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東京都市大学付属中学校の入試傾向と受験対策
東京都市大学付属中学校の中学受験 基本情報
東京都市大学付属中学校の中学受験 基本情報
- 公式サイト
- https://www.tcu-jsh.ed.jp/
- 中学校所在地
- 〒157-8560 東京都世田谷区成城1丁目13番1号
- 電話番号
- 03-3415-0104
東京都市大学付属中学校は、完全中高一貫の男子校です。6年間を通じて自立して学ぶ力を育てるカリキュラムを整えており、中学3年間では生物・化学・物理を扱う科学実験を少人数で実施しています。3年間で約60テーマの実験に取り組むなど、知識を覚えるだけでなく、観察・考察・表現を重視していることが特徴です。
進路面では東京都市大学への進学に限らず、国公立大学や難関私立大学を目指す進学校としての性格が強くなっています。2026年度春の合格実績では、東京大学12名、京都大学1名、一橋大学3名、東京科学大学3名、早稲田大学83名、慶應義塾大学60名、上智大学49名、東京理科大学89名の合格者を出しています。人数は既卒生を含む合計です。
東京都市大学付属中学校の入試傾向と受験対策
東京都市大学付属中学校の入試では、基礎知識を速く正確に使う力を土台として、問題文や図表から条件を読み取り、自分で考える力が求められます。難問だけを集めた試験ではありませんが、標準問題の中に、複数の知識を組み合わせる問題や、見慣れない設定を整理する問題が含まれます。
合格のポイントは、難問対策に偏るのではなく、標準問題を短時間で正確に処理し、応用問題に使う時間を残すことです。
2026年度入試からは、従来のⅠ類・Ⅱ類によるコース別募集が一本化されました。また、2月1日午後の第2回入試では、「算数・国語」または「算数・理科」のどちらかを選択して受験できるようになっています。2027年度入試の概要版でも、この方式が継続される予定です。
2027年度入試の科目・配点
- 第1回・第3回・第4回は、国語・算数各50分、社会・理科各40分です。
- 配点は国語・算数が各100点、社会・理科が各75点で、4科合計350点です。
- 第2回は算数と、国語または理科の2科目で、各50分・100点です。
- 第2回の合否は、「算数・国語」または「算数・理科」の200点満点で判定されます。
第2回を受験する場合は、国語と理科の過去問を複数回解き、平均点だけでなく得点の安定性も比較しておきましょう。
2027年度生徒募集要項の正式版は2026年9月ごろに公表される予定です。試験時間や募集定員などは、出願前に必ず正式版を確認してください。
東京都市大学付属中学校の入試で求められる力
東京都市大学付属中学校の入試で特に求められるのは、次の4つの力です。
- 基本問題を短時間で正確に処理する力
- 長い問題文や会話文から必要な条件を抜き出す力
- 図・表・グラフ・資料を使って考える力
- 根拠を言葉や式、図で表現する力
算数では、大問1の小問集合を確実に得点し、後半の応用問題に使う時間を残す必要があります。国語では、傍線部の近くだけを見るのではなく、文章全体の構成や段落同士の関係をつかむことが重要です。理科と社会でも、単語を覚えているだけではなく、資料や現象と知識を結び付けることが求められます。
難しい問題を最後まで解き切ることだけにこだわると、標準問題の見直し時間が不足します。
解く問題と後回しにする問題を判断し、得点できる問題を落とさないことが合格につながります。
国語の入試傾向と対策
国語の出題傾向
国語は、説明・論説文、小説・物語文、詩、漢字・語句などから出題される構成が中心です。選択問題だけではなく、書き抜き、適語補充、短い記述なども出題されます。
2025年度第1回では、文章の論理や構成を考え、傍線部から離れた箇所にある根拠を探す問題が出題されました。第2回でも、文章全体の流れをつかむ問題や、複数の箇所を総合して心情を判断する問題で差がついています。
傍線部の直前・直後だけを読んで答えを決めると、本文全体の主張や心情変化を見落とす可能性があります。
国語の受験対策
- 各段落の役割を短い言葉でまとめます。
- 論説文では「主張・理由・具体例・対比」を整理します。
- 物語文では「出来事・心情・心情が変化した理由」を確認します。
- 記述問題は、根拠と結論がつながる一文にまとめます。
- 詩の表現技法、慣用句、熟語、漢字の部首も継続して学習します。
40~60字程度の記述問題を使い、設問で求められた要素を過不足なく入れる練習を行いましょう。
文章を意味段落に分け、段落同士の論理関係を把握してから設問に取り組むことが重要です。
算数の入試傾向と対策
算数の出題傾向
算数は、大問1の小問集合と、大問2以降の応用問題で構成されることが多く、基本的な計算力と応用力の両方が求められます。
小問集合では、四則計算、単位換算、数の性質、速さ、特殊算、平面図形、立体図形などが幅広く出題されます。小問集合の失点が合否の差になった回もあるため、ここを安定させることが最優先です。
大問2以降では、平面図形と面積比、特殊算の複合問題、条件整理、規則性、場合の数、立体図形などが出題されています。長い文章や会話文から必要な情報を抜き出す問題もあり、単に解法を暗記するだけでは対応できません。
算数の受験対策
- 計算、単位換算、一行問題を時間を測って解きます。
- 平面図形では、相似、面積比、補助線の引き方を重点的に確認します。
- 文章中の条件を、図・表・線分図・面積図に置き換えます。
- 特殊算を単元別に整理した後、複数単元を組み合わせた問題に取り組みます。
