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東洋英和女学院中学部の入試傾向と受験対策
東洋英和女学院中学部の中学受験 基本情報
東洋英和女学院中学部の中学受験 基本情報
- 公式サイト
- https://www.toyoeiwa.ac.jp/chu-ko/
- 中学校所在地
- 〒106-8507 東京都港区六本木5丁目14-40
- 電話番号
- 03-3583-0696
東洋英和女学院中学部の入試傾向と受験対策
東洋英和女学院中学部の一般入試は、A日程とB日程の2回実施されます。2027年度入試では、A日程が約80名、B日程が約30名の募集予定で、両日程とも国語100点・算数100点・社会60点・理科60点の4科目、合計320点で実施されます。試験時間は国語と算数が各45分、社会と理科が各30分です。また、筆記試験後には受験生本人の面接が予定されています。
2026年度の実質倍率はA日程が2.9倍、B日程が4.4倍でした。合格最低総得点はA日程が196点、B日程が224点であり、得点率に換算するとA日程は61.3%、B日程は70.0%です。年度によって難度や合格最低点は変動しますが、B日程は募集人数が少なく、A日程以上に安定した得点力が求められる傾向があります。
東洋英和女学院中学部の入試では、極端な難問だけを解く力よりも、基本事項を正確に使いながら、長い文章、複数の条件、図表や資料を読み解く力が重視されています。国語の論述、算数の理由説明、理科の実験考察、社会の資料記述など、自分の考えや根拠を言葉にする問題も見られます。
合格に向けて最も重要なのは、基本問題での失点を抑えたうえで、資料や条件を整理する問題に対応できる状態をつくることです。難しい問題集に早く進むだけでなく、正答できるはずの問題を時間内に確実に得点する練習が欠かせません。
東洋英和女学院中学部の入試で求められる力
速く正確に処理する力
4科目とも、制限時間に対して読む量や処理する内容が少なくありません。特に算数は独立した問題が多く、理科と社会は30分の中で長い説明文や資料を読み進める必要があります。
計算、漢字、語句、理社の基本知識などを思い出すまでに時間がかかると、後半の思考問題や記述問題に使える時間が不足します。日頃の学習では、正解できたかだけでなく、迷わず処理できたかまで確認しましょう。
資料と条件を整理する力
東洋英和女学院中学部では、問題文に書かれた条件を整理し、必要な情報を選んで使う問題が多く見られます。
算数ではグラフ、立体図形、規則、場合分けなどが出され、理科では実験結果や表、図をもとに考察します。社会でも地図、統計表、写真、史料、会話文などから情報を読み取らなければなりません。
問題文を読んだ後にすぐ計算や記述を始めるのではなく、何が分かっているのか、何を求めるのか、どの資料を使うのかを整理する習慣をつけましょう。
根拠を自分の言葉で表す力
国語では本文を踏まえた記述や、自分の経験・意見を述べる論述が出題されています。算数でも答えだけでなく理由を求める問題があり、理科や社会でも現象の理由や資料から分かることを説明させる問題があります。
記述対策では、長く書くことよりも、問いに対応する根拠を過不足なく入れることが重要です。「結論」「理由や根拠」「必要に応じて具体例」という順序で文章を組み立てる練習が有効です。
面接で自分の考えを伝える力
2027年度入試では、A日程・B日程ともに受験生本人の面接が予定されています。志望理由、学校生活で取り組みたいこと、日頃関心を持っていることなどを、自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。
回答を丸暗記すると、追加の質問を受けたときに答えが不自然になりやすくなります。家庭では一問一答を覚えさせるよりも、本人の経験や考えを掘り下げる会話を重ねることが大切です。
国語の入試傾向と対策
長い読解文と記述・論述への対応が必要
東洋英和女学院中学部の国語は、45分・100点です。物語文、随筆文、説明的文章などが出題され、文章量が多い年度もあります。漢字や語句の知識は、独立した大問ではなく、読解問題の中で問われる傾向があります。
設問は記号選択だけでなく、内容説明、理由説明、言葉の意味の説明など多様です。2026年度には、本文の内容を踏まえて自分の経験や考えを書く論述問題も出されました。
