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東京学芸大学附属国際中等教育学校の入試傾向と受験対策
東京学芸大学附属国際中等教育学校の中学受験 基本情報
東京学芸大学附属国際中等教育学校の中学受験 基本情報
- 公式サイト
- https://www.iss.oizumi.u-gakugei.ac.jp/
- 中学校所在地
- 〒178-0063 東京都練馬区東大泉5丁目22番1号
- 電話番号
- 03-5905-1326
東京学芸大学附属国際中等教育学校の第1学年4月入学者選抜は、一般的な私立中学校のような国語・算数・理科・社会の4科目入試ではありません。出願時に、外国語作文と基礎日本語作文を受ける「A方式」か、教科横断型の適性検査を受ける「B方式」のどちらかを選択します。
東京学芸大学附属国際中等教育学校の合格には、作文・適性検査だけでなく、書類審査と集団面接を含めた総合的な対策が必要です。
2026年7月22日時点では、2027年度第1学年4月入学者選抜の募集要項は未公表です。以下は、最新の2026年度選抜と2026年度問題を基準にまとめています。検査日や出願方法、提出書類などは、今後公表される募集要項で必ず確認してください。
東京学芸大学附属国際中等教育学校の入試傾向と受験対策
東京学芸大学附属国際中等教育学校の第1学年4月入学者選抜は、一般的な4科目入試ではありません。出願時に、外国語作文と基礎日本語作文を受けるA方式か、教科横断型の適性検査を受けるB方式のどちらかを選択します。
第1学年入学者選抜には帰国生枠と一般枠の区別がありません。国内小学校の卒業見込み者などが、検査内容を比較したうえで自分に合った方式を選んで受検します。
A方式の検査内容
A方式は、外国語作文45分・85点と、基礎日本語作文30分・15点で構成されます。
- 外国語作文:45分・85点
- 基礎日本語作文:30分・15点
- 使用できる外国語:英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、中国語、韓国・朝鮮語
外国語作文では、語彙や文法の正確さだけでなく、資料や課題を理解し、自分の意見を論理的に構成する力が重視されます。英語を選択する場合は、入学後にアドバンストクラスで学習できる程度の力が望まれます。
A方式は「帰国生向けの英語試験」ではありません。外国語を使って社会的な課題を考え、根拠と具体例を示しながら論述する力が必要です。
B方式の検査内容
B方式は、適性検査Ⅰ45分・50点と、適性検査Ⅱ45分・50点で構成されます。
- 適性検査Ⅰ:自然環境や実生活を題材とした理科的・数理的問題
- 適性検査Ⅱ:社会問題に関する複数資料の読み取りと論述
- いずれも初めて見る資料を分析し、根拠を示して答える力が必要
書類審査と面接も合否を左右する
合否は、書類審査、作文または適性検査、面接の総合成績で決まります。
- 書類審査:100点
- 作文検査または適性検査:100点
- 面接:50点
- 総合成績:250点
検査以外の書類審査と面接が合計150点を占めるため、志願理由書、学校成績、活動実績、集団面接の準備も筆記対策と同じように重要です。
面接は原則として日本語による集団討論形式です。目的意識や意欲だけでなく、他者の意見を聞く姿勢や、集団の中で考えを伝えるコミュニケーション能力も確認されます。
最新の入試結果
2026年度の受検者数と合格者数は、A方式が150名・34名、B方式が96名・34名でした。受検者数を合格者数で割ると、A方式は約4.4倍、B方式は約2.8倍に相当します。
倍率だけを見て方式を選ぶのではなく、外国語による論述力と教科横断型問題への適性を比較して選びましょう。
東京学芸大学附属国際中等教育学校の入試で求められる力
学校のアドミッション・ポリシーでは、国際化する社会への問題意識、粘り強く物事に取り組む姿勢、豊かな思考力と表現力、思いやりや協調性を持って他者と交流する力が重視されています。