- 過去問では、正誤だけでなく大問ごとの所要時間も記録します。
大問の前半で得点できる設問を先に確保し、正答率の低い後半問題は残り時間を見て取り組みましょう。
難問に時間を使いすぎて、小問集合や標準問題の見直しができなくなることは大きな失点リスクです。
大問1を速く正確に処理し、後半に十分な時間を残せるかどうかが、算数の得点を安定させる鍵です。
理科の入試傾向と対策
理科の出題傾向
午前の4科入試では、理科は40分・75点です。生物、地学、化学、物理の各分野からバランスよく出題され、知識問題に加えて、実験、計算、作図、グラフや表の読み取りが問われます。
2025年度第1回では、生態系と炭素循環、日食、溶解度、電気に関する問題が出題されました。文章とグラフの読み取り、作図、表の情報を使った計算、図表から電流や電圧の関係を考える力が重視されています。
用語を暗記していても、実験の仕組みやグラフが示す意味を理解していなければ得点できない問題があります。
理科の受験対策
- 用語だけでなく、現象が起こる理由を説明できるようにします。
- 実験の目的、変える条件、同じにする条件、結果、考察を整理します。
- 計算問題では、途中式と単位を書きます。
- グラフは、横軸・縦軸・単位・増減・変化の境目を確認します。
- 見慣れない題材でも、問題文に示された条件を順番に図や表へ整理します。
実験問題を解いた後は、「この実験で確かめたいことは何か」を一文で説明する復習を行いましょう。
第2回で理科を選択する場合は、50分・100点の試験となります。学校は標準的な問題を中心に、基礎・基本が確実に身に付いているかを確認する方針を示しています。
算数と理科の得点が安定している受験生にとって、第2回の「算数・理科」方式は有力な選択肢です。
社会の入試傾向と対策
社会の出題傾向
社会は40分・75点で、地理・歴史・公民を大問ごとに扱う構成が中心です。問題数が多く、資料を読みながら解答する必要があるため、知識量だけでなく処理速度も求められます。
地理では地図、統計、グラフ、写真などを読み取り、知識と組み合わせて判断する問題が出題されます。歴史では、人物や出来事の知識に加え、年代順の並べ替え、正誤判断、出来事の因果関係が問われます。公民では、基本的人権、国会・内閣・裁判所、日本銀行などの基本事項が出題されています。
社会の受験対策
- 地理は白地図を使い、位置と関連知識をセットで覚えます。
- 統計資料は、最大・最小、増減、順位、特徴的な数値を確認します。
- 歴史は年号だけでなく、出来事の原因と結果を流れで整理します。
- 公民は制度の名称と役割を正確に説明できるようにします。
- ニュースで見た出来事を、地理・歴史・公民の知識と結び付けます。
過去問演習では、資料を読む時間と解答を書く時間を分けず、40分間の中で連続して処理する練習を行いましょう。
用語の漢字間違いや、複数の選択肢をすべて判断する問題での確認不足は、失点につながりやすいポイントです。
一問一答の暗記だけで終わらせず、資料や時事的なテーマの中で知識を使えるようにすることが重要です。
東京都市大学付属中学校合格に向けた学習の進め方
合格に向けた学習は、次の4段階で進めると効果的です。
- 基礎知識と基本問題を完成させる
算数の計算・一行問題、国語の漢字・語句、理科・社会の基本知識を毎日確認します。解き方を知っているだけでなく、時間を測って正確に解ける状態を目指します。 - 図表や条件を整理する問題に取り組む
算数では図や表に置き換える練習、理科・社会では資料の読み取り、国語では段落構成の整理を行います。 - 過去問で時間配分を整える
大問ごとの得点率と所要時間を記録し、確実に得点すべき問題を落としていないか確認します。 - 受験方式に合わせて得点戦略を決める
4科入試では理科・社会を含めた350点満点で得点を安定させます。第2回では、国語と理科の点数の高さ、安定性、算数との相性を比較します。
過去問の間違いは、「知識不足」「条件の読み落とし」「計算ミス」「時間不足」に分類して記録しましょう。
2月1日に午前・午後の両方を受験する場合は、移動、食事、休憩、疲労を考慮せずに計画を立てると、本番で集中力が低下する可能性があります。
過去問の点数を上げることだけでなく、同じ失点を繰り返さない仕組みをつくることが大切です。
東京都市大学付属中学校を目指すご家庭へ
東京都市大学付属中学校の入試では、難問を何問解けたかだけでなく、基本問題を正確に積み重ねられたかが合否を左右します。家庭では、教材を増やし続けるよりも、間違えた理由を整理し、同じ失点を繰り返さない学習を支えることが大切です。
模試や過去問の結果を見るときは、合計点だけでなく、失点の原因と大問ごとの所要時間を一緒に確認しましょう。
第2回の選択科目は、本人の好き嫌いだけで決めず、複数回の演習結果を見て判断することが重要です。理科が得意でも計算や資料問題で点数が安定しない場合があります。国語も文章との相性によって点数が変動するため、平均点と最低点の両方を確認しましょう。
一度の模試や過去問の結果だけで、国語・理科の選択を決めないように注意してください。
東京都市大学付属中学校が求めているのは、知的好奇心を持ち、自ら考え、目標に向かって行動できる生徒です。日々の学習でも、答えを覚えることだけを目的にせず、「なぜそうなるのか」を考える姿勢を育てることが、入試対策と入学後の成長の両方につながります。
基礎を正確に積み上げ、自分の考えを言葉や図で表せる力を育てることが、東京都市大学付属中学校合格への近道です。
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