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東邦大東邦中学校の入試傾向と受験対策
東邦大東邦中学校の中学受験 基本情報
東邦大学付属東邦中学校の中学受験 基本情報
- 公式サイト
- https://www.tohojh.toho-u.ac.jp/
- 中学校所在地
- 〒275-8511 千葉県習志野市泉町2丁目1-37
- 電話番号
- 047-472-8191
東邦大学付属東邦中学校は、国語・算数・理科・社会の4科目で、幅広い基礎力と高い情報処理力を求める学校です。理系教育に強い学校という印象がありますが、入試では特定の科目だけで押し切るのではなく、4科目を安定してまとめる力が欠かせません。
2027年度入試では、推薦入学試験40名、前期入学試験240名、後期入学試験20名など、募集定員は計300名です。前期は4科目が各100点・各45分、推薦と後期は国語・算数が各100点・各45分、社会・理科が各50点・各30分となっています。受験する回によって配点と時間が異なるため、入試回ごとの時間配分まで準備することが重要です。
東邦大東邦中学校の入試傾向と受験対策
前期は4科均等、推薦・後期は国算の比重が高い
前期入試は国語・算数・理科・社会が各100点で、4科目の総合力がそのまま合否に反映されます。一方、推薦入試と後期入試は国語・算数が各100点、理科・社会が各50点です。推薦・後期では国語と算数の比重が高くなりますが、理科・社会も30分で得点を積み上げる処理力が必要です。
- 前期入試:国語・算数・理科・社会が各100点・各45分
- 推薦入試:国語・算数が各100点・各45分、理科・社会が各50点・各30分
- 後期入試:国語・算数が各100点・各45分、理科・社会が各50点・各30分
- 推薦入試では学力試験に加えて自己推薦書が必要
前期と推薦・後期では、理科・社会に使える時間が15分違います。前期型の45分演習だけで推薦・後期に臨むと、時間不足による失点が起こりやすいため注意が必要です。
合格ラインでは「取りこぼしの少なさ」が差になる
2026年度前期入試は、受験者2,046名に対して合格者984名、実質倍率は2.08倍でした。合格最低点は400点満点中253点、受験者平均は247.6点で、合格ライン付近は数点の差です。難問を一題多く解くことだけでなく、標準問題の計算ミス、条件の読み落とし、選択肢の判断ミスを減らすことが重要になります。
東邦大東邦中学校の入試対策で最も重要なのは、標準からやや難しい問題を、限られた時間内に正確に処理する力を育てることです。
東邦大東邦中学校の入試で求められる力
問題文・資料から必要な情報を取り出す力
東邦大東邦中学校では、4科目を通して、与えられた情報を整理して答えに結びつける問題が多く見られます。国語では長い選択肢を本文と照合する力、算数では条件を図や表に置き換える力、理科では実験結果やグラフを読み取る力、社会では統計・地図・写真を比較する力が必要です。
- 問題文の条件に線を引き、使う情報と使わない情報を分ける
- 図、表、式、短いメモに置き換えて整理する
- 選択肢は印象で選ばず、根拠を本文や資料に戻って確認する
- 答えを出した後、単位・条件・聞かれている内容を見直す
基礎知識を組み合わせて使う力
算数では、見たことのある解法を少し違う形で使わせる問題が合否を分けます。理科・社会でも、単純な用語暗記だけではなく、知識と資料を組み合わせて判断する問題が中心です。難問専用の特別な発想より、基本技術を正確に身につけ、初見に近い場面でも使える状態にしておくことが求められます。
「知っている」だけでなく、「どの知識を使うかを判断し、時間内に実行できる」ことが、東邦大東邦中学校の入試で求められる力です。
国語の入試傾向と対策
説明的文章と文学的文章の長文2題が中心
国語は100点満点・45分です。近年は、説明的文章と文学的文章の大問2題が中心で、漢字・語句・総合知識問題も読解問題の中で出題されます。文章量に対して試験時間が長くないため、内容を正確に読みながら、設問処理を止めないことが必要です。