入試で必要となる力は、次の5つに整理できます。
- 文章や資料を正確に読む力
- 複数の情報を比較・関連づける力
- 根拠をもとに判断する力
- 自分の考えを文章で表現する力
- 他者の意見を聞き、対話する力
東京学芸大学附属国際中等教育学校では、第1学年から第4学年まで国際バカロレアのMYPを実施し、各教科で課題発見・問題解決型の学習を重視しています。
入試でも、覚えた知識や解法をそのまま再現するのではなく、初めて見る題材について自分で考え、根拠を示して表現する力が求められます。
普段からニュースや身近な出来事について、「何が問題なのか」「なぜ起きているのか」「誰にどのような影響があるのか」「自分ならどうするか」を話し合いましょう。
国語の入試傾向と対策
東京学芸大学附属国際中等教育学校では、国語という名称の独立した教科試験は行われません。しかし、A方式・B方式のどちらを選んでも、日本語で文章を読み、要点を整理し、自分の考えを表現する力は不可欠です。
A方式の基礎日本語作文
A方式の基礎日本語作文は30分・15点です。2026年度は、提示された言葉を踏まえ、自分が挑戦したこと、または今後挑戦したいことを述べる問題が出されました。
解答用紙は600字分あり、経験を並べるだけでなく、提示された言葉と自分の経験を結びつけ、筋道立てて説明する必要があります。
- 問題や提示された言葉の意味を正確に捉える
- 自分の経験や知識を具体的に説明する
- 段落ごとの役割を明確にする
- 結論まで一貫した文章を作る
B方式の適性検査Ⅱ
B方式の適性検査Ⅱでは、長い文章や統計資料を読んだうえで、短い説明記述から400字程度の論述まで取り組みます。
2026年度の最終問題では、複数の資料を根拠として挙げながら、多文化共生を進めるためのクラスづくりについて360字以上400字以内で書くことが求められました。
文章は「結論・理由・資料や経験による根拠・具体的な提案・まとめ」の順で組み立てる練習をしましょう。
資料に書かれている事実と、自分の意見を混同しないことが重要です。資料にない内容を、事実であるかのように書かないよう注意しましょう。
算数の入試傾向と対策
B方式の適性検査Ⅰでは、算数の知識を実生活の場面に活用する問題が中心です。文章、表、グラフ、地図、図形などから必要な情報を選び、適切な式を立てる力が求められます。
2026年度は、GPS衛星から電波が届く時間を使った距離の計算、月の公転に関する計算、地図とコンパスによる方角の判断、ごみ収集量の平均や割合、効率のよい収集経路を考える問題などが出されました。
- 速さ、時間、距離
- 平均と割合
- 単位換算
- 角度、方角、縮尺
- 表とグラフの読み取り
- 条件整理と経路の検討
小学校算数の基本事項を、初めて見る実生活の場面で使いこなせることが重要です。
問題を解いた後は、「どの数値を使ったか」「なぜその式になるか」を言葉で説明しましょう。
条件の読み落とし、単位換算の忘れ、割合の基準量の取り違えは大きな失点につながります。途中式にも単位を書く習慣をつけましょう。
理科の入試傾向と対策
理科も独立した教科試験ではありませんが、B方式の適性検査Ⅰでは自然科学に関する題材が多く扱われます。知識をそのまま答えるだけでなく、会話文や図をもとに現象を理解し、その仕組みを説明する力が必要です。
2026年度は、GPSの電波が山で遮られる現象と日食を関連づける問題や、月の満ち欠け、公転、自転、月食などを扱う問題が出されました。
理科知識を、身近な技術や別の自然現象と結びつけて考える応用力が問われます。
- 現象が起こる理由を図に描く
- 似ている現象と異なる現象を比較する
- 実験の条件、結果、考察を分けて整理する
- 理科の学習内容と日常生活や技術を関連づける
用語だけを暗記しても、初めて見る場面では対応できません。「なぜそうなるのか」まで説明できる状態を目指しましょう。
