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日本女子大学附属中学校の入試傾向と受験対策
日本女子大学附属中学校の中学受験 基本情報
日本女子大学附属中学校の中学受験 基本情報
- 公式サイト
- https://www.jwu.ac.jp/jhsc/
- 中学校所在地
- 〒214-8565 神奈川県川崎市多摩区西生田1-1-1
- 電話番号
- 044-952-6705
日本女子大学附属中学校は、基本知識を覚えているだけでなく、長い文章や図表、グラフ、実験、社会資料から必要な情報を読み取り、正確に処理・説明できるかを問う学校です。
2027年度入試では、従来の4教科入試と算数1教科入試に加え、2月2日午後に国語・算数の2教科入試が新設されます。受験機会が増える一方、受験する回によって必要な科目と配点が異なるため、早い段階で受験パターンを考え、それに合わせた学習計画を立てることが重要です。
日本女子大学附属中学校の入試傾向と受験対策
2027年度入試の変更点
2027年度の募集人員は、第1学年女子約160名です。入試は次の4回で実施される予定です。
- 第1回:2月1日午前、4教科、約85名
- 第2回:2月1日午後、算数1教科、約30名
- 第3回:2月2日午後、国語・算数、約30名
- 第4回:2月3日午前、4教科、約15名
第3回の2教科入試は2027年度からの新設です。第2回の算数は60分100点、第3回の国語・算数は各50分100点で実施される予定です。海外帰国生入試は募集停止となります。
正式な出願条件や手続きの詳細は、9月以降に公表される募集要項で必ず確認してください。
2026年度入試結果から分かること
2026年度入試の実質倍率は、2月1日午前の4教科入試が1.5倍、2月1日午後の算数1教科入試が1.7倍、2月3日午前の4教科入試が2.1倍でした。合格最低点は、4教科入試がいずれも109点、算数1教科入試が60点でした。
教科別の平均点を見ると、2月1日午前の算数は受験者平均30.7点に対して合格者平均36.4点、2月3日午前は受験者平均25.5点に対して合格者平均33.4点でした。国語・理科・社会と比べても算数の平均点差が大きく、2026年度の結果からは、算数が合否の差を生みやすい教科だったと考えられます。
2027年度は入試回数や募集人数が変更されるため、2026年度の倍率や最低点を、そのまま合格目安として使うのは適切ではありません。過去問では最低点だけを追うのではなく、各教科で安定して得点できる状態を目指しましょう。
日本女子大学附属中学校の入試で求められる力
日本女子大学附属中学校の入試で特に求められるのは、次の4つの力です。
- 標準的な問題を速く正確に処理する力
- 長文や図表から条件を整理する力
- 根拠を自分の言葉、式、図で説明する力
- 幅広い基礎知識を、実験や時事問題と結び付ける力
問題の一つひとつが極端な難問というわけではありません。しかし、国語と算数は50分、理科と社会は30分という限られた時間で、多様な形式の問題に対応する必要があります。分からない問題に長時間とどまらず、解ける問題を確実に得点する判断力を身につけましょう。
国語の記述、算数の途中式やグラフ作成、理科の実験結果の説明、社会の理由記述など、「答えを出すまでの過程」を表現する問題もあります。普段の学習でも、正解したかどうかだけでなく、なぜその答えになるのかを説明する習慣をつけておきましょう。
国語の入試傾向と対策
国語の入試傾向
2026年度第1回の国語では、物語文と説明的文章が出題されました。記号選択、書き抜き、漢字、空欄補充に加え、登場人物の変化や筆者の主張を自分の言葉で説明する問題が見られます。
文章中の表現をそのまま抜き出すだけではなく、複数の箇所を結び付けてまとめる力が必要です。
年度や入試回によって、物語文、説明文、随筆、詩など文章の組み合わせが変わります。特定のジャンルだけを練習するのではなく、幅広い文章に触れておくことが大切です。
国語の対策
国語では、まず長い文章を最後まで集中して読む力を養います。文章を読む際は、人物の気持ちが変化した箇所、対比されている内容、筆者が繰り返している言葉に印を付ける習慣をつけましょう。
記述問題では、次の順序で答案を組み立てます。
- 設問が何を聞いているかを確認する
- 根拠となる箇所を複数探す
- 結論と根拠をつなげる
- 文中の表現を必要に応じて言い換える
- 主語と述語が対応しているかを確認する
解き直しでは模範解答を写すだけでなく、「不足していた根拠」「余分だった表現」「設問に答えていない部分」を自分の答案に書き込みましょう。漢字や語句については、過去問で間違えたものを一覧にし、繰り返し確認することが有効です。
算数の入試傾向と対策
算数の入試傾向
2026年度第1回の算数は、計算問題と一行問題の後に、水量とグラフ、速さ、列車とトンネル、図形の規則性などの応用問題が続く構成でした。計算、割合、数の性質、平面図形、立体図形、速さ、規則性、グラフなど、幅広い単元から出題されています。
基本的には答えを記入する問題が中心ですが、一部には途中式を書かせる問題や、定規を使ってグラフを完成させる問題があります。計算結果だけでなく、条件を式や図に整理する力も必要です。
算数1教科入試は60分100点です。2026年度問題では、計算と一行問題の数が多く、割合、場合の数、図形、水量、速さ、論理的な数の配置などが出題されました。4教科入試以上に、広い範囲を高い精度で処理する力が求められます。
算数の対策
