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栄光学園中学校の入試傾向と受験対策

栄光学園中学校の中学受験 基本情報

栄光学園中学校の中学受験 基本情報

公式サイト
https://ekh.jp/
中学校所在地
〒247-0071 神奈川県鎌倉市玉縄4丁目1-1
電話番号
0467-46-7711

栄光学園中学校の入試傾向と受験対策

栄光学園中学校の入試は、国語70点・算数70点・理科50点・社会50点の4教科、合計240点で合否を判定します。試験時間は国語50分、社会40分、理科40分、算数60分です。2026年度入試では、募集人員180名に対して689名が出願し、654名が受験、258名が合格しました。実質倍率は2.53倍、合格最低点は148点、合格者平均点は161.4点でした。

栄光学園中学校の入試で最も特徴的なのは、知識をそのまま再現するだけでは得点しにくいことです。小学校で学ぶ内容を土台にしながら、初めて見る設定を読み取り、条件を整理し、資料や実験結果をもとに考え、必要に応じて言葉や図、グラフで表す力が求められます。

難問を大量に解けばよいわけではありません。合格に近づくために重要なのは、基本事項を正確に使える状態にしたうえで、「なぜその答えになるのか」「条件が変わると何が変わるのか」を自分の頭で考える学習です。

また、4教科の総合点で判定されるため、特定の科目だけで合否が決まるわけではありません。ただし、近年の公式平均点を見ると、算数は受験者平均と合格者平均の差が他教科より大きく、得点差がつきやすい傾向があります。一方、国語・理科・社会は年度によって難度や平均点が動くため、大崩れを防ぐ安定感が重要です。

入試対策では、次の点を意識しましょう。

  • 基本問題を速く解くことより、基本原理を説明できる状態にする
  • 問題文の条件を図・表・箇条書きに置き換える
  • 記述、作図、グラフ作成を日常の学習に組み込む
  • 過去問は点数だけでなく、設問ごとの失点原因まで分析する
  • 年度による出題分野の変化を前提に、苦手単元を安易に切り捨てない

栄光学園中学校の入試で求められる力

栄光学園中学校が公式に示しているのは、まず小学校で学習する基本事項を十分に理解し、習熟していることです。そのうえで、学習や日常の体験をもとに、応用的・発展的に考える力が問われます。

入試問題全体から見ると、特に次の5つの力が必要です。

  1. 基本事項を正確に使う力
    知識や公式を覚えているだけでなく、どの場面で使うのかを判断できることが必要です。算数の計算、国語の語彙、理社の基本知識は、思考するための土台になります。
  2. 条件を整理する力
    長い問題文や複数の資料から、必要な情報を選び、関係を整理する力です。表にまとめる、図に置き換える、条件に番号を振るなど、自分で情報を見える形にする習慣が役立ちます。
  3. 根拠をもとに考える力
    国語の本文、理科の実験結果、社会の資料、算数の具体例など、与えられた根拠から結論を導く力が求められます。思いつきで答えるのではなく、「どの情報からそう言えるのか」を確認することが重要です。
  4. 考えたことを表現する力
    記述だけでなく、図、表、グラフ、作図なども含めた表現力です。頭の中でわかっていても、採点者に伝わる形にできなければ得点になりません。
  5. 試行錯誤を続ける力
    見慣れない問題に出会ったとき、すぐにあきらめず、小さい数で試す、具体例を書き出す、別の見方を試すといった姿勢が必要です。ただし、入試では時間制限があるため、粘る問題と後回しにする問題を判断する力も欠かせません。

栄光学園中学校の対策では、「難しい問題の解き方を覚える」ことよりも、「初めての問題に対して、手を動かしながら考える方法を身につける」ことが重要です。

国語の入試傾向と対策

国語の入試傾向

国語は70点満点、試験時間は50分です。近年は論説・説明的文章と物語的文章を中心とした長文読解が出題され、漢字や語句などの知識も問われます。文章量が多い一方で、記述問題の比重が高く、本文を丁寧に読みながら解答をまとめる必要があります。

記述問題では、単に本文の一部を抜き出すだけでなく、複数箇所の内容をつなげて説明する問題や、登場人物の心情の変化、筆者の考えを自分の言葉で整理する問題が見られます。解答欄に字数指定がない場合でも、必要な要素を過不足なく入れる力が必要です。

2026年度は受験者平均41.0点、合格者平均45.3点でした。国語だけで大差がつく試験ではありませんが、設問の要求を外した記述や、時間不足による空欄が重なると、合格に必要な総合点を確保しにくくなります。

国語の対策

国語対策の中心は、長文を速く読むことではなく、設問に必要な情報を正確に見つけながら読むことです。物語文では、出来事、人物の言動、心情の変化を結びつけます。論説・説明文では、話題、対比、具体例、筆者の主張を段落ごとに整理しましょう。

