頌栄女子学院中学校の中学受験 基本情報
頌栄女子学院中学校ってどんな中学校?
頌栄女子学院中学校は、伝統に裏打ちされた革新的な教育環境のもと、一人ひとりの生徒が自己の可能性を最大限に引き出す支援を行っています。地理、歴史、公民を含む社会科目では、国際的な視野を広げ、時事に通じた教育を提供。また、豊かな人間性を育成するための総合的な学びの場として、自主性と協調性を養うクラブ活動も積極的に行われています。生徒一人一人がそれぞれの夢に向かって確かな自信を持って歩めるよう、全面的にサポートしています。
頌栄女子学院中学校の最新の入試傾向と受験対策ポイント
国語
頌栄女子学院中学校の国語試験では、100点満点で試験時間は40分です。近年、試験形式は変更され、2019年度までの論説文と小説の2大問から、漢字問題が加わり3大問となり、この新しい傾向は2023年度にも続いています。試験内容は、論説文と小説に加え、漢字の書き取りや慣用句、擬音語などの総合的知識問題も含まれています。総文字数は7000~8000字程度で、各種知識問題の演習に加え、読解力を養うことが不可欠です。
記述問題では、行間を読み取る力と要点をまとめる力が特に求められ、答えは150~200字程度の自由作文形式で出題されることがあります。この部分では、解答欄の指定はなく、生徒は自由に表現することが求められます。試験では、時間との戦いとなるため、効率的な時間管理と解答戦略が重要です。
頌栄女子学院では、国語力の根幹をなすものは客観的読解力と十分な日本語表現力と定義されています。そのため、入学試験は、大人の文章を読むための基礎力確認テストと位置付けられており、試験対策は総合的なアプローチが必要とされています。生徒は部分点を稼ぎつつ、空欄を避けることにも注力すべきです。
算数
頌栄女子学院中学校の算数試験は、試験時間40分で配点は100点、大問数は5題です。試験では、四則計算や逆算、つるかめ算、割合と比、速さ、図形、整数・小数・分数の性質などが頻出分野です。問題の難易度は年度によって変動があり、同一年度内でも問題が易しい順に配置されていないため、試験場で得点しやすい問題を見極める力が求められます。特に図形問題は頻出であり、苦手な生徒は優先的に対策を進めることが重要です。
試験では、推理と論理の問題や規則性に関する問題がよく出題されます。特に食塩水の問題や数の性質に関する問題は高難易度で、複数の解法を試すことが有効です。平面図形に関しても、角度や等積変形・等積移動に関する問題が多く、これらの分野での演習を重点的に行うと良いでしょう。
解答形式には一部記述式の問題も含まれており、式や考え方を日本語で記述する問題があります。記述問題は全問題の中で多くはないものの、生徒には自分なりの式や図、言葉を使って表現することが求められます。普段の学習から、式や考え方を書いて慣れることが推奨されます。
理科
頌栄女子学院中学校の理科試験は、試験時間40分で配点は100点、大問数は4題です。各年度、地学・生物・物理・化学の4分野から1題ずつ出題され、例年さまざまな単元がカバーされます。生物分野では「食物連鎖」、地学分野では「太陽系の惑星・月食」、物理分野では「電流と磁界」、化学分野では「中和反応」などが出題されることがありますが、単元の偏りは少なく、広範囲の知識が要求されます。
試験では、知識の丸暗記だけでなく、その知識を実際に使える形で理解しているかが問われます。特に計算問題が得点源となるため、「電流」「中和」などの領域では過去問を使った徹底的な演習が推奨されます。時事的な内容の出題も多いため、日頃から科学や自然界の動向に興味を持ち、直前期には時事問題の対策も行うことが望ましいです。
高得点を狙うためには、試験中の時間管理が重要です。迷う問題は一時的に飛ばす習慣を身につけ、確実に解ける問題から得点を積み重ねることが重要です。条件設定の問題やミスが連鎖する難問にも適切に対応するため、幅広い問題を解く経験を積むことが推奨されます。
社会
頌栄女子学院中学校の社会科試験は、試験時間40分で、満点100点です。毎年、社会科では「地理」「歴史」「公民」「時事」といった全ての単元から広範囲の問題が出題されます。特に、大問数は通常3~4題であり、2023年度は3題で構成されました。例年、問題は単元別と総合問題が混在しているが、2023年度はすべての大問が総合問題として出題されました。
各大問は、地図や地形図、統計資料、歴史史料、写真、図版など多様な資料から問題が設定され、時事問題を切り口にした総合的な問題が特に重視されています。解答形式には、リード文や説明文に基づく事項等の記述、選択肢、説明記述などが含まれ、考察力や記述力、情報読取能力が強く求められます。
歴史が配点比率の約半分を占めており、公民が約20%、地理が約15%、時事が10%以上となっています。歴史分野では、単に事実を暗記するだけでなく、「歴史ブームへの批判」や「周年イベント企画」など思考力を試す問題も出題されるため、基礎からしっかりと学ぶ必要があります。また、時間と解答数を考慮した効果的な時間管理が試験の成功には不可欠です。
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