合格に向けて最優先したいのは、計算問題と標準的な一行問題の安定です。小数と分数が混ざった計算、逆算、単位換算、割合、比、速さ、平面図形は、見た瞬間に解法を選べる状態を目指しましょう。
毎日の計算練習では、正解数だけでなく、かかった時間とミスの原因を記録します。途中式を省きすぎたミス、単位の見落とし、問題文の読み違いなど、ミスを原因別に整理すると改善しやすくなります。
応用問題では、文章を読みながら頭の中だけで考えず、図、表、線分図、グラフに条件を書き込みます。特に水量、移動、列車、点の移動は、時間の変化と数量の変化を対応させる練習が必要です。
算数1教科入試を利用する場合でも、難問ばかりに取り組むのは避けましょう。前半の計算・一行問題を落とさず、標準的な応用問題を最後まで処理できる力の方が重要です。
理科の入試傾向と対策
理科の入試傾向
2026年度第1回の理科は30分で、植物、消化、台風、月、てこ、熱、溶解度、水溶液、電気など、4分野から幅広く出題されました。選択問題や用語記述だけでなく、実験方法の補充、図の完成、表を使った計算、結果の説明も含まれています。
一つの単元を深く問うというより、複数の単元を短時間で切り替えながら解く構成です。苦手分野を残さず、基本知識をすぐに取り出せるようにしておく必要があります。
理科の対策
理科では、用語を単独で暗記するのではなく、実験や観察と結び付けて理解しましょう。
実験問題を復習するときは、「目的」「変える条件」「そろえる条件」「結果」「結果から分かること」の5項目で整理します。
植物、人体、天体、気象、電気、水溶液、力学などの基本単元は、図を自分で描きながら説明できる状態を目指します。グラフや表の問題では、まず縦軸・横軸・単位を確認し、数値が増減する理由を言葉で説明する練習をしましょう。
過去問演習では必ず30分を計り、解ける大問から進めます。一つの計算問題や実験問題に時間を使いすぎないことにも注意してください。
社会の入試傾向と対策
社会の入試傾向
2026年度第1回の社会は30分で、日本の気候と産業、中国・アメリカとの関係、奈良・京都の歴史、鉄道の歴史などが出題されました。
地理、歴史、公民が別々に並ぶだけではなく、貿易や鉄道などのテーマを通して複数分野を関連付けて問う問題が見られます。
関税政策やファクトチェックなど、入試前年までの社会的な出来事を題材にした問題も出題されています。時事用語そのものだけでなく、関連する産業、貿易、条約、政治制度まで理解しているかが問われます。
社会の対策
地理では、地図、気候、農業、工業、貿易を関連付けて学習します。統計資料では最大・最小だけを見るのではなく、地域差が生まれる理由まで説明できるようにしましょう。
歴史では、年代の暗記に加えて、出来事の原因と結果、同じ時代の政治・文化・外交を横につないで整理します。寺社、城、鉄道、産業など、場所や資料を入口にした問題にも慣れておく必要があります。
ニュースを見たら、「どこの地域か」「どの産業に影響するか」「過去のどの出来事と関係するか」「どの制度が関係するか」を確認しましょう。
社会も試験時間は30分です。迷う選択肢に時間をかけすぎず、資料問題や記述問題に必要な時間を残す練習をしてください。
日本女子大学附属中学校合格に向けた学習の進め方
合格に向けた学習は、次の4段階で進めると効果的です。
- 基礎知識と計算・読解の安定
算数の計算と基本問題、国語の漢字・語句・読解、理科・社会の基本知識を固めます。問題を見てから思い出すのではなく、短時間で答えられる状態を目指しましょう。 - 資料・グラフ・記述への対応
国語の記述、算数のグラフや条件整理、理科の実験、社会の資料問題を単元別に練習します。答え合わせでは、正解だけでなく解答までの考え方を説明させることが大切です。 - 過去問による時間配分の確立
失点の原因を「知識不足」「解法を選べなかった」「計算ミス」「時間不足」「記述不足」に分類し、次の1週間で直す課題を決めましょう。 - 受験回に合わせた仕上げ
4教科、算数1教科、国語・算数2教科のそれぞれについて、本番と同じ試験時間で演習します。
4教科入試を中心にする場合は、理科・社会を直前まで継続し、30分で処理する練習を重ねます。算数1教科入試では、60分間集中して計算から応用まで解き切る練習が必要です。新設の2教科入試を利用する場合は、国語と算数を各50分で解く演習を行い、科目間の気持ちの切り替えも確認しましょう。
複数回を受験する場合でも、「どの回も同じ勉強でよい」と考えないことが重要です。受験予定の回ごとに、必要科目、試験時間、得点源、時間配分を整理してください。
日本女子大学附属中学校を目指すご家庭へ
日本女子大学附属中学校の入試では、極端に難しい問題を解くことよりも、基本から標準レベルの問題を速く正確に処理し、根拠を持って説明する力が重要です。難問集を増やす前に、過去問や普段のテストで落としている標準問題を確認しましょう。
ご家庭では、点数だけを確認するのではなく、「なぜ間違えたのか」「次は何を変えるのか」をお子さんと一緒に言葉にしてください。
すべての問題を保護者が教え直す必要はありません。1週間に直す課題を一つか二つに絞り、改善できたことを確認する方が、学習を継続しやすくなります。
日本女子大学附属中学校・高等学校は、自治活動、思考の過程、本物に触れる体験的な学びなどを教育の基盤としており、2027年度からは中高の教員組織の一体化、2期制、週6日制、新たな探究学習プログラムなどを導入する予定です。
入試対策においても、答えを覚えるだけでなく、自分で考え、整理し、説明する学習を大切にしましょう。
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