サピックス5年生についていけないと感じたときの判断基準を解説。宿題、授業理解、テスト直し、科目別のつまずきから家庭学習の見直し方を整理します。

サピックスの復習テストとマンスリーは何が違い、家庭ではどちらを重く見ればよいですか?

こんにちは。中学受験 個別指導のSS-1です。
サピックスの復習テストとマンスリー確認テストは、どちらも授業内容の定着を確認するテストですが、最も大きな違いはコース昇降の有無です。マンスリー確認テストはクラスに関わるため結果が気になりやすい一方で、復習テストは「授業で分かったつもりになっている部分」を見つけるための重要な確認材料として見ることが大切です。
復習テストの点数が悪くても、すぐに焦る必要はありません。ただし、コース昇降がないから軽く扱ってよいテストでもありません。この記事では、サピックスの復習テストとマンスリーの違い、家庭での見直し方、テスト後に取るべき行動を整理します。
サピックスの公式案内では、マンスリー確認テストは4・5・6年生対象でコース昇降あり、復習テストは1〜6年生対象でコース昇降なしとされています。どちらも原則として授業時間を利用して実施され、授業内容の理解や定着を確認する意味があります。
そのため、保護者の方が最初に整理したいのは、「クラスに関わるかどうか」と「何を確認するテストなのか」を分けて見ることです。マンスリーは結果がクラスに反映されやすいテスト、復習テストは授業理解の穴を見つけやすいテストと考えると、受け止め方が整理しやすくなります。
| テスト名 | 主な位置づけ | コース昇降 | 家庭で見るポイント |
|---|---|---|---|
| マンスリー確認テスト | 授業内容の定着度を測る、復習を兼ねた実力テスト | あり | 直近範囲を、テスト形式で使える状態になっているか |
| 復習テスト | 授業の理解度を確認する復習テスト | なし | 授業中の理解不足や、毎週の復習漏れが残っていないか |
| マンスリー実力テスト | 6年生で実施される、より実力確認の意味合いが強いテスト | あり | 直近範囲だけでなく、既習範囲を含めて使えるか |
| 組分けテスト | 範囲の広いコース分けに関わるテスト | あり | 以前の単元、初見対応力、時間配分で崩れていないか |
年度や学年によって実施時期や名称の扱いは変わることがあります。実際の予定や範囲は、お通いの校舎から配布される案内であらためて確認してください。
マンスリー確認テストは、直近の学習内容を一つひとつ覚えているかだけではなく、問題の中で使えるかを見られやすいテストです。デイリーチェックや宿題ではできていたのにマンスリーで崩れる場合、「知っている」段階で止まり、「時間内に使う」段階まで進んでいない可能性があります。
一方、復習テストは、毎回の授業内容をどれだけ短い期間で処理できているかを確認しやすいテストです。コース昇降がないため結果だけを見ると軽く感じるかもしれませんが、実際には授業後の復習サイクルが回っているかを確認する材料になります。
つまり、マンスリーは月単位の定着確認、復習テストは週単位の復習確認として使い分けるとよいでしょう。どちらか一方だけを見て「できている」「できていない」と判断すると、原因を見誤りやすくなります。
保護者の方からは、「復習テストは取れるのにマンスリーで点が取れない」「マンスリーでは大きく崩れないのに復習テストが悪い」という相談もあります。この場合、点数だけでなく、どのテストで、どの種類の失点が出ているかを見ることが大切です。
| テスト結果の出方 | 考えられる原因 | 家庭で確認すること |
|---|---|---|
| 復習テストは取れるが、マンスリーで取れない | 短期記憶では対応できるが、複数単元をまとめて使うと崩れる | テキストを閉じて、範囲全体から問題を選んでも解けるか |
| マンスリーは取れるが、復習テストで波がある | テスト前のまとめ直しで補えているが、授業翌日の復習が浅い | 授業後2日以内に解き直しが終わっているか |
| どちらも基礎問題で落とす | 授業理解、基礎力トレーニング、計算・漢字などの土台に穴がある | 間違いの理由が理解不足か、読み違いか、計算ミスか |
| どちらも時間切れが多い | 解く順番、途中式、条件整理に時間がかかっている | 問題用紙に式・図・線引きが残っているか |
| 復習直後はできるが、数週間後に忘れる | 解き方を覚えただけで、理由や考え方が残っていない | 子ども自身が「なぜその式になるか」を説明できるか |
特に注意したいのは、「復習テストはクラスに関係ないから、悪くても大丈夫」と受け流してしまうことです。復習テストの失点は、次のマンスリーや組分けテストで同じ単元が出たときに、形を変えて表れることがあります。
