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神奈川大学附属中学校の入試傾向と受験対策
神奈川大学附属中学校の中学受験 基本情報
神奈川大学附属中学校の中学受験 基本情報
- 公式サイト
- https://www.fhs.kanagawa-u.ac.jp/
- 中学校所在地
- 〒226-0014 神奈川県横浜市緑区台村町800
- 電話番号
- 045-934-6211
神奈川大学附属中学校は、完全中高一貫の共学校として、基礎学力だけでなく、知識を活用して考え抜く力や、資料を読み取って判断する力を重視しています。入試問題は基本から標準レベルが中心ですが、問題量が多く、限られた時間の中で正確に処理する力が必要です。ここでは、2026年度入試の公式講評と2027年度入試の変更情報を踏まえ、科目別の傾向と合格に向けた学習法を整理します。
神奈川大学附属中学校の入試傾向と受験対策
神奈川大学附属中学校の一般入試は、2026年度には第1回が国語・算数の2科目、第2回と第3回が国語・算数・理科・社会の4科目で実施されました。国語と算数は各50分・100点、理科と社会は各40分・75点です。各教科とも極端な難問を並べる試験ではありませんが、基礎から標準レベルの問題を幅広く、速く、正確に処理する力が求められます。
2026年度の実質倍率は、第1回2.1倍、第2回2.3倍、第3回6.2倍でした。合格最低点は第1回140点/200点、第2回220点/350点、第3回231点/350点です。とくに募集人数が少ない第3回は競争が厳しく、得意科目だけで押し切るよりも、4科目で大きな失点を作らないことが重要です。
合格の鍵は、標準問題を確実に得点し、資料読解や条件整理を伴う問題で粘り強く得点を積み上げることです。 過去問では点数だけを見るのではなく、時間切れになった問題、読み違えた問題、条件整理に時間がかかった問題を分けて分析しましょう。
2027年度入試では、第1回に英語外部試験みなし得点制度「J_DES」が導入され、募集人数も第1回80名、第2回100名、第3回20名へ変更されます。2027年度の正式な生徒募集要項は2026年9月公開予定のため、出願前に必ず学校公式情報を確認してください。
神奈川大学附属中学校の入試で求められる力
学校のアドミッションポリシーでは、基礎学力に加え、「なぜ」「どうして」と考える姿勢、学んだ知識や技能を活用して粘り強く取り組む姿勢が示されています。実際の入試でも、単純な暗記や解法の再現だけではなく、文章・図・表・グラフから必要な情報を取り出し、知識を結び付けて答えを導く問題が多く出題されます。
- 基礎を正確に使う力:計算、漢字、理社の基本用語を確実に得点する力
- 情報を整理する力:長い文章、複数条件、図表やグラフから必要な情報を見つける力
- 理由を考える力:結果だけでなく、因果関係や背景を説明できる力
- 時間内に処理する力:問題の優先順位を判断し、見直し時間を確保する力
- 最後まで粘る力:初見の設定でも、式・図・メモを使って手を動かし続ける力
普段の学習から「答えが合ったか」だけで終わらせず、「どの情報を使ったか」「なぜその答えになるか」を言葉で説明する習慣をつけましょう。
国語の入試傾向と対策
国語の出題傾向
国語は50分・100点で、漢字の書き取り、説明的文章、文学的文章の読解が中心です。2026年度は各回とも漢字8問が出題され、読解問題は1題あたり、本文が約3,900~4,800字、設問などを含む全体が約6,200~8,000字でした。説明的文章と文学的文章を合わせると本文だけでも約8,100~9,500字となるため、長い文章を限られた時間で正確に読む力が必要です。
旧来の200字意見文は2022年度で終了し、2023年度以降は本文を踏まえた話し合いや図式化など、読解の中で思考力・判断力を測る設問へ移行しています。また、第1回は2024年度以降、論述問題を出題しない方針で、その分、紛らわしい選択肢を見極める力が重視されています。第2回・第3回では論述問題が含まれることがあります。
国語の対策
- 説明文は段落ごとの話題と役割を短くメモし、文章全体の論理展開をつかむ練習をする。
- 物語文は、気持ちそのものだけでなく、その原因となった出来事・会話・行動を結び付けて読む。
- 選択問題は、正解らしいものを探すのではなく、本文と異なる部分を一つずつ検証する。
- 論述は、必要な要素を箇条書きにしてから、本文の言葉を使いながら指定字数にまとめる。
- 漢字は4年生以降の配当漢字を中心に、意味と使い方まで確認する。
文章の直前だけを見て答えると、本文全体の主張や人物関係を取り違えやすくなります。設問がどの範囲の理解を求めているかを確認してから解答しましょう。
算数の入試傾向と対策
算数の出題傾向
算数は50分・100点で、大問6題が基本構成です。大問1は計算4問、大問2は小問集合6問、大問3~6は応用問題となっています。2026年度には、体積と水面の高さ、面積比、整数、通過算、速さ、規則性、平面図形、表やグラフの活用、場合の数などが出題されました。
難易度は基本から標準レベルが中心ですが、短時間で多くの問題を処理しなければなりません。大問3以降では、複数の条件を整理する力、途中の小問を次の設問に生かす力、図やグラフを正確に書く力が合否を分けます。
算数の対策