選択肢は本文の表現と少しずつずらして作られているため、印象だけで選ぶと失点しやすくなります。「本文に書かれていない内容が加えられていないか」「理由と結果が逆になっていないか」を一つずつ確認しましょう。
国語の具体的な対策
物語文では、登場人物の気持ちだけでなく、その気持ちが変化したきっかけとなる出来事や会話を確認します。説明的文章では、筆者の主張、具体例、対比されている考えを整理しましょう。
記述問題に取り組むときは、先に解答欄の大きさを確認し、必要な要素を本文から探します。本文の言葉をそのまま並べるのではなく、問いに合う形に言い換えてまとめる練習が必要です。
日頃から次の学習を行いましょう。
- 漢字と語句を、意味や使用例まで含めて確認する
- 選択肢の誤っている部分に線を引く
- 記述の根拠となる本文箇所を明示する
- 自分の経験や意見を100~200字程度でまとめる
- 45分で一通り解く時間配分を過去問で検証する
論述問題では、立派な体験を書く必要はありません。設問のテーマに合う具体的な経験を選び、そこから考えたことが伝わる文章にすることが重要です。
算数の入試傾向と対策
基本問題から思考問題まで幅広く出題
東洋英和女学院中学部の算数は、45分・100点です。2026年度はA日程で大問番号が13まで、B日程で14まであり、多くの独立した問題を短時間で処理する構成でした。
前半には四則計算、割合、平均、速さ、和と差、数の性質などの標準的な問題が並びます。後半では平面図形、立体図形、グラフ、場合の数、規則性、条件整理、水量変化など、複数の手順を必要とする問題が出題されています。
前半で時間を使いすぎたり、途中の計算ミスを重ねたりすると、合否を分ける後半問題に取り組めません。
前半の取りこぼしを防ぐ
合格に向けた第一条件は、計算や標準問題を正確に処理することです。
計算練習では、速さだけを追い求めず、途中式の位置、分数や小数の扱い、単位の記入まで含めて確認しましょう。過去問と同じような紙面を用意し、限られたスペースに計算を整理して書く練習も効果的です。
次の問題は、反射的に解法を選べる状態を目指します。
- 四則計算と逆算
- 割合、比、平均
- 速さと旅人算
- 面積、角度、体積
- 売買損益や濃度
- 整数の性質と場合の数
後半問題は条件を図や表に整理する
後半では、頭の中だけで処理しようとすると条件を見落としやすくなります。速さは線分図やダイヤグラム、場合の数は表や樹形図、立体図形は切断面や見取り図を書いて整理しましょう。
すぐに方針が立たない問題に長時間かけることも失点リスクになります。過去問演習では、問題を「必ず取る」「時間があれば取る」「後回しにする」に分類し、自分に合った解答順を決めておくことが重要です。
理科の入試傾向と対策
基礎知識を実験や資料に適用する問題
東洋英和女学院中学部の理科は、30分・60点です。物理、化学、生物、地学の各分野から幅広く出題されます。
近年の問題では、水溶液や気体の実験、音の進み方、金属の性質、人体や動物、植物と生態系など、多様なテーマが扱われています。長い説明文、実験手順、表、グラフ、模式図を読んで答える問題が多く、単純な用語暗記だけでは対応できません。
問われる知識自体は中学受験の基本事項が中心ですが、見慣れない題材や実験に結び付けて考える必要があります。「知っているか」だけでなく、「その知識をどこで使うか」を判断する力が必要です。
実験問題では目的と変化を整理する
実験問題を読むときは、次の点を確認します。
- 何を調べるための実験か
- 変えた条件は何か
- 同じに保った条件は何か
- 結果から直接分かることは何か
- 結果だけでは断定できないことは何か
表やグラフでは、数値の増減だけを見るのではなく、変化が止まる地点、比例している範囲、条件による違いに注目しましょう。
計算・作図・記述も練習する
理科では記号選択だけでなく、計算、作図、理由説明なども出題されます。力学、水溶液、電気、天体などの計算問題は、公式を覚えるだけでなく、単位と数量の関係を説明できるようにしましょう。
知識の抜けを埋める学習と、初めて見る資料を読み解く演習を並行して進めることが重要です。30分の制限時間を考え、問題文に印をつけながら必要な情報を素早く探す練習も行いましょう。
社会の入試傾向と対策
地理・歴史・公民を横断する総合問題
