5年生から学習スタイルを進化させて、受験を成功させよう!
塾の先生や6年生は、入試を目前にして大忙しです。
4年生のお子さんは受験まで「まだ2年ある」と考えがちですが、実は2月から始まる5年生の学習の質が合否の鍵を握っています。
中学受験勉強では、各学年の学習の位置づけは以下の様になっています。
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☆ 3,4年生は「思考力」を身につけ伸ばす時期
☆ 5年生は受験学年(6年生)で使っていく「基礎力」の習得中心
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3、4年生と5年生ではっきりとした違いがあります。
なぜ、「中学受験の合否は5年生の学習の質が大きな鍵を握っている」のでしょう?
3、4年生と5年生で学ぶ内容の違いは、カリキュラムの説明でははっきりしています。
しかしお子さんが実際に解く問題ではその違いがわかりにくいのです。
そのため5年生になっても学習の質を4年生のときと変えずに過ごし、5年生の夏休み明けや秋に成績が急降下し、志望校を下げることしか出来なくなるお子さんが多くおられます。
「お子さんが実際に解く問題ではその違いがわかりにくい」ことを次の問題を例にみていきましょう。
【問題】
1より大きい整数Aと整数Bがあり、A×A=B×B×Bとなっています。
このような整数Aと整数Bの組み合わせとして考えられるもののうち、
整数Aが最も小さくなるときの整数Aと整数Bを答えなさい。
さてこの問題、一見調べて解く問題のように見えますね。
実は、この問題はある年の5月に行なわれた、5年生 実力診断サピックスオープン の中の1問です。
10月から次の年の5月までの7ヶ月間で、お子さんの学力は伸びているはずです。
それなのに調べるだけの問題に見えてしまい、あてはまりそうな数値を適当に選んで答えを探す...。
そんな解き方をお子さんがしていたら、それは学習の質に問題があると言えます。
4年生でしたら、次のような解き方でOKです。
「最も小さくなるときとかいてあるから...」と、
A=2のとき、A=3のとき...のように、
小さい方から順に調べれば十分です。
でも5年生が4年生と同じことをしていたら困りますよね。
5年生では、学んだ知識や解法を使って、
次のようにして解くことができます。
「2(Aの個数)と3(Bの個数)の最小公倍数は6なので、
A×A=B×B×B=2×2×2×2×2×2 (2の6乗)
とわかるので、
A=2×2×2=8、B=2×2=4 」です。
調べるよりも、早く正解を求めることができます。
早く解ける問題をいちいち調べていては、
問題数が多く、問題レベルが上がっていく5年生の実力テストでは高得点をとることができません。
学習の質を上げて実力テストで得点できるようになり、さらに6年生での受験対策に困らない力をつけるためには、5年生の2月から学習スタイルを進化させていくことが重要です。
もし、5年生になってもお子さんの学習の質を進化させず、「正解か不正解かだけにこだわる」ものであり続けると、問題を解く過程を重視しない学習が続いてしまいます。
その結果、調べて解く問題の中にも、知識や解法が使える問題がある、ということを学ばずに5年生を過ごしていき、夏休み明けや秋になると破綻してしまうのです。
そんな状態にならないために5年生の2月から学習の質を変える、そして、そのための準備をすることが大切です。
それには、以前もご紹介しました、次の2点がポイントとなります。
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1.短期間に何度もくり返し解くことを止める
2.○か×だけにこだわらない
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覚えることだけ、結果だけにこだわる学習から、なぜそうなるのかを考え、問題を解く過程を大切にする、質の高い学習方法に切り替えて、充実した5年生を過ごしましょう。
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