記述問題では、次の手順を習慣にします。

  1. 設問が「理由」「内容」「心情」の何を聞いているか確認する
  2. 答えの根拠になる本文箇所を複数探す
  3. 必要な要素を箇条書きにする
  4. 本文の言葉を活用して一文にまとめる
  5. 主語・述語、因果関係、文末表現を確認する

記述答案は、書いた量だけでは伸びません。模範解答との差を見て、「根拠不足」「要素不足」「問いへの答え方のずれ」「表現の重複」など、減点理由を具体的に確認することが必要です。

漢字や語彙は、読解と記述の土台です。書き取りだけでなく、同音異義語、慣用句、ことわざ、言葉の意味も継続的に復習しましょう。過去問演習では、50分の中で文章を読む時間、設問を解く時間、記述を仕上げる時間を記録し、空欄を残さない時間配分を整えてください。

算数の入試傾向と対策

算数の入試傾向

算数は70点満点、試験時間は60分です。例年、大問4題前後で構成され、小問集合で典型問題を大量に処理する形式とは異なります。一つの題材を掘り下げる問題が多く、数の性質、規則性、場合の数、条件整理、速さ、平面図形、立体図形などが重要です。

問題の設定は独創的ですが、必要となる知識は小学校範囲が中心です。定型的な解法をそのまま当てはめるのではなく、具体的に試し、規則を見つけ、条件を漏れなく確認する力が求められます。「すべて答えなさい」と問われる問題もあり、思いついた答えを一つ出すだけでなく、重複や漏れなく調べる必要があります。

2026年度は受験者平均33.6点、合格者平均42.0点でした。合格者と受験者の平均点差は8.4点あり、4教科の中でも差がつきやすい科目です。考え方や途中式を書かせるかどうかは年度によって変わるため、最新年度の解答用紙まで確認しておきましょう。

算数の対策

栄光学園中学校の算数対策で、最初から難問ばかりに取り組むのは効率的ではありません。まず、計算、数の性質、割合、速さ、図形などの標準問題を、解法の理由まで説明できる状態にします。

そのうえで、次の練習を取り入れましょう。

  • 小さい数や簡単な場合で試す
  • 条件を表や樹形図、線分図、図形に整理する
  • 途中で見つけた規則を言葉にする
  • 「ほかの場合はないか」を確認する
  • 正解後に別解や条件変更を考える
  • 大問前半の誘導を確実に得点する

過去問を解くときは、完答できなかった大問でも、どこまでなら取れたかを分析します。大問前半は後半を考えるための誘導になっていることが多いため、前半の基本的な設問を落とさないことが重要です。

また、解説を読んで理解しただけで終わらせず、数日後に白紙から再現してください。再現できない場合は、解法を覚えていないのではなく、問題の条件と考え方が結びついていない可能性があります。過去問演習では、問題ごとの着手時間と撤退時間も決め、1問に固執して他の得点機会を失わない判断力を養いましょう。

理科の入試傾向と対策

理科の入試傾向

理科は50点満点、試験時間は40分です。実験・観察を題材に、知識、計算、資料の読み取り、記述、作図、グラフ作成を組み合わせた問題が出題されます。大問数や区切り方は年度によって変化しますが、一つまたは少数のテーマを多角的に掘り下げる形式が特徴です。

与えられた実験結果をそのまま読むだけでなく、条件の違いを比較し、必要な値を計算し、そこから法則や結論を導く問題が見られます。2026年度も、昆虫のつくり、お茶の性質、電子レンジによる温まり方の実験などを題材に、結果の整理、グラフ、記述を通して考察する力が問われました。

2026年度は受験者平均33.3点、合格者平均37.3点でした。基本知識だけで解ける設問を確実に取りながら、実験考察や作業問題で部分点を積み上げることが重要です。

理科の対策

物理・化学・生物・地学の4分野を広く学び、苦手分野を残さないことが前提です。出題テーマを予想して範囲を狭めるのではなく、基本知識を使って未知の現象を考えられる状態を目指しましょう。

実験問題では、次の観点を確認します。

  • 実験の目的は何か
  • 変えた条件とそろえた条件は何か
  • 結果から直接言えることは何か
  • 結果だけでは言えないことは何か
  • 追加で確かめるなら、どのような実験を行うか

グラフ作成では、軸、単位、目盛り、点の位置、線のつなぎ方まで採点対象になる可能性があります。普段から定規を使い、短時間で正確に作図する練習が必要です。

記述では、知識だけで説明しようとせず、問題文に示された実験結果や数値を根拠にします。「結果→わかること→結論」の順で書くと、筋道の通った答案を作りやすくなります。実験や観察を学んだときは、手順を覚えるだけでなく、目的、結果、理由、誤差の原因までノートにまとめましょう。

