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広尾学園中学校の入試傾向と受験対策
広尾学園中学校の中学受験 基本情報
広尾学園中学校の中学受験 基本情報
- 公式サイト
- https://www.hiroogakuen.ed.jp/
- 中学校所在地
- 〒106-0047 東京都港区南麻布5丁目1-14
- 電話番号
- 03-3444-7271
広尾学園中学校は、本科、インターナショナルSG、医進・サイエンス、インターナショナルAGなど、複数のコース・入試区分が設けられている共学校です。受験する回によって試験科目の配点や問題の性格が異なるため、学校全体の傾向だけでなく、受験予定の入試回に合わせて対策することが欠かせません。
2026年度一般入試では、第1回・第2回・第3回は国語・算数が各100点、理科・社会が各50点でした。一方、医進・サイエンス回では算数・理科が各100点、国語・社会が各50点となっており、理数科目の比重が高く設定されています。実質倍率は、第1回4.4倍、第2回2.8倍、医進・サイエンス回3.5倍、国際生AG回6.2倍、第3回5.7倍でした。
なお、本記事では、第1回・第2回・第3回および医進・サイエンス回の4科入試を中心に解説します。英語による試験と面接が行われる国際生AG回は、試験科目や出願条件が大きく異なるため対象外です。
広尾学園中学校の入試傾向と受験対策
広尾学園中学校の一般入試では、極端な難問ばかりが並ぶわけではありません。しかし、限られた時間の中で、基本・標準問題を正確に処理したうえで、長い文章や複雑な条件、図表、実験資料などを読み取る必要があります。
広尾学園中学校合格の鍵は、標準問題の取りこぼしを防ぎながら、与えられた情報を整理し、根拠をもって答えを導く力を身につけることです。
また、同じ学校の入試でも、本科・インターナショナルSGと医進・サイエンス回では配点や出題の重点が異なります。学校別対策を始める際には、次の点を明確にしておきましょう。
- どの入試回を受験するのか
- 本科・インターナショナルSG・医進・サイエンスのどのコースを志望するのか
- 併願する入試回では問題形式や配点がどう変わるのか
- 科目ごとに何点を目標とするのか
「広尾学園の過去問」と一括りにせず、入試回とコースを分けて分析することが重要です。
広尾学園中学校の入試で求められる力
広尾学園中学校の入試で求められるのは、単純な知識量だけではありません。主に次の4つの力をバランスよく伸ばす必要があります。
- 基本・標準問題を短時間で正確に処理する力
- 長い問題文や複数の条件から必要な情報を選ぶ力
- 図、表、グラフ、実験結果を読み取る力
- 考え方や理由を言葉、式、図で説明する力
国語だけでなく、算数の条件整理、理科の実験考察、社会の資料問題でも、文章を正確に読む力が得点を左右します。そのため、科目を別々に学習するだけでなく、問題文に線を引く、条件を図や表に整理する、答えの根拠を確認するという共通の解答手順を身につけることが効果的です。
注意したいのは、知識問題や典型題を軽視して思考力問題ばかりに取り組むことです。思考力が問われる問題も、土台となるのは基本知識と典型解法です。まずは標準問題を安定して正解できる状態を作り、そのうえで初見問題への対応力を伸ばしましょう。
国語の入試傾向と対策
国語の入試傾向
本科系の国語は、漢字・語句などの知識問題と、物語文・説明文または論説文の読解問題で構成される傾向があります。選択問題が中心ですが、本文の根拠をまとめる記述問題も出題されます。
医進・サイエンス回は国語が30分・50点で、一般の第1回から第3回の50分・100点より試験時間と配点が小さくなります。短時間で文章の要点をつかみ、迷う問題に時間を使いすぎない判断が必要です。
国語の受験対策
漢字や語句は、短時間で確実に得点したい分野です。毎日少しずつ取り組み、意味を知らない言葉は例文と一緒に確認しましょう。
読解問題では、感覚だけで選択肢を選ばず、本文中の根拠を探す習慣をつけます。
- 物語文では、人物の行動、発言、心情の変化を結びつける
- 説明文では、段落ごとの役割と筆者の主張を整理する
- 選択問題では、本文と異なる部分に印をつける
- 記述問題では、設問の条件と必要な要素を先に確認する
記述問題は、答えを書いた後に「質問に答えているか」「根拠が含まれているか」「指定字数に収まっているか」を確認しましょう。
選択問題が多いからといって、選択肢を見比べるだけの解き方を続けると、文章全体の理解が曖昧なままになります。必ず本文に戻り、根拠を説明できる状態を目指してください。
算数の入試傾向と対策
算数の入試傾向
本科系の算数では、計算問題や小問集合に続き、条件整理、場合の数、数の性質、速さ、平面図形などの応用問題が出題される傾向があります。基本的な問題も含まれますが、後半では問題文が長くなり、複数の条件を整理しながら考える問題が増えます。
2026年度第1回の算数は、標準からやや難しい問題を中心に、試行や規則の発見が必要な思考力問題も含まれていました。学校公表の受験者平均点は49.7点、合格者平均点は62.5点です。
医進・サイエンス回は算数が100点・50分で、理科とともに配点の高い科目です。一般入試以上に、考え方を組み立てる力や複雑な条件に対応する力が求められます。
