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桐朋中学校の入試傾向と受験対策
桐朋中学校の中学受験 基本情報
桐朋中学校の中学受験 基本情報
- 公式サイト
- https://www.toho.ed.jp/
- 中学校所在地
- 〒186-0004 東京都国立市中3丁目1-10
- 電話番号
- 042-577-2171
桐朋中学校は、「自主的態度を養う」「他人を敬愛する」「勤労を愛好する」を教育目標に掲げ、自ら考え、動き、学びを実らせる生徒の育成を重視する男子中高一貫校です。入試問題でも、知識を覚えているだけでなく、与えられた文章や資料、条件を読み取り、自分の考えを整理する力が求められます。
桐朋中学校の入試傾向と受験対策
2026年度入試の基本情報
2026年度の中学入試は、第1回が2月1日、第2回が2月2日に実施されました。募集人員は第1回が約110名、第2回が約60名です。2026年度から1学年の定員が見直され、外部募集の合計は従来の約180名から約170名に変更されています。
- 国語:100点・50分
- 算数:100点・50分
- 社会:60点・30分
- 理科:60点・30分
- 4科目合計:320点
2026年度は、第1回が384名受験・126名合格で、合格最低点は200点でした。第2回は490名受験・209名合格で、合格最低点は211点です。
合格最低点は320点満点の約63~66%であり、すべての問題を解き切ることよりも、標準的な問題を確実に得点することが重要です。
算数を軸に4科目を安定させる
2026年度入試では、算数の受験者平均と合格者平均の差が、第1回で14.2点、第2回で13.4点ありました。国語・理科・社会よりも差が大きく、算数の得点が合否に影響しやすい入試と考えられます。
ただし、算数の難問だけに時間をかければよいわけではありません。国語の漢字、理科・社会の基本知識、算数の計算や小問など、取るべき問題を落とさない総合力が必要です。
桐朋中学校の入試で求められる力
標準問題を正確に処理する力
桐朋中学校では、各科目に基本から標準レベルの問題が含まれています。難しい問題に目が向きやすい一方、合格するためには、計算、漢字、用語記入、記号選択などで失点しないことが重要です。
難問対策を優先しすぎて、基礎問題の正答率が下がる学習は避けなければなりません。
条件や資料から必要な情報を読み取る力
算数では、問題の条件を図や式に置き換える力が求められます。理科や社会では、表・グラフ・地図・実験結果などから情報を読み取り、知識と結びつける問題が見られます。
文章や資料を読むときは、「何が変化しているか」「何と何を比べるか」「答えに必要な条件はどれか」を整理しましょう。
自分の言葉で説明する力
国語では複数の記述問題が出題され、社会でも理由や資料から分かることを説明する問題があります。算数でも、途中式や考え方を示す設問が見られます。
本文中の言葉を並べるだけではなく、設問が求める要素を選び、筋道の通った文章や式にまとめる力が必要です。
問題の難易度を見極める力
桐朋中学校の算数は後半ほど難しくなる傾向があり、理科・社会も30分の中で多くの設問を処理しなければなりません。
1問にこだわりすぎると、後にある解きやすい問題へ取り組めなくなる可能性があります。
過去問演習では、得点だけでなく、「解くべき問題を選べたか」「考え込む前にいったん飛ばせたか」も確認しましょう。
国語の入試傾向と対策
文学的文章と説明的文章の読解が中心
近年の国語は、大問2題に文学的文章と説明的文章が配置される構成が定着しています。文章量は合計7000~8000字程度で、漢字、選択、抜き出し、記述などが出題されます。
記述問題は長短合わせて複数出題され、80~100字程度で複数の要素をまとめる問題も見られます。2025年度は20~50字程度の記述が5問、80~100字程度の記述が1問出題されました。
国語の具体的な対策
説明的文章では、各段落の要点と段落同士の関係を整理し、筆者の主張をつかむ練習が必要です。文学的文章では、人物の言動や情景描写を根拠に、心情が変化した理由を説明できるようにしましょう。
記述問題では、先に解答へ入れる要素を整理してから文章を書き始めます。「原因」「行動」「気持ち」「結果」など、設問に必要な要素を選ぶことがポイントです。
根拠を整理せずに書き始めると、必要な要素が抜けたり、同じ内容を繰り返したりする可能性があります。
漢字や語句は極端に難しいものが中心ではありません。記述練習だけに偏らず、毎日の漢字学習で確実な得点源にしましょう。
算数の入試傾向と対策
前半の基本問題と後半の思考問題
近年の算数は、大問7題前後で構成され、前半に計算問題と小問集合、中盤以降に割合、速さ、平面図形、数の性質などの問題が並びます。