復習テストとマンスリーの違いが分かったら、家庭学習もテストごとに少し変える必要があります。どちらも「たくさん解く」だけではなく、いつ、どの問題を、どの状態まで戻すかを決めることが大切です。
復習テストに向けて最も大切なのは、授業から時間を空けすぎないことです。授業中に扱った問題、板書を写しただけの問題、先生の説明を聞いて分かったつもりになった問題は、翌日までにもう一度手を動かして確認しましょう。
家庭では、ノートがきれいかどうかよりも、解き直しの跡を見てください。1回目に間違えた問題、解説を読んで直した問題、白紙で解き直せた問題が区別できていると、復習の質が見えやすくなります。
マンスリー確認テストでは、直近範囲がまとまって出ます。各回の宿題を終えただけで安心せず、テスト前には「どの単元のどの問題を落としやすいか」を一覧にして、優先順位をつけるとよいでしょう。
点数を上げたいときほど、発展問題を増やしたくなります。しかし、基本問題の取りこぼしが残っている状態で難問を増やすと、復習が浅くなることがあります。まずは、今の点数を支えている問題を確実に取れるようにしましょう。
テスト後は、平均点や偏差値を見る前に、答案と問題用紙を見てください。サピックスのテストは、点数だけでは原因が分かりません。同じ60点でも、理解不足で落とした60点と、時間配分で落とした60点では、次にやることが違います。
家庭で確認したいのは、次のような点です。
復習テストの直しでは、授業内容に戻ることを優先します。マンスリーの直しでは、同じ単元が数週間後に出ても取れるかを確認します。どちらの場合も、解説を読んで分かったところで終わらせず、時間をおいてもう一度解けるかまで見ると、次のテストにつながりやすくなります。
テスト直しの目的は、点数を反省することではなく、次に同じ種類の問題が出たときに取れる問題を増やすことです。答案、問題用紙、ノートの3つを合わせて見ると、家庭学習のどこを変えるべきかが見えやすくなります。
復習テストとマンスリーの使い方は、学年によっても少し変わります。同じサピックス生でも、4年生・5年生・6年生では、テスト結果の意味と家庭で見るべきポイントが異なります。
4年生では、点数やクラスだけでなく、授業後の復習の型を作ることが大切です。復習テストで波がある場合は、授業当日から翌日までに、どの問題を解き直すかが決まっていない可能性があります。
この時期は、すべてを完璧にしようとするよりも、基本問題を自力で解ける状態に戻すことを優先しましょう。計算、漢字、語句、理科・社会の基本知識も、毎週の小さな積み残しを残さないことが大切です。
5年生になると、算数では比・割合・速さ、理科では計算を含む単元、社会では地理や歴史のつながりなど、理解の積み重ねが必要な内容が増えます。復習テストでは何とか取れても、マンスリーになると範囲全体をつなげられずに崩れることがあります。
5年生では、「今回の範囲だけを暗記する」勉強から、「前に習った内容とつなげて使う」勉強へ少しずつ変えていきましょう。
6年生では、マンスリー、復習テスト、組分けテスト、サピックスオープン、志望校別の学習が重なり、すべてを同じ重さで直すことが難しくなります。復習テストは授業理解、マンスリーは直近範囲の定着、範囲の広いテストは総合力を見るものとして、役割を分けて扱いましょう。
特に6年生では、テスト直しに時間をかけすぎて次の授業復習が遅れると、次のテストでまた失点が増えやすくなります。間違えた問題をすべて直すのではなく、今の志望校やクラス帯に対して、戻すべき問題を選ぶ視点が必要です。
サピックスの復習テストとマンスリーの違いは、仕組みとしてはシンプルです。しかし実際には、「復習テストはよいのにマンスリーで崩れる」「コース昇降がないテストをどこまで直すべきか分からない」「テスト直しをしているのに次につながらない」といった悩みが出てきます。
そのようなときは、点数だけで判断せず、答案、問題用紙、ノート、デイリーサピックスやデイリーサポートの解き直し状況を合わせて見てください。今のお子さんに必要なのが、授業理解の補強なのか、月単位の総復習なのか、テスト中の解き方の修正なのかを分けることが大切です。
サピックスのテストの使い方や家庭学習の整え方をもう少し詳しく知りたい方は、失敗しない塾の使い方がわかるデジタルパンフレットをご覧ください。
すでに答案やノートが手元にあり、「復習テストとマンスリーの結果から、何を優先すべきか見立ててほしい」という場合は、答案やノートをもとに相談できる無料学習カウンセリングで、お子さんの状況に合わせて整理することもできます。

この相談に答えた講師
中学受験 個別指導のSS-1 編集部
中学受験 個別指導のSS-1 編集部です。本コーナーは中学受験を目指すご家庭から実際にご相談いただいた内容をもとに、中学受験専門のプロ講師による学習アドバイスを発信しています。
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