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お茶の水女子大学附属中学校の入試傾向と受験対策
お茶の水女子大学附属中学校の中学受験 基本情報
お茶の水女子大学附属中学校の中学受験 基本情報
- 公式サイト
- https://www.fz.ocha.ac.jp/ft/
- 中学校所在地
- 〒112-8610 東京都文京区大塚2丁目1-1
- 電話番号
- 03-5978-5862
お茶の水女子大学附属中学校の入試傾向と受験対策
お茶の水女子大学附属中学校では、2021年度から一般学級の入学検定を再編し、国語、算数、理科・社会をそれぞれ独立した四科目入試として扱うのではなく、検査Ⅰ・検査Ⅱ・検査Ⅲの三つの検査で総合的な学力をみる方式を採用しています。国語系と算数系は各30分、理科・社会系は45分です。2026年度入学検定では、男子約25名、女子約30名を募集し、当日の三つの検査と小学校が作成する報告書を合わせて合否が判断されました。
最大の特徴は、知識を覚えているだけでは対応しにくい、教科横断型・資料活用型・記述型の問題が重視されていることです。複数の文章、図表、グラフ、実験結果、会話や放送などから必要な情報を取り出し、小学校で学んだ知識を使って考え、自分の言葉で説明する力が求められます。
2026年2月実施の一般学級入試では、男子31名が受検して25名、女子128名が受検して35名が合格しました。年度によって募集人数や受検者数は変わりますが、とくに女子は競争が厳しくなりやすいため、標準的な四科目学習に加えて、お茶の水女子大学附属中学校特有の情報処理と記述の練習を早めに始めることが重要です。
なお、検査と報告書の配点は公表されていません。報告書には、5・6年生の評定、出欠状況、担任所見、検定時の配慮事項が記載されます。出欠状況については、6年生の欠席・遅刻・早退がそれぞれ5日以上の場合、その理由も記載され、選考資料として総合的に用いられます。受検勉強だけでなく、日々の学校生活と学習にも丁寧に取り組む必要があります。
お茶の水女子大学附属中学校の入試で求められる力
お茶の水女子大学附属中学校が重視しているのは、「自主的にものごとに取り組み、自分の考えを持ち、他者との協力関係を築くことができる」生徒です。入試でも、基礎知識の量だけではなく、初めて見る題材に向き合い、情報を整理し、筋道を立てて考える姿勢が問われます。
- 小学校で学んだ基礎知識を、初見の場面や複数教科を組み合わせた課題に活用する力
- 文章、音声、表、グラフ、地図、実験結果などから必要な情報を正確に読み取る力
- 考えた過程や判断の理由を、条件に合わせて簡潔に説明する力
- 自分の立場だけでなく、他者や集団の視点から多面的に考える力
- 30分または45分の短い時間内に、読む・考える・書くを切り替える力
合格に必要なのは、難問を大量に解くことだけではありません。基礎を正確に使い、根拠を示して説明する練習を積み重ねることが、最も重要な対策になります。
国語の入試傾向と対策
国語系の検査は30分で、大問2題が基本です。長文を読んで基礎的な知識・技能や思考・判断・表現の力をみる問題と、実用的な言語運用能力をみる問題が出題されます。大問の順番は年度によって入れ替わることがあり、いずれかに、まとまった量の文章を書く作文問題が含まれます。
実用的な問題では、放送された内容を聞き取る問題、図表やグラフを踏まえて目的や状況に合った判断をする問題、複数の文章を比べて情報を活用する問題などが想定されています。一般的な読解問題だけを練習していると、情報の形式が変わったときに対応が遅れる点に注意が必要です。
- 説明文・物語文では、指示語、接続語、段落の役割、心情変化を根拠とともに確認する
- 設問で求められた条件、字数、答える範囲に印をつけてから記述する
- ニュースや学校生活を題材に、結論・理由・具体例の順で短い文章を書く
- 音声を一度で聞き、要点・数字・人物関係をメモする練習を行う
- 30分の過去問演習では、読解と作文の時間配分まで記録する
漢字や語句は失点を防ぐための土台ですが、それだけで十分ではありません。読んだ内容を要約し、資料と結び付け、自分の判断を文章にするところまでを一つの学習として進めましょう。
算数の入試傾向と対策
算数系の検査は30分で、大問4題が基本です。大問1は中学校の学習の基礎となる計算、大問2は小学校算数で学んだ幅広い知識、大問3は算数的な場面で考えたり論理的に説明したりする問題、大問4は身の回りの場面を算数で考え、説明する問題です。
ここでいう「中学校の学習の基礎となる計算」は、中学校で学ぶ文字式や方程式を先取りするという意味ではありません。小学校算数で学んだ計算や考え方を、中学校以降の学習につながる形で正確に使えるかが問われます。
- 整数・小数・分数・割合・比・速さ・図形などの基本問題を、式の意味まで説明できるようにする
- 文章題では、条件を図、線分図、表、数直線などに置き換える
- 答えだけでなく、「なぜその式になるのか」を一、二文で書く
- 身近な数量を扱う問題では、単位と答えの妥当性を必ず確認する
- 30分で四つの大問に取り組み、止まった問題から離れる判断も練習する