- 毎日10~15分の計算練習を行い、途中式を省きすぎず、正確さと処理速度を両立させる。
- 小問集合で扱われる典型問題は、解法を説明できる状態まで反復する。
- 図形は条件を書き込み、自分で補助線や図を描いて考える習慣をつける。
- 速さ・割合・比・水量変化は、線分図、表、グラフを使って関係を整理する。
- 過去問で正答率の低かった単元を洗い出し、類題に戻って徹底的に補強する。
前半の計算・小問集合で安定して得点し、後半の応用問題で取れる設問を見極めることが、算数の得点を安定させる最重要ポイントです。
理科の入試傾向と対策
理科の出題傾向
理科は第2回・第3回で実施され、40分・75点です。物理・化学・生物・地学から大問1題ずつ、計4題が出題されます。実験や観察、身近な現象を題材にした問題が多く、知識問題に加えて、長いリード文、図、表、グラフを読み取り、条件を整理して答える問題が含まれます。
2026年度の公式講評では、現象を因果関係で理解する問題、比例関係を読み取る問題、複数条件を同時に処理する問題で差がつきました。知識を覚えているだけでなく、式に整理する力や、「なぜそうなるのか」を論理的に追う力が必要です。
理科の対策
- 教科書の本文だけでなく、図・写真・実験手順・発展欄まで確認する。
- 実験問題は「目的・変える条件・そろえる条件・結果・考察」の5点を整理する。
- 化学や物理の計算では、比・割合・比例の関係を式に表す練習をする。
- 生物や地学は、用語を単独で覚えず、現象の流れや他分野とのつながりを意識する。
- 40分で4分野を解くため、過去問では大問ごとの所要時間も記録する。
リード文を飛ばして知識だけで答えようとすると、実験条件や問題独自の設定を見落としやすくなります。問題文と選択肢の両方を丁寧に読みましょう。
社会の入試傾向と対策
社会の出題傾向
社会は第2回・第3回で実施され、40分・75点です。大問3題で、地理・歴史・公民がそれぞれ1題ずつ出題される構成が基本です。重要語句や人物名を問う基礎問題に加え、統計、地図、写真、史料、リード文を読み取り、社会的事象の背景や関連性を考える問題が出題されます。
2026年度は、米価の変動と食料自給、博物館と文化財、2025年上半期のニュース、選挙などが題材となりました。時事的なテーマも、ニュースそのものの暗記ではなく、地理・歴史・公民の既習事項と結び付けて問われます。
社会の対策
- 地理は、産業・人口・自然環境・貿易を地図や統計と結び付けて学ぶ。
- 歴史は、年代暗記だけでなく、出来事の原因・内容・結果を説明できるようにする。
- 公民は、国会・内閣・裁判所、地方自治、選挙制度を漢字で正確に書けるようにする。
- 週に1回、ニュースを一つ選び、「どの単元と関係するか」を家族で確認する。
- 資料問題では、タイトル、単位、年代、比較対象に印をつけてから読み取る。
社会は知識量だけでなく、知識同士のつながりを理解し、資料から根拠を見つける力が得点差につながります。
神奈川大学附属中学校合格に向けた学習の進め方
基礎固めから過去問演習までの4段階
- 基礎の穴をなくす:計算・漢字・理社の基本用語を毎週確認し、間違えた内容を翌週までに解き直します。
- 標準問題を速く正確に解く:典型問題を時間を測って解き、途中式や根拠を残す練習をします。
- 資料読解と条件整理を強化する:国語の長文、算数の図表、理社の資料問題に取り組み、必要な情報へ印をつける習慣をつけます。
- 過去問で実戦力を仕上げる:本番と同じ時間で解き、得点・時間配分・失点原因の3点を記録します。
過去問の復習方法
過去問は、解いた年度数よりも復習の質が重要です。間違いを「知識不足」「読み違い」「条件整理の不足」「計算ミス」「時間不足」に分類し、原因に合った学習へ戻りましょう。同じ問題を解き直すだけでなく、弱点単元の類題を数問追加して、初見でも解ける状態にすることが大切です。
第1回を志望する場合も、4科目型の受験可能性や入学後の学習を考え、理科・社会の基礎学習を止めないようにしましょう。第2回・第3回を受験する場合は、40分科目での資料処理速度を早めに鍛える必要があります。
神奈川大学附属中学校を目指すご家庭へ
神奈川大学附属中学校は、「自ら考え、判断し、行動できる人へ」を掲げ、入学後もWeekly Test、少人数授業、補習、探究活動などを通して、学び続ける姿勢を育てる学校です。入試でも、基礎を大切にしながら、自分の頭で考え、最後まで取り組む受験生が評価されます。
ご家庭では、正解をすぐに教えるよりも、「どこまで分かったか」「どの条件を使ったか」「次は何を確認するか」と問いかけ、本人が考えを整理する時間をつくってください。また、模試や過去問の点数だけで一喜一憂せず、失点原因が具体化できているか、同じ間違いが減っているかを見守ることが重要です。
合格に近づくのは、難問をたくさん解いた受験生ではなく、基礎を確実にし、考え方を説明し、限られた時間の中で自分の力を出し切れる受験生です。 学校説明会や公式サイトで最新情報を確認しながら、学習計画と受験日程を早めに整えていきましょう。
本記事の入試情報は2026年7月時点です。2027年度の正式な試験時間、出願条件、J_DESの取り扱いなどは、2026年9月公開予定の生徒募集要項で必ず確認してください。
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