社会の入試傾向と対策

社会の入試傾向

社会は50点満点、試験時間は40分です。例年、特定のテーマを軸に、地理・歴史・公民・時事的内容を横断して問う総合問題が出題されます。資料、地図、統計、写真、文章などを読み、知識と結びつけて考える問題や、理由・背景を説明する記述問題が特徴です。

過去には産業、資源、交通、食、環境など身近なテーマが取り上げられてきました。同じテーマでも、地理的な分布、歴史的な変化、制度や社会問題など、複数の視点から問われます。

注意したいのは、年度によって分野構成と難度が大きく変わることです。2025年度の受験者平均は18.9点でしたが、2026年度は34.5点まで上昇しました。過去の出題だけを見て「公民は出にくい」「地理を優先すればよい」と決めつけるのは危険です。

社会の対策

まず、地理・歴史・公民の基本知識を正確に定着させます。ただし、一問一答で用語だけを覚えるのではなく、関連する事項をつなげて学ぶことが重要です。

たとえば「鉄道」を学ぶ場合、路線や地形だけでなく、産業の発達、都市人口の変化、歴史的背景、環境問題まで関連づけます。知識を点ではなく線や面にすることで、初めて見るテーマ型総合問題にも対応しやすくなります。

資料問題では、次の順で考えましょう。

  1. 資料の題名、年代、単位、出典を確認する
  2. 最も大きい変化や特徴を見つける
  3. 知識と結びつけて理由を考える
  4. 記述では資料から読み取れる事実を入れる
  5. 自分の知識だけで断定していないか確認する

時事問題は、出来事の名称だけを覚えるのでは不十分です。場所、関係する産業や制度、歴史的背景、自分たちの生活への影響まで確認してください。過去問演習では、出題テーマごとに関連知識を広げる復習を行い、年度ごとの分野差に対応できる総合力を養いましょう。

栄光学園中学校合格に向けた学習の進め方

栄光学園中学校の入試対策は、過去問を始める時期だけを決めるのではなく、基礎から思考・表現へ段階的に進めることが重要です。

小学4年生から5年生前半

計算、漢字、語彙、理社の基本知識など、毎日の学習習慣を整えます。正解した問題でも、「なぜその解き方を使うのか」を説明する習慣をつけましょう。

図や表を書くことを面倒がらず、理科の実験や社会の資料に興味を持つことも大切です。この時期は、難問の先取りより、基本事項を丁寧に理解することを優先します。

小学5年生後半から6年生夏

4教科の基本単元を完成させ、複数の知識を組み合わせる問題に取り組みます。国語は記述添削、算数は条件整理と試行錯誤、理科は実験考察とグラフ、社会はテーマ型の資料問題を増やします。

苦手単元は、難問演習で押し切るのではなく、どの基本事項が不足しているかを特定して戻りましょう。夏までに、標準問題で大きな穴がない状態を目指します。

小学6年生秋

過去問演習を開始し、得点、時間配分、答案の作り方を検証します。最初から合格最低点を取れなくても問題ありません。重要なのは、失点を次の4つに分けることです。

  • 知識不足
  • 条件の読み落とし
  • 考え方が浮かばない
  • 時間不足、作業ミス、記述不足

原因ごとに復習方法を変え、同じ失点を繰り返さないようにします。過去問は年度順に消費するのではなく、解き直し日と類題演習まで含めて計画してください。

入試直前期

新しい難問を増やすより、得点できる問題を確実に取る練習を優先します。4教科の時間配分、答案の見直し方、問題を飛ばす判断を本番と同じ順番で確認します。

直前期ほど、社会の分野予想や算数の特殊な裏技に偏らず、計算、漢字、基本知識、グラフ・記述の型を整えることが大切です。合格最低点だけを目標にするのではなく、年度ごとの難度差を考え、過去問では安定して6割台を確保できる状態を目指しましょう。

栄光学園中学校を目指すご家庭へ

栄光学園中学校の入試問題は独創的ですが、必要なのは特殊な知識を際限なく増やすことではありません。基本を正確に理解し、条件を整理し、手を動かして考え、根拠をもとに答えを作る学習を積み重ねることが合格につながります。

ご家庭では、正解・不正解だけで評価するのではなく、「どこまではわかっていたか」「何に気づけなかったか」「次はどのように整理するか」を一緒に確認してください。考えた過程を言葉にすることで、お子様自身が失点の原因を把握しやすくなります。

一方で、記述答案の採点、算数の思考過程の分析、理科の考察、社会の資料記述は、ご家庭だけでは判断が難しい場合があります。解説を読んでも同じ失点が続くときは、問題数を増やす前に、答案やノートからつまずきの位置を見極めることが必要です。

栄光学園中学校対策で大切なのは、難問を解けた回数ではなく、初見の問題に向き合う力が少しずつ育っているかどうかです。お子様の得意・不得意、塾の進度、残された期間に合わせて課題を選び、4教科の総合点を安定させる学習計画を整えていきましょう。

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