設問の誘導を利用することは大切ですが、前の答えを出しただけで満足せず、次の問いで何を説明させようとしているかを考えましょう。計算力、図示する力、説明する力を分けずに鍛えることがポイントです。
理科の入試傾向と対策
理科は、社会と合わせた45分の検査の中で扱われます。理科分野では、小学校理科の基礎知識に加えて、観察や実験の結果を読み取り、事実から推測し、探究方法を考え、結果を分析する力が問われます。他者の考えに対して自分がどう判断するかを説明させる問題も想定されています。
頻出単元だけに絞るよりも、生物、地学、物理、化学の各分野を偏りなく学び、実験の目的・条件・結果・考察を一続きで理解することが大切です。グラフや表を読み取るだけでなく、自分で適切な形に整理する練習も有効です。
- 教科書レベルの用語や原理を、理由や具体例とセットで説明する
- 実験では、変える条件、そろえる条件、測るものを区別する
- 結果から言えることと、結果だけでは言えないことを分ける
- 自然現象を見たときに「なぜか」「どう確かめるか」を考える
- 記述では、観察事実と自分の推論を混同しない
知識問題集だけを繰り返すと、初めて見る実験や資料で手が止まりやすくなります。日常の現象を小学校理科の知識で説明する習慣をつけ、探究の手順まで言葉にできるようにしましょう。
社会の入試傾向と対策
社会も、理科と合わせた45分の検査の中で扱われます。小学校社会の基礎知識、現代社会の時事的な話題、地図・グラフ・統計・複数資料の読み取りなどが中心です。読み取った情報を別の資料形式にまとめたり、課題解決に必要な情報を選び、知識を踏まえて判断・表現したりする問題も想定されています。
理科・社会系の検査では、最後に自分の考えをまとまった文章で表現する総合問題が置かれることがあります。社会や理科の学習を土台にしながら、複数の教科の見方を組み合わせたり、自分・他者・集団の視点から合意できる答えを考えたりする力が重視されます。
- 地理・歴史・公民の基礎事項を、地図や年表と結び付けて整理する
- 統計資料では、項目、単位、年代、増減、割合を順に確認する
- 時事問題は出来事の名称だけでなく、背景と社会への影響まで説明する
- 二つ以上の資料の共通点・相違点を短くまとめる
- 意見記述では、資料の事実を根拠として必ず示す
ニュースの暗記だけでは、資料を使って考える問題には対応できません。家庭で話題になった出来事について、「誰にどのような影響があるか」「別の立場ではどう見えるか」を話し合うことが、教科横断型の記述対策につながります。
お茶の水女子大学附属中学校合格に向けた学習の進め方
お茶の水女子大学附属中学校を目指す場合、四科目の知識学習と、資料を読み取って説明する学習を並行して進めます。過去問だけを直前に解くのではなく、学年に応じて段階的に記述量と時間制限を増やすことが大切です。
- 小4まで:計算、漢字・語句、理社の基本用語を確実にし、読書や観察の習慣をつくる
- 小5前半:文章・図表・実験結果から根拠を探し、短い記述で答える練習を始める
- 小5後半:複数資料の比較、音声メモ、条件付き作文、算数の説明問題を定期的に行う
- 小6前半:単元別の弱点を補いながら、国語30分、算数30分、理社45分の形式に慣れる
- 小6秋以降:過去問を解き、知識不足、読み取りミス、時間不足、記述不足に原因を分けて復習する
過去問の点数だけで一喜一憂せず、間違いの原因を分類してください。「知らなかった」のか、「資料を読み違えた」のか、「考えは合っていたが書けなかった」のかによって、次に行う学習は変わります。
また、報告書も選考に用いられます。受検直前だけ整えることはできないため、学校の授業、提出物、出欠、行事への取り組みを含め、日頃から安定した学校生活を送ることが大切です。
お茶の水女子大学附属中学校を目指すご家庭へ
お茶の水女子大学附属中学校は、研究校として新しい教育実践に取り組み、「自主自律」「広い視野」「科学的・論理的思考力」などを大切にしている学校です。入試問題にもその考え方が反映されているため、偏差値や進学実績だけでなく、学校の教育方針とお子さまの学び方が合っているかを確認しましょう。
出願にあたっては通学区域が定められ、入学後も保護者と通学区域内に居住することが在籍条件です。また、附属中学校は男女共学ですが、附属高等学校は女子校です。一般学級の女子には附属高等学校への連絡進学制度がある一方、男子は附属高等学校へ進学できないため、入学時から高校受験を含む進路設計を考えておく必要があります。
募集要項は例年10月下旬に学校公式サイトで公開されます。募集人数、日程、通学区域、提出書類などは変更される可能性があるため、受検年度の最新要項を必ず確認してください。
家庭で最も大切にしたいのは、すぐに答えを教えることではなく、「どの情報を使ったのか」「なぜそう考えたのか」「別の立場ではどう見えるか」と問い返すことです。自分で考え、根拠を示し、相手に伝わる形に整える経験を積み重ねることが、お茶の水女子大学附属中学校の入試対策にも、入学後の学びにもつながります。
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