A方式でも、科学技術、健康、環境などについて外国語で意見を書く可能性があります。外国語力に加えて、科学的な話題について考えるための基礎教養も広げておきましょう。
社会の入試傾向と対策
B方式の適性検査Ⅱでは、現代社会や国際社会に関するテーマが中心となります。統計、地図、文章、制度資料などを読み取り、背景や課題を整理したうえで、自分なりの解決策を示す力が求められます。
2026年度は、人の国際移動、外国人労働者、子どもの権利、日本語指導が必要な児童生徒、多文化共生、移民第二世代の言語やアイデンティティなどが、一つの大きなテーマとして扱われました。
A方式の外国語作文でも、現代的な社会課題が出題されます。2026年度の英語作文では、自己改善を目的としたアプリについて、利点と危険性の両面を検討し、本文にない自分や他者の経験も用いて意見を書く問題が出されました。
- 問題が起きている背景を整理する
- 関係する人や立場を確認する
- 利点と問題点の両方を考える
- 統計の増減、割合、地域差、例外を読む
- 資料を根拠として具体的な改善案を示す
週に一つ社会的なテーマを選び、「現状・原因・関係する人・利点・問題点・改善案」をノートに整理しましょう。
一つの立場からの意見だけで結論を出すと、内容が浅くなりやすくなります。反対の立場や影響を受ける人の視点も考えましょう。
東京学芸大学附属国際中等教育学校合格に向けた学習の進め方
最初に行うべきことは、A方式とB方式のどちらが本人の強みを生かせるかを確認することです。
- A方式:高い外国語読解・作文力と、社会的な課題について論理的に意見を書く力が必要
- B方式:国語・算数・理科・社会の基礎を横断的に活用し、初見資料を処理する力が必要
次の順序で学習を進めましょう。
- A方式とB方式の過去問題を一度ずつ時間を計って解き、受検方式を決める
- 読解、計算、資料読み取り、作文の基礎力を整える
- 過去問題を分野別に分析し、弱点単元を補強する
- 45分または30分の本番時間で答案を完成させる練習を行う
- 志願理由書、活動実績申告書、集団面接の準備を進める
A方式では、外国語作文と基礎日本語作文を別々に練習するだけでなく、同じテーマについて両方の言語で考えを整理する練習も有効です。
B方式では、適性検査ⅠとⅡを連続して解く日を設け、長時間集中して文章や資料を読む力を養いましょう。
面接対策では、自分だけが長く話すのではなく、他の受検生の意見を聞き、共通点や違いを整理して発言する練習が必要です。
「賛成です」で終わらず、「その意見のこの部分に賛成です。理由は」と、相手の発言を受けたうえで根拠を加えましょう。
作文・適性検査の点数だけに集中し、志願理由書や面接の準備を後回しにしないよう注意してください。
東京学芸大学附属国際中等教育学校を目指すご家庭へ
東京学芸大学附属国際中等教育学校の入試は、英語が得意、計算が速い、知識が豊富という一つの強みだけで突破できるものではありません。知識を使って考え、自分の言葉で表現し、他者と対話できるところまで力を伸ばす必要があります。
ご家庭では、正解をすぐに教えるよりも、「なぜそう考えたのか」「ほかの考え方はあるか」「反対の立場ならどう考えるか」と問いかけてください。日常の会話そのものが、作文、適性検査、面接の対策になります。
また、学校ではIBの考え方を取り入れた課題解決型の学習や、国際理解、人間理解、理数探究を重視しています。学校の教育内容が本人の興味や学び方に合っているかを、説明会や学校資料を通して確認することも大切です。
合格に向けて最も大切なのは、知識を増やすことだけではなく、「読む・考える・書く・話し合う」という一連の学びを積み重ねることです。
入試のために身につけた探究力と表現力は、東京学芸大学附属国際中等教育学校に入学した後の学習にもつながります。
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