日能研の公開模試や学習力育成テストで点数が取れない原因を、答案の状態から整理します。評価・偏差値・クラス替えへの影響、育成は取れるのに公開模試で下がる場合の復習手順まで解説します。

日能研5年生の夏期講習は、受けないで家庭学習に切り替えても大丈夫でしょうか?

こんにちは。中学受験 個別指導のSS-1です。
日能研5年生の夏期講習は、すべてのお子さんに一律で必須とはいえず、講習で行う復習・演習・テストを家庭で具体的に置き換えられるなら、受けない選択もあり得ます。
ただし、「復習中心だから意味がない」「費用が高いから休む」といった理由だけで決めるのはおすすめできません。最近のテスト答案、授業の理解度、家庭で確保できる時間を確認し、4科受講・2科受講・欠席・家庭学習のうち、どれが今のお子さんに合うかを判断する必要があります。
日能研は、期間講習を、直前までに身につけた知識や考え方を振り返り、問題の中で使い直す学びの集中期間としています。5年生の夏も、前期の内容をただもう一度見るだけではなく、知っている解き方を別の問題で使える状態にすることが大きな目的です。
2026年度の首都圏の一部教室案内では、国語・算数・社会・理科の4科と、国語・算数の2科が設定されています。一方で、日割り・回数割・任意の科目だけを選ぶ申し込みはできないと案内されているため、日程や受講形態は所属教室へ確認してください。
講習で扱われる内容には、国語の説明文・物語文、算数の数の性質・平面図形・割合・文章題、社会の地方別地理、理科の植物・天体・力学・化学分野などが含まれます。前期の学習に広い抜けがあるお子さんほど、講習を利用して4科をまとめて振り返る利点は大きくなります。
「受けない=学習しなくてよい」ではありません。受けない場合は、講習が担う学習範囲の確認、演習、解き直し、テストによる点検を、別の方法で用意することが前提です。
夏期講習が必要かどうかは、偏差値だけでは決まりません。最近3回程度のテスト答案と、授業翌日の家庭学習の様子を並べて見ることが、最も判断しやすい方法です。
| 確認する状況 | 判断の方向 | 確認したい理由 |
|---|---|---|
| 複数教科で空欄や「見たことはあるが解けない」問題が多い | 4科受講を優先 | 家庭で単元を選ぶ前に、前期内容を広く振り返る機会が必要です。 |
| 算数・国語の理解に時間がかかる一方、理科・社会は家庭で回せている | 2科受講も検討 | 国算の授業時間を確保しつつ、理社を家庭で反復する形が考えられます。 |
| 苦手が2~3単元に絞れ、教材・日程・丸つけ担当が決まっている | 家庭学習への切り替えも検討 | 一斉復習より、個別の弱点に時間を集中させる方が合う場合があります。 |
| 親が日中不在で、本人だけでは開始時間や休憩を守れない | 受講を優先 | 授業内容だけでなく、生活と学習のリズムを保つ役割があります。 |
| 疲労が強く、授業後の宿題が翌日まで残り続けている | 受講量を再検討 | 受講しても復習できず、分からない問題が増えるなら負担の調整が必要です。 |
表の中で複数の項目に当てはまる場合は、どちらが正解かを急いで決めるより、まず「講習で補いたいこと」と「家庭で補えること」を分けてください。受講の有無ではなく、夏の終わりに何を自力で解けるようにするかを先に決めることが大切です。
授業中は分かったと言っていても、翌日に本科教室や栄冠への道を開くと手が止まる場合があります。この状態では、家庭学習だけに切り替えると、解説を読んで答えを写す時間が増えやすくなります。
白紙に式・図・根拠を書いて解き直せない問題が複数単元に広がっているなら、講習で説明を聞き直す機会を確保した方がよいでしょう。
5年生後半は、前期に学んだ考え方を組み合わせる場面が増えていきます。割合で「何を1とするか」が決まらない、文章題で線分図や面積図を使えない、平面図形で条件を書き込まず眺めている、といった兆候があれば注意が必要です。
夏に前提を整えないまま後期へ進むと、新しい問題が難しいのではなく、前に習った考え方を取り出せないために止まる状況が起こりやすくなります。
家庭学習へ切り替える場合、計画を作るだけでは足りません。決めた時間に始め、丸つけを行い、間違いを分類し、解き直すところまで毎日回す必要があります。
保護者が仕事で確認できない、親子で教えるとけんかになる、本人が得意科目だけを選ぶ場合は、講習を学習時間の土台として利用し、家庭では解き直す問題だけを絞る方が現実的です。
公開模試や育成テストの点数が下がっていても、原因が知識不足なのか、問題文の読み違いなのか、時間不足なのかで必要な学習は異なります。原因が整理できていない段階で、市販教材を増やすと、やることだけが増えてしまいます。