算数の受験対策
まず、計算、小問集合、典型的な図形問題など、合格者が正解してくる問題を落とさない力をつけます。計算途中を省略しすぎず、見直しができる形で式を残しましょう。
応用問題では、すぐに式を作ろうとするのではなく、条件を整理してから解き始めます。
- 数値や条件を表にまとめる
- 図形に長さ、角度、比を書き込む
- 場合の数は小さな場合から調べる
- 規則性は実際に数列や図を書いて変化を確認する
- 前の設問の結果を次の設問に利用できないか考える
過去問演習では、最初から全問を順番に解くのではなく、得点すべき問題を先に選ぶ練習を行いましょう。
難問一題に時間を使いすぎると、計算問題や標準問題を見直す時間がなくなります。解き始めて方針が立たない問題には印をつけ、一度先へ進む判断も必要です。
理科の入試傾向と対策
理科の入試傾向
理科は、物理・化学・生物・地学の4分野から幅広く出題されます。単純な用語の暗記だけではなく、実験、観察、図、表、長いリード文から条件を読み取り、結果を考察する問題が特徴です。
本科系では30分・50点であるため、幅広い問題を短時間で処理する必要があります。医進・サイエンス回では50分・100点となり、算数と並ぶ重要科目です。近年の問題でも、知識をそのまま答えるだけでなく、資料や実験設定を正しく読み取る力が重視されています。
理科の受験対策
知識を覚える際は、言葉だけでなく、仕組みや理由と結びつけましょう。
- 実験の目的、方法、結果、考察を分けて整理する
- グラフの縦軸・横軸・単位を確認する
- 計算問題では式と単位を残す
- 生物や地学は図を描いて構造を確認する
- 間違えた問題は、知識不足か資料の読み違いかを分類する
実験問題では、「何を変えたのか」「何を同じにしたのか」「結果から何がいえるのか」を言葉で説明できるようにしましょう。
問題文を十分に読まず、覚えている知識だけで答えを決めることは大きな失点リスクです。リード文や図表の中に解答の手がかりがないか、必ず確認してください。
社会の入試傾向と対策
社会の入試傾向
社会は、地理・歴史・公民を分離せず、一つのテーマの中で複数分野を関連づけて問う総合問題が中心です。地図、統計資料、グラフ、史料、会話文などを使った問題が出題され、時事的な話題が導入として扱われることもあります。
試験時間は30分、配点は50点です。知識を思い出すだけでなく、資料を読み、既習事項と結びつけて判断するスピードが必要です。
社会の受験対策
一問一答で基本用語を覚えた後は、用語同士のつながりを整理します。
- 歴史は出来事の前後関係と原因・結果を確認する
- 地理は地図、産業、人口、貿易を関連づける
- 公民は制度の目的と社会への影響を説明する
- 統計資料はタイトル、年度、単位、増減を確認する
- 時事問題はニュースを地理・歴史・公民の知識と結びつける
週に一度、地図やグラフを使った資料問題を時間を測って解き、30分の試験に対応できる処理速度を身につけましょう。
一問一答だけを繰り返していると、知っている用語でも資料問題の中で使えないことがあります。「なぜ起きたのか」「どの地域と関係するのか」「現在の社会とどうつながるのか」まで確認することが重要です。
広尾学園中学校合格に向けた学習の進め方
広尾学園中学校に向けた学習は、次の順序で進めると効果的です。
- 小学5年生までに、各科目の基本知識と典型的な解法を定着させる
- 小学6年生前半に、苦手単元を洗い出し、標準問題の正答率を高める
- 夏休みに、長文、資料、条件整理、記述など学校の特徴に対応する
- 秋以降、受験する入試回・コースの過去問を時間を測って解く
- 直前期に、得点すべき問題の選択と時間配分を固める
過去問は年度別に点数を見るだけでなく、入試回とコースごとに分けて分析してください。
解き直しでは、間違いを次の3種類に分類します。
- 知識・解法を知らなかった
- 条件や資料を読み違えた
- 時間配分や計算ミスで失点した
原因によって、必要な対策は異なります。知識不足ならテキストに戻り、読み違いなら問題文への印のつけ方を見直し、時間不足なら問題を選ぶ順序を調整しましょう。
過去問の点数だけを見て一喜一憂すると、本当に直すべき課題を見落としやすくなります。点数ではなく、失点の原因と改善後の正答率を記録することが大切です。
広尾学園中学校を目指すご家庭へ
広尾学園中学校は、複数の入試回とコースがあり、どこを受験するかによって優先すべき科目や学習内容が変わります。まずは学校の教育内容とお子様の希望を確認し、志望コースと受験回を早めに整理しましょう。
そのうえで、模試や過去問の結果を「合計点」だけで判断せず、科目別・問題形式別に分析します。特に、基本問題の取りこぼし、長文や資料の読み違い、時間不足が続いている場合は、問題演習を増やす前に学習方法を見直す必要があります。
お子様の現在の答案と志望する入試回を照らし合わせ、合格までに必要な学習を具体化することが、最短距離の受験対策になります。
入試日程、募集人数、出願条件などは年度によって変更される可能性があります。2027年度募集要項も公式サイトで公開されているため、出願前には必ず最新の募集要項をご確認ください。
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