設問は選択肢、抜き出し、空所補充、語句などが中心で、長い記述の比重は大きくありません。ただし、選択肢の説明が長く、本文と一部だけ合っている選択肢も含まれるため、選択式だから取り組みやすいとは限りません。
選択肢は「本文の根拠」で判定する
国語対策では、選択肢を感覚で選ぶ癖をなくすことが最優先です。正解の根拠となる一文や段落を確認し、誤答のどこが本文と違うかまで説明できるようにします。
- 説明的文章は、各段落の役割と要旨を短くまとめる
- 文学的文章は、心情が変化したきっかけとなる言動や情景を押さえる
- 選択肢は、主語、対象、因果関係、程度の違いを確認する
- 漢字・語句は、単独暗記だけでなく文脈の中で意味を判断する
- 過去問では、大問ごとの所要時間を記録し、20~25分を目安に調整する
選択肢問題が多いからといって、本文を浅く読んでも得点できるわけではありません。長い選択肢を最後まで読み、本文との小さなずれを見抜く精度が必要です。
算数の入試傾向と対策
計算・小問集合と、図形を含む応用問題
算数は100点満点・45分です。近年は、計算問題、小問集合、応用問題4題程度という構成が続いています。平面図形・立体図形の出題が目立ち、速さ、割合・濃度、場合の数、数の性質、グラフ、点の移動なども幅広く扱われます。
2026年度前期入試の算数は、基本技術で対応できる問題が中心でありながら、後半では既習の解法を組み合わせて使う問題が差になりました。頻出分野だけに絞るのではなく、全分野の標準問題を取り切れる状態を作ったうえで、図形や速さなどの応用問題に進む必要があります。
正確な処理と問題の見極めが合否を分ける
解答は答えのみを記入する形式が中心で、考え方が合っていても計算を誤れば得点になりません。余白に式や図を整理し、見直せる形で解く習慣が重要です。
- 毎日、計算と逆算を短時間で行い、正答率と所要時間を記録する
- 平面図形は相似、面積比、点の移動を重点的に練習する
- 立体図形は体積、表面積、展開図、切断を図に書いて考える
- 速さや水量変化は、線分図・ダイヤグラム・グラフに置き換える
- 場合の数や数の性質は、すべてを書き出す前に規則やまとまりを探す
- 過去問では、開始10~15分で計算と小問を固め、後半の問題に使う時間を残す
難しい一題に長時間を使うより、解くべき標準問題を確実に取り、後半の応用問題に使える時間を確保することが重要です。
理科の入試傾向と対策
4分野から幅広く、実験・観察・計算を出題
前期入試の理科は100点満点・45分、推薦・後期は50点満点・30分です。物理・化学・生物・地学から幅広く出題され、特定単元だけに絞った対策は通用しにくい科目です。
近年も、運動、温度変化、燃焼、植物、火山、岩石など複数分野から出題されています。単純な知識問題だけではなく、実験条件、観察結果、図表、グラフを読み取り、計算や考察につなげる問題が多いことが特徴です。
時事問題は教科書知識と結びつける
科学ニュースや自然現象に関する話題が出題されることがありますが、ニュースの名称だけを覚えても十分ではありません。関連する単元の基本知識まで確認しておく必要があります。
- 物理・化学は、公式の暗記ではなく、比例関係と単位を確認する
- 生物・地学は、図や写真から特徴を説明できるようにする
- 実験問題は、目的、変える条件、そろえる条件、結果、考察の順で整理する
- 計算問題は、途中式と単位を書き、数値の意味を確認する
- 科学ニュースは、教科書のどの単元と関係するかを調べる
- 推薦・後期を受験する場合は、30分用の短時間演習も行う
時事問題集を丸暗記するだけでは、関連知識を問う問題に対応できません。ニュースを入口にして、原理や教科書内容まで戻る学習が必要です。
社会の入試傾向と対策
地理・歴史・政治経済の3分野を資料とともに問う
前期入試の社会は100点満点・45分、推薦・後期は50点満点・30分です。地理・歴史・政治経済から大問3題程度が出題され、リード文、統計、地図、写真、史料などを読みながら答える総合問題が中心です。
