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豊島岡女子学園中学校の入試傾向と受験対策
豊島岡女子学園中学校の中学受験 基本情報
豊島岡女子学園中学校の中学受験 基本情報
- 公式サイト
- https://www.toshimagaoka.ed.jp/
- 中学校所在地
- 〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-25-22
- 電話番号
- 03-3983-8261
豊島岡女子学園中学校は、国語・算数の高い処理力に加え、理科・社会を短時間で正確に解き切る総合力が求められる女子難関校です。入試問題は、単なる知識の暗記や典型解法の再現だけでは対応しにくく、文章・図表・実験条件を読み取り、持っている知識を適切に組み合わせる力が試されます。
豊島岡女子学園中学校の入試傾向と受験対策
入試の基本構成
2026年度の4教科入試は、2月2日・3日・4日の3回実施されました。配点は国語100点、算数100点、社会50点、理科50点の合計300点です。国語と算数は各50分、社会と理科は2科目合わせて50分で、面接はありません。第1回の募集人員は160名、第2回・第3回は各40名で、後半日程ほど限られた募集枠を争うことになります。
また、2025年度から「算数・英語資格入試」が新設されています。算数50分の得点を2倍し、英検級に応じたみなし得点を加えた300点満点で判定され、4教科入試との併願も可能です。ただし、算数の比重が極めて大きいため、英語資格を持っているだけで有利になる方式ではありません。算数を安定して得点できるかを基準に、受験方式を選ぶ必要があります。
2026年度4教科入試の合格点は、第1回196点、第2回192点、第3回210点でした。回によって各教科の平均点や合格点が変動するため、過去問演習では「何点取れたか」だけでなく、「取るべき問題を落としていないか」を確認することが重要です。
合格のための全体戦略
豊島岡女子学園中学校の入試では、国語・算数が合計200点を占めます。そのため、合格の中心は、国語と算数で安定した得点を確保し、理科・社会を短時間で崩さないことです。
- 国語と算数は、時間内に合格者層の得点を安定して取れる状態をつくる
- 理科と社会は、難問に時間を使いすぎず、基本・標準問題を確実に回収する
- 3回分の過去問を使い、難度の変化に対応できる得点設計をつくる
- 4教科入試と算数・英語資格入試は、算数の再現性を基準に選択する
一つの難問を解けることよりも、限られた時間の中で正解すべき問題を選び、失点を抑える力が合格につながります。
豊島岡女子学園中学校の入試で求められる力
正確な基礎学力
豊島岡女子学園中学校の受験者層では、基本問題の正答率が高くなります。計算、漢字、語句、理社の基本知識での失点は、そのまま大きな差になります。難しい教材を増やす前に、基礎事項を「分かる」状態から「時間内に正確に使える」状態へ引き上げることが必要です。
情報を整理して考える力
各教科で長い文章、図、グラフ、表、実験結果が用いられます。問題文から条件を抜き出し、関係を整理し、既習知識と結びつける力が求められます。特に理科と社会では、知識を覚えているだけではなく、資料から判断する練習が欠かせません。
時間配分と問題選択
社会・理科は合わせて50分であり、実質的には各25分前後です。算数も18問前後を50分で処理するため、立ち止まりすぎると後半の得点機会を失います。解く順番、見切る時間、見直しに残す時間をあらかじめ決め、過去問で調整しておきましょう。
初見問題への対応力
豊島岡女子学園中学校では、見慣れない設定でも、問題文の条件を使えば解ける問題が出されます。初めて見る題材を「知らない問題」として避けるのではなく、何が与えられ、何を求められているかを整理して、手を動かす姿勢が必要です。