後半には難度の高い設問もありますが、各大問の最初の設問は標準的な学習で対応できる場合があります。割合、速さ、図形と比、数の性質は重点的に対策したい分野です。
途中式や考え方を記入する問題もあるため、答えだけを書く学習では不十分です。
算数の具体的な対策
計算問題と小問集合は、短時間で正確に処理できる状態を目指します。計算練習は、量を増やすだけでなく、途中式を整えて書くことや、答えの大きさを見直すことまで含めて行いましょう。
- 割合・比:何を「1」と置くかを明確にする
- 速さ:線分図やダイヤグラムで条件を整理する
- 平面図形:補助線、面積比、相似比を書き込む
- 数の性質:実際に数を書き出し、規則を見つける
- 記述問題:必要な途中式を過不足なく残す
後半の難問は、完答できなくても最初の設問を取れる場合があります。大問ごとに「どこまでなら得点できるか」を見極める練習を行いましょう。
算数では、前半を確実に取り、後半から部分点や解きやすい設問を拾うことが合格点につながります。
理科の入試傾向と対策
実験・観察と資料の読み取りが重要
理科は60点満点・30分で、大問4題程度の構成です。物理・化学・生物・地学から幅広く出題され、記号選択だけでなく、計算、記述、グラフや図の読み取りも見られます。
基本知識で解ける問題がある一方、実験や観察の結果をもとに考察する問題や、長い問題文を正確に読み取る必要がある問題も出題されます。
理科の具体的な対策
まずは4分野の基本知識を早めに固め、苦手分野を残さないことが大切です。その後、実験問題では次の項目を整理する練習を行います。
- 実験の目的
- 変えた条件
- 変えなかった条件
- 実験の結果
- 結果から分かること
グラフ問題では、軸の名称と単位を最初に確認し、増減の仕方や変化する境目に印を付けましょう。
30分という試験時間の中で、難しい考察問題にこだわりすぎると、基本知識や短い計算問題を取りこぼすおそれがあります。
社会の入試傾向と対策
3分野の基礎知識と記述問題
社会は60点満点・30分で、大問3題程度の構成です。近年は歴史・政治・地理の3分野がバランスよく出題され、記号選択や用語記入に加えて、4~5行程度の記述問題も見られます。
基本的な知識を問う問題が中心ですが、地図や統計資料の読み取り、歴史上の出来事の原因と結果、社会的な課題について説明する問題への対応も必要です。
社会の具体的な対策
地理は、地名や産業を単独で暗記するのではなく、白地図上で位置を確認し、地形・気候・産業を関連づけます。統計は1位だけでなく、上位の地域や数値の変化にも目を向けましょう。
歴史は、人物名や年号だけでなく、「なぜ起きたか」「その後何が変わったか」を説明できるようにします。政治・時事分野は、出来事の名称だけを覚えず、背景や社会への影響まで整理することが大切です。
記述問題では、資料から読み取れる事実と、自分が持っている知識を分けて整理してから答案を作りましょう。
資料に書かれていない知識だけで答案を作ると、設問の意図から外れる可能性があります。
桐朋中学校合格に向けた学習の進め方
学年・時期ごとの学習ポイント
- 5年生まで
4科目の基本を広く学習します。算数では割合・比・速さ・図形の基礎を固め、国語では文章の根拠を探して短く説明する練習を始めます。 - 6年生前半
途中式、図、記述答案の書き方を整えます。正解できるかだけでなく、考え方が採点者に伝わる答案を目指します。 - 夏以降
過去問を使い、失点を「知識不足」「条件の読み落とし」「解法を選べない」「記述要素の不足」「時間不足」「計算ミス」に分けて分析します。 - 直前期
新しい難問を増やしすぎず、計算、漢字、理社の基本知識、頻出単元の解き直しを優先します。
過去問を何度も解いて答えを覚えるだけでは、条件や数値が変わった問題に対応できません。
解き直しでは、「なぜこの考え方を使うのか」「最初にどの条件へ注目するのか」を説明できる状態にしましょう。
桐朋中学校を目指すご家庭へ
桐朋中学校の入試対策では、難しい問題を大量に解かせることよりも、お子様がどの段階でつまずいているかを見極めることが重要です。
過去問の点数が伸びない場合も、原因が基礎知識なのか、文章や条件の読み取りなのか、答案のまとめ方なのかによって、必要な学習は異なります。正解・不正解だけを見るのではなく、途中式や記述答案、問題を解いた順番まで確認しましょう。
桐朋中学校合格の軸は、算数で得点力をつけながら、4科目の標準問題を安定して取り切ることです。
お子様の答案から失点原因を具体的に見つけ、一つずつ修正していくことが合格への近道になります。
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