サピックスで成績が上がらない原因を、宿題の進め方・復習の質・テスト直し・教材の優先順位から整理。家庭で確認すべきポイントを解説します。

サピックスと個別指導を併用すべきタイミングは、家庭でどのように判断すればよいですか?

こんにちは。中学受験 個別指導のSS-1です。
サピックスと個別指導の併用は、「成績が上がらないからすぐ増やす」ものではありません。まず見るべきなのは、サピックスの授業・宿題・テスト直しのどこで止まっているかです。
個別指導を足しても、目的があいまいなままでは、通塾日と宿題が増えるだけになりやすいものです。反対に、答案やノートから課題が見えている場合は、サピックスを続けながら必要な単元や科目だけを補う選択肢になります。
サピックスは、授業で初めて出会う問題に取り組み、家庭で復習して定着させる学習の流れが中心です。そのため、成績が上がらないときも、すぐに「個別指導が必要」と決めるのではなく、授業理解・家庭学習・テスト直しのどこにずれがあるかを見分けることが大切です。
家庭で確認したいのは、宿題が終わっているかどうかだけではありません。授業翌日に、ノートを見ずにもう一度解けるか、間違えた理由を説明できるか、同じ単元がマンスリー確認テストや組分けテストで出たときに使えるかを見ます。
| 確認するもの | 家庭で見るポイント | 併用を考えるサイン |
|---|---|---|
| 宿題・テキスト | 終わった量ではなく、授業で扱った問題を自力で解き直せるか | 丸つけは済んでいるが、解き方を説明できない |
| ノート | 板書を写しただけでなく、条件整理や途中式が残っているか | どこでつまずいたか本人も保護者も追えない |
| テスト答案 | 計算ミス、読み違い、知識不足、時間不足を分けられるか | 毎回同じ単元・同じ形式で失点している |
| 生活リズム | 睡眠や休憩を削らずに、復習時間を取れているか | 宿題を終わらせるだけで精一杯になっている |
個別指導は、分からない問題を解説してもらうだけでなく、こうした材料から「今、戻るべき単元」「やらない問題」「次のテストまでに仕上げる問題」を決めるために使うと効果を感じやすくなります。
サピックスと個別指導を併用すべきタイミングは、点数だけでは判断できません。サピックスの教材を使っているのに、家庭で定着まで届いていない状態が続くときに、併用を検討します。
特に、次のような状況が複数重なる場合は、家庭だけで立て直そうとすると親子ともに負担が大きくなりやすいでしょう。
ここで大切なのは、「個別指導を増やす」こと自体を目的にしないことです。たとえば算数の比で止まっているなら、比の基本、文章題での条件整理、図形との組み合わせのどこまで戻るかを決めます。国語なら、語彙、本文の根拠、選択肢の切り方、記述の要素不足を分けます。
この切り分けができていないまま併用すると、サピックスの宿題、個別指導の宿題、テスト直しが並び、どれも中途半端になりやすくなります。
サピックスの個別指導併用は、学年によって目的が変わります。4年生は学習習慣、5年生は重要単元の定着、6年生は志望校に向けた取捨選択を中心に考えると整理しやすくなります。
| 学年 | 併用を考えやすい状況 | 個別指導で扱いたい内容 |
|---|---|---|
| 4年生 | 家庭学習の型ができず、宿題や基礎力トレーニングが雑になっている | ノートの取り方、解き直しの型、基礎問題の説明練習 |
| 5年生 | 割合・比・速さ・図形、国語記述、理社の暗記と整理でつまずきが出ている | 重要単元の戻り学習、デイリーサポートの取捨選択、マンスリー後の弱点整理 |
| 6年生前半 | 土曜志望校別特訓や講習が加わり、復習と苦手単元の両立が難しい | 合格力判定サピックスオープン前の単元補強、基礎の穴埋め、科目別の配分調整 |
| 6年生後半 | SS特訓、過去問、学校別サピックスオープンの結果をどうつなげるか迷っている | 志望校頻出分野、過去問の失点分析、SS教材の復習範囲の整理 |
4年生のうちは、個別指導を多く入れるより、毎週の復習が自分で回る状態をつくることが優先です。5年生では、重要単元の理解不足を放置すると、6年生の演習で急に解けなくなることがあります。
6年生になると、個別指導の目的は「分からない問題を全部教わる」ことではありません。志望校、クラス、模試、過去問の結果を見ながら、取るべき問題と今は深入りしない問題を分けることが重要になります。
サピックスと個別指導を併用する場合、どの塾がよいかだけでなく、何を任せるかを先に決める必要があります。サピックス準拠の補習を求めるのか、答案分析や家庭学習の組み直しまで求めるのかで、合う併用先は変わります。
たとえば、プリバートのようにサピックスに近い教材・進度で補いたい場合は、授業内容の確認やテスト前の復習に使いやすいことがあります。一方で、サピックスの教材はこなしているのに成績が上がらない場合は、教材をさらに増やすのではなく、答案やノートから原因を見立てる必要があります。
個別指導を1科目だけ併用する場合も、他科目への影響を確認してください。算数を追加した結果、理社のコアプラスや国語の言葉ナビが回らなくなるなら、成績全体としては改善しにくくなります。
個別指導が意味ないと感じるケースの多くは、個別指導そのものよりも、使い方が課題と合っていないことに原因があります。授業で分かった気がしても、数日後に自力で解けなければ定着とは言えません。
たとえば、個別指導で先生の説明を聞いてその場では納得していても、家庭で白紙の状態から解き直せない場合、テストでは同じ失点を繰り返すことがあります。授業が楽しいことと、テストで点に変わることは分けて見る必要があります。
このような場合は、回数を増やす前に、1回の授業で何を解決するのかを絞りましょう。次のマンスリー確認テストまでに「比の文章題の基本問題を自力で解けるようにする」「国語の選択肢で本文根拠を線引きできるようにする」など、確認できる形にすることが大切です。
SS-1では、サピックスの教材やテスト結果だけでなく、答案、問題用紙、ノート、宿題の進み方を見ながら、個別指導を併用すべきかを整理します。「個別を足すべきか」ではなく、「サピックスを活かすために何を補うか」から考えるのが基本です。
同じ「成績が上がらない」でも、原因は一人ひとり異なります。授業内容が分かっていないのか、分かったつもりで止まっているのか、解き直しのやり方が合っていないのか、志望校に必要ない難問に時間をかけすぎているのかを分ける必要があります。
サピックスの宿題やテスト直しをどう整理すればよいか知りたいご家庭は、まず失敗しない塾の使い方がわかるデジタルパンフレットで、集団塾を活かす考え方を確認してみてください。
すでに答案やノートが手元にあり、「どこまで家庭で見ればよいか」「個別指導を併用するなら何を任せるべきか」を具体的に知りたい場合は、答案やノートをもとに相談できる無料学習カウンセリングで現在の状況を整理できます。
サピックスと個別指導の併用は、通塾先を増やすことではなく、サピックスの授業を点数につなげるための整理です。答案と家庭学習の様子をもとに、補うべき単元・科目・時期を見極めていきましょう。

この相談に答えた講師
中学受験 個別指導のSS-1 編集部
中学受験 個別指導のSS-1 編集部です。本コーナーは中学受験を目指すご家庭から実際にご相談いただいた内容をもとに、中学受験専門のプロ講師による学習アドバイスを発信しています。
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