補う方が負担を抑えられる場合もあります。

4年生・5年生・6年生で異なる優先順位

4年生は学習サイクルを作る

4年生では、成績やクラスを急いで上げるより、授業翌日に復習を始め、計算・漢字を継続し、分からない問題に印をつける習慣を優先します。4年生の「ついていけない」は、能力よりも一週間の使い方がまだ定まっていないケースが多いため、まず四週間ほど同じ流れを試します。

5年生は算数の前提単元と時間配分を急いで確認する

5年生は学習量が増え、算数では比・割合など、後の単元に影響する内容が続きます。育成テストのために解き方を覚えるだけで公開模試が下がっている場合は、数日後の再現と過去単元の復習を週間予定に入れる必要があります。

宿題を全部こなすと理科・社会や睡眠が削られる場合は、日能研の先生へ優先問題を確認し、それでも整理が難しければ個別指導で一科目から補うと判断しやすくなります。

6年生は環境変更の利益と損失を具体的に比べる

6年生は通常授業、テスト、講習、志望校対策が重なります。転塾によって得られる授業より、移行に使う時間、未習単元、解法の違いが大きい場合は、現在の塾を軸に必要な部分だけ補う方が現実的です。

ただし、生活が崩れ、複数科目の基本問題にも着手できない状態なら、在籍を続けること自体が目的になっていないかを見直します。志望校までの残り時間と、転塾先で何をいつまでに補えるかを具体的に確認してください。

4週間で判断材料を集める進め方

判断を先延ばしにしないために、四週間だけ観察項目を決めて取り組みます。偏差値だけで結論を出さず、成績が動く前に変化する「翌日の再現」「積み残し」「解き直し」「生活」を記録してください。

週 行うこと 確認する変化
1週目 直近の育成テスト二回、公開模試一回、宿題、ノートを集め、失点と所要時間を分ける どの科目・単元・場面で止まっているか
2週目 最優先の一科目を決め、取り組む問題と終了時刻を絞る 宿題の積み残し、睡眠、親子の衝突が減るか
3週目 授業翌日と二、三日後に代表問題を白紙から解く 自力で始められる問題、理由を説明できる問題が増えるか
4週目 同じ指標を見直し、家庭学習継続・個別指導併用・転塾比較を決める 改善が再現できるか、外部の支援が必要な範囲はどこか

家庭学習で翌日の再現と積み残しが改善したなら、その方法を継続します。日能研の環境は合うものの一部の理解や計画だけ改善しないなら、個別指導を併用する理由が明確になります。複数科目と生活面が改善せず、教室との調整でも見通しが立たないなら、転塾先との比較を進めます。

日能研についていけないときに必要なのは、頑張る量を増やすことより、答案・ノート・宿題から止まっている場所を特定し、選択肢を小さく試して判断することです。

日能研を続けながら学習を立て直す方法や、転塾前に比較すべき点を整理したい方は、失敗しない塾の使い方がわかるデジタルパンフレットをご活用ください。

答案やノートを見ても原因が分からない、どの単元や教材を優先するか決められない場合は、答案やノートをもとに相談できる無料学習カウンセリングで、今の学習サイクルと志望校までの進め方を一緒に整理できます。

中学受験 個別指導のSS-1 編集部

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中学受験 個別指導のSS-1 編集部
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