国語の入試傾向と対策
国語の入試傾向
国語は100点・50分で、説明・論説文と小説・物語文の2題構成が基本です。2026年度第1回も長文2題が出題され、説明文では70字以上90字以内の記述、小説では人物の心情や行動の意味を問う問題が見られました。漢字・語句・文法知識も、読解問題の中に組み込まれています。
選択肢問題は5択程度で、本文の表現を少しずつ変えた紛らわしい選択肢が並びます。感覚で選ぶと迷いやすく、本文のどこを根拠に判断したかを明確にする必要があります。また、長い文章を読んだうえで多くの設問に答えるため、読解速度と時間配分も重要です。
国語の対策
説明文では、段落ごとの役割、具体例と主張の関係、対比、指示語を整理します。小説では、出来事、人物の言動、心情の変化を結びつけて読みましょう。
- 選択肢ごとに、本文と一致する部分・ずれている部分を確認する
- 記述は、設問の条件、本文の根拠、必要なキーワードの順に整理する
- 70~90字程度で、理由や対比を過不足なくまとめる練習をする
- 漢字と語彙は、読み書きだけでなく文中での意味まで確認する
- 過去問では、大問ごとの所要時間を記録し、自分に合う解く順番を決める
答えが合っていた問題でも、根拠が曖昧なままでは再現性がありません。本文の表現に戻って説明できる状態を目指しましょう。
算数の入試傾向と対策
算数の入試傾向
算数は100点・50分で、近年は大問6題、前半の小問集合と後半の応用問題という構成です。2026年度第1回では、大問1・2の8問が各5点、大問3~6の10問が各6点で、合計18問でした。前半8問だけで40点あるため、ここでの失点を抑えることが合格の土台になります。
出題範囲は、計算、割合・比、速さ、数の性質、場合の数、平面図形、立体図形など幅広く、複数の考え方を組み合わせる問題も出されます。極端な難問奇問というより、標準的な知識を適切に選び、正確に処理できるかを問う問題が中心です。解答用紙は答えを記入する形式で、途中式による部分点を期待しにくいため、計算ミスがそのまま失点につながります。
算数の対策
まず、前半の小問を短時間で正確に処理する力を固めます。毎日の計算練習では、速さだけでなく、式の工夫、途中式の配置、見直し方法まで一定にしましょう。
- 前半8問を時間を決めて解き、40点を安定して確保する
- 割合・比、速さ、数の性質、場合の数、図形を優先して弱点補強する
- 後半問題は、(1)の結果や考え方を(2)以降に利用できないか確認する
- 図形は、相似、面積比、体積比、移動、切断を図に書き込んで整理する
- 過去問は1回分を通すだけでなく、大問別に解き直して解法選択を改善する
難しい問題に固執して前半の見直し時間を失うことは、大きな失点リスクです。解き始めて数分で方針が立たない場合は印をつけて進み、取れる問題を先に確保しましょう。
理科の入試傾向と対策
理科の入試傾向
理科は50点で、社会と合わせて50分です。大問4題で、物理・化学・生物・地学の4分野から幅広く出題される構成が続いています。2026年度第1回では、ばね、アンモニアを測定する気体検知管、エンドウの遺伝、火成岩などが扱われました。
問題文や実験条件を読み、グラフや表から法則を見つける問題が多く、計算力と読解力の両方が必要です。特に物理・化学では、比例関係、濃度、反応、力のつり合いなどを使う計算問題が差になりやすい一方、生物・地学でも単純な暗記だけではなく、与えられた説明をもとに判断する問題が出されます。
理科の対策
基礎知識を固めた後、実験・観察問題で「条件」「操作」「結果」「考察」を区別する練習をします。
- グラフは、横軸・縦軸・単位・変化量を確認してから読む
- 計算問題は、比例関係と単位を書き出して式を立てる
- 実験条件を変えたものと、変えていないものを整理する
- 生物・地学は、用語だけでなく仕組みや理由まで説明できるようにする