東洋英和女学院中学部の社会は、30分・60点です。地理、歴史、公民の各分野から出題されますが、一つのテーマの中で複数分野の知識を結び付ける問題も見られます。
2026年度には、文字や宗教の歴史、日韓関係、国際開発会議、農業統計、交通や貿易、気候資料などが扱われました。地図、写真、統計表、グラフ、史料、会話文を使う問題が多く、資料の内容と既習知識を結び付けて判断する必要があります。
時事的なテーマも出題されますが、ニュースの名称を暗記するだけでは不十分です。その出来事が起きた背景、関係する国や地域、日本との関係、歴史的な経緯まで整理しておきましょう。
基本知識の正確さが高得点の土台
社会では、難しい記述問題に目が向きがちですが、合格者は基本的な用語、地名、年代、制度を高い精度で得点しています。
漢字指定の用語をひらがなで書く、地名を別の地域と取り違える、資料の年度や単位を見落とすと失点につながります。知識は一問一答で覚えるだけでなく、地図、年表、因果関係と結び付けて確認しましょう。
資料問題と記述問題の対策
資料問題では、最初に資料のタイトル、年度、単位、出典、凡例を確認します。グラフの数値だけでなく、地域差や時期による変化を読み取りましょう。
記述問題では、知っていることをすべて書くのではなく、資料から読み取れる事実と、その理由となる知識を組み合わせます。
日頃から次の学習を進めましょう。
- 歴史を政治、産業、外交、文化などのテーマ別にも整理する
- 地理統計を地図上の位置や気候と結び付ける
- 公民用語を具体的なニュースと関連付ける
- 週に一度、重要ニュースの背景と影響をまとめる
- 資料のどこを根拠にしたかを示して記述する
東洋英和女学院中学部合格に向けた学習の進め方
基礎完成期
小学校6年生の夏ごろまでは、4科目の基本事項を固めます。算数の典型題、国語の語彙と読解、理社の重要知識に抜けがある状態では、過去問を解いても学校別の課題が見えません。
間違えた問題は、解説を読んで終わらせず、知識不足、条件の読み落とし、解法選択、計算ミス、時間不足などに原因を分類しましょう。
学校別対策期
秋以降は、東洋英和女学院中学部の過去問を使い、次の点を確認します。
- 科目ごとの得点と合計点
- 時間を使いすぎた問題
- 本来取るべきだった問題
- 記述問題で不足した要素
- 資料の読み間違いや条件の見落とし
- A日程とB日程での得点の安定度
過去問は点数を出すだけでなく、答案から次の学習課題を決めるために使います。解き直しでは答えを覚えるのではなく、初見でも使える判断手順を言葉にしましょう。
直前完成期
12月以降は、4科目を本番と同じ順序・時間で解く練習を増やします。算数で時間を使いすぎた後に理社を解く場合など、疲労がある状態でも集中力を保つ必要があります。
A日程とB日程の両方を受験する場合も、B日程を単なる再挑戦の機会と考えないことが重要です。募集人数が少なく、高い得点率が必要になる年度もあるため、どちらの日程でも合格点を取れる完成度を目指しましょう。
面接対策は、直前に回答を暗記するのではなく、志望理由や入学後に取り組みたいことを本人が説明できる状態にします。学校説明会や行事で感じたことを、本人の言葉で記録しておくと役立ちます。
東洋英和女学院中学部を目指すご家庭へ
東洋英和女学院中学部の入試は、知識量だけでなく、限られた時間の中で文章や資料を読み、条件を整理し、自分の考えを表現する力を総合的に見ています。
成績が伸び悩んでいるときは、単純に勉強時間や問題数を増やす前に、どこで得点を失っているかを確認することが大切です。知識が不足しているのか、時間が足りないのか、記述の要素が不足しているのかによって、必要な対策は異なります。
特に注意したいのは、難しい問題ばかりに取り組み、基本問題のミスを放置してしまうことです。東洋英和女学院中学部では、各科目の標準問題を確実に取り、そのうえで資料問題や記述問題を積み上げることが合格への近道になります。
ご家庭では、点数だけで評価するのではなく、「どの問題を取れるようにするか」「次回は何を変えるか」をお子さまと一緒に確認してください。本人が自分の課題と改善策を説明できるようになることは、筆記試験だけでなく面接にもつながります。
最新の募集要項や面接方法は変更される可能性があります。出願前には、学校公式サイトで正式な募集要項を必ず確認しましょう。
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