苦手範囲が広く、家庭で優先順位を決めきれない場合は、講習で全体を振り返りながら、答案をもとに補強単元を絞る進め方が向いています。
「家で頑張る」という言葉だけでは、夏期講習の代わりにはなりません。どの教材の何ページを、いつ、誰が丸つけし、間違えた問題をいつ再確認するかまで決まっていることが必要です。
前期テストから復習単元が特定され、1週間単位の計画を実行できるなら、講習を受けずに個別の弱点へ時間を集中させる選択も考えられます。
最近のテストで、標準的な問題は安定して正解でき、間違いが特定の単元や時間配分に限られている場合、一斉復習よりも課題を絞った方が効率的なことがあります。
ただし、正解した問題もたまたま覚えていただけではないかを確認してください。数字や聞かれ方を変えた類題でも解け、解き方を説明できることが、定着している目安です。
理科・社会は知識の確認と反復が中心で、家庭で毎日進められる一方、国語の記述や算数の解法説明は家庭で補いにくいご家庭もあります。その場合、所属教室で2科受講が可能かを確認する価値があります。
2科に減らした時間を、そのまま休みにするのではなく、理社の暗記確認とテスト形式の演習へ割り当てられるかが判断の分かれ目です。
睡眠不足、頭痛や腹痛、授業前の強い行き渋りがあり、平常授業の復習も回っていない場合は、受講量を減らす判断も必要です。ただし、休めば自然に成績が上がるわけではありません。
休養時間と学習時間を分け、体調を整えながら短い学習を継続できる計画にしてください。体調面の心配がある場合は、無理に学習量を増やさず、必要に応じて医療機関にも相談しましょう。
教材を最初から全部やり直す必要はありません。公開模試や育成テストの答案を並べ、間違いを次のように分けます。
同じ分類が2回以上続いている単元から、夏の重点課題を2~4個に絞ります。点数の低かった教科を丸ごとやり直すのではなく、失点の原因が繰り返されている場所を選ぶことが重要です。
家庭学習では、教材を増やすより、手元の日能研教材を使い分ける方が進めやすくなります。
本科教室を読んだだけで終わらず、栄冠への道やテストの類題を白紙から解くところまでを1セットにしてください。
間違えた直後は、解説の内容を覚えているため、解けても定着したとは限りません。次の順番で確認すると、丸暗記になっていないかを見分けやすくなります。
「答えが合ったか」だけでなく、「なぜその式・図を使うのか説明できるか」まで確認してください。
5年生の夏は、長時間机に向かうことより、決めた範囲を解き直しまで終えることが大切です。家庭の予定に合わせ、次のような枠を組み合わせます。
旅行や体験活動、何もしない休養日を設けても構いません。休む日を含めて先に予定へ入れ、学習日だけは開始時刻と終了条件を決めると、家庭学習が崩れにくくなります。
夏期講習を受ければ、家庭学習をしなくても定着するわけではありません。授業数が増える時期ほど、すべての宿題を同じ重さで進めると、丸つけと解き直しが後回しになりやすくなります。
授業当日は「できた・説明を聞けば分かった・まだ分からない」の3つに分け、翌日は「説明を聞けば分かった問題」を優先して解き直すのがおすすめです。
宿題が終わらないときは、量を増やして帳尻を合わせるのではなく、担当の先生へ「どの問題までを確実に解ければよいか」を相談してください。講習テキストを埋めることより、後期に使う考え方を少数でも自力で再現できることを優先します。
教室・地域・コースによって、受講形態や欠席時の扱いが異なることがあります。申し込みを決める前に、次の点を所属教室へ確認しましょう。
「受けないと不利ですか」とだけ尋ねるのではなく、答案を見せて「この課題を家庭で補う計画で問題ないか」と相談すると、より具体的な回答を得やすくなります。
日能研5年生の夏期講習は、受けること自体が目的ではありません。受講する場合は授業後の解き直しを絞り、受けない場合は学習範囲・教材・確認日を先に決めることが大切です。
公開模試や育成テストの答案を見ても、受講と家庭学習のどちらを優先すべきか判断できない場合は、答案やノートをもとに相談できる無料学習カウンセリングで、夏に取り組む単元と教材の順番を一緒に整理できます。

この相談に答えた講師
中学受験 個別指導のSS-1 編集部
中学受験 個別指導のSS-1 編集部です。本コーナーは中学受験を目指すご家庭から実際にご相談いただいた内容をもとに、中学受験専門のプロ講師による学習アドバイスを発信しています。
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