設問は記号選択が多いものの、複数の知識を組み合わせて選ぶ問題や、資料の特徴を正確に判断する問題が含まれます。特に地理では統計や地図を用いた問題が難しくなりやすく、歴史では人物・政策・出来事の関係、公民では現代社会の課題と制度の理解が求められます。
知識を資料と結びつけて覚える
社会は、用語集だけで知識を増やすより、地図・年表・統計と結びつけて整理する方が効果的です。正解した問題でも、他の選択肢がなぜ誤りかを確認すると知識の精度が上がります。
- 地理は、地図帳と統計資料を使い、地域・産業・気候を関連づける
- 歴史は、年号だけでなく、原因・出来事・結果を流れで整理する
- 公民は、憲法、国会、内閣、裁判所、選挙、国際社会を基本から固める
- 資料問題は、タイトル、単位、年代、最大値・最小値、変化に注目する
- 選択肢問題は、誤っている語句を一つずつ特定する
- ニュースは、地理・歴史・公民のどの知識とつながるかを確認する
資料問題は直前期だけで急に伸ばしにくい分野です。小5・小6の通常学習から、地図・表・グラフを読む習慣をつけておく必要があります。
東邦大東邦中学校合格に向けた学習の進め方
1. 基礎完成期:苦手単元を残さない
小6の夏頃までは、4科目の基本事項を一通り完成させます。東邦大東邦中学校は出題範囲が広いため、得意分野だけを伸ばすより、標準問題で失点する単元を減らすことが優先です。算数の計算、国語の漢字・語句は毎日短時間でも継続します。
2. 実戦準備期:時間を意識して標準問題を解く
夏以降は、1題ごとの正解だけでなく、制限時間内に解けるかを確認します。理科・社会は資料問題、国語は選択肢判定、算数は図形・速さ・グラフを重点的に練習します。
3. 過去問期:入試回ごとの形式で演習する
過去問は、前期を受験するなら4科各45分、推薦・後期を受験するなら理科・社会30分の形式でも解きます。最初は年度ごとに点数が上下しても、原因を分類して改善することが大切です。
- 本番と同じ時間で解く
- 知識不足、条件の読み落とし、計算ミス、時間不足に分ける
- 間違えた単元の類題を解く
- 1週間後に同じ考え方を使う問題を解き直す
- 合格最低点だけでなく、科目ごとの安定度を確認する
過去問の目的は、合格点を一度取ることではなく、失点の原因を特定し、次の演習で同じ失敗を繰り返さない状態を作ることです。
過去問を解き直すだけで満足し、類題演習や時間配分の修正を行わないと、初見問題で同じ失点が起こります。
4. 直前期:得点の再現性を高める
直前期は、新しい難問に手を広げすぎず、計算・漢字・基本知識を維持しながら、解く順番と見直し方法を固定します。4科目を通した演習日と、苦手単元を短時間で補う日を分けると、得点の安定につながります。
東邦大東邦中学校を目指すご家庭へ
東邦大東邦中学校の入試は、ひらめきだけで難問を突破する受験生よりも、幅広い知識を身につけ、問題文や資料を丁寧に読み、限られた時間で正確に得点できる受験生が力を発揮しやすい入試です。
ご家庭では、過去問の点数だけを見て評価するのではなく、「なぜ失点したのか」「次は何を変えるのか」をお子さんと確認してください。
- 点数ではなく、失点原因の内訳を確認する
- 解けなかった問題を保護者がすぐに説明せず、まず考え方を聞く
- 勉強時間を増やす前に、優先する単元と教材を絞る
- 入試回に合わせた起床時間、移動、食事、休憩も試しておく
- 成績が不安定なときは、4科目のどこで合格点を失っているかを整理する
理系科目の対策だけに偏ると、4科均等配点の前期入試では国語・社会の失点が大きく響きます。志望校対策は、学校のイメージではなく、実際の配点と出題形式に合わせて進めることが大切です。
東邦大東邦中学校合格に向けては、得意科目を伸ばしながらも、標準問題の取りこぼしを4科目で減らす学習計画を立てましょう。お子さんの現在地に合わせて、優先順位を明確にすることが、合格可能性を高める第一歩です。
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