- 社会と合わせた50分演習を行い、理科に使う時間の上限を決める
問題文にある「整数で」「四捨五入して」「漢字で」などの指定を見落とすと、考え方が正しくても得点になりません。設問の最後まで確認する習慣をつけましょう。
社会の入試傾向と対策
社会の入試傾向
社会は50点で、理科と合わせて50分です。大問3題程度で、地理・歴史・公民をテーマに沿って横断的に問う問題が中心です。2026年度第1回では、日本の領土と地図の歴史、貿易・交通に関する統計、SNSと選挙・社会制度などが扱われ、近年の資料や時事的な話題も組み込まれました。
基本知識を問う問題が土台ですが、地図、統計表、グラフ、会話文、リード文を読み、知識を使って判断する設問が多く見られます。短文記述や漢字指定もあり、意味が合っていても表記が不正確だと失点につながります。
社会の対策
地理・歴史・公民を別々に暗記するだけでなく、関連づけて学ぶことが重要です。たとえば、歴史上の出来事を地図で確認する、産業を交通・貿易・人口と結びつける、時事問題を憲法や選挙制度と関連づけるといった学習が有効です。
- 教科書・塾教材の基本語句を漢字で正確に書けるようにする
- 資料問題は、タイトル、年度、単位、出典、最大・最小を確認する
- 歴史は、出来事の前後関係と理由・結果を説明する
- 時事問題は、出来事の名称だけでなく背景と関連単元まで整理する
- 15~20字程度の短文で、資料から分かることをまとめる練習をする
- 理科と合わせて50分で解き、社会にかける時間を固定する
細かな時事用語だけを追いかけると、土台となる地理・歴史・公民の理解が薄くなります。まず基本知識を固め、その上に最新の話題を結びつけましょう。
豊島岡女子学園中学校合格に向けた学習の進め方
小学校5年生まで
算数は各単元の典型問題を自力で説明できる状態にし、国語は文章の根拠をもとに答える習慣をつけます。理科・社会は、用語の暗記だけで終わらせず、「なぜそうなるか」「資料のどこから分かるか」を言葉にする学習を進めます。
小学校6年生前半
夏までに、4教科の基礎の穴をできるだけ減らします。算数は計算・割合・速さ・図形、国語は選択肢と記述、理科は計算・実験、社会は資料・時事を重点的に補強します。苦手単元を放置したまま過去問に入ると、年度ごとの点数に振り回されやすくなります。
小学校6年生後半
秋以降は、豊島岡女子学園中学校の形式に合わせた演習を増やします。国語・算数は50分、理科・社会は2科目で50分を基本にし、解く順番と時間配分を固定します。過去問は第1回だけでなく、第2回・第3回も扱い、難度が変わっても取るべき問題を選べるようにします。
直前期
新しい教材を増やすより、過去問と模試で間違えた問題を原因別に解き直します。
- 知識不足
- 解法を選べなかった
- 条件を読み落とした
- 計算・表記ミス
- 時間不足
原因ごとに対策を変えることで、同じ失点を繰り返しにくくなります。合格最低点だけを追うのではなく、国語・算数の安定度と、理科・社会の時間内得点を確認してください。
豊島岡女子学園中学校を目指すご家庭へ
豊島岡女子学園中学校の入試対策では、学習量を増やすだけでは十分ではありません。どの教科で何点を取り、どの問題を優先し、どの失点を減らすかを具体的に設計する必要があります。
ご家庭では、点数だけで評価せず、間違いの原因と改善行動を一緒に確認することが大切です。「次は気をつける」で終わらせず、計算の書き方を変える、設問に線を引く、25分で切り替えるなど、次回の行動に落とし込みましょう。
また、4教科入試と算数・英語資格入試のどちらを選ぶかは、英検級だけでなく、算数を本番で安定して得点できるかを見て判断してください。受験方式や出願日程は年度によって更新されるため、必ず最新の募集要項を確認する必要があります。
豊島岡女子学園中学校合格に向けて最も大切なのは、難問を追い続けることではなく、基礎を高い精度で使い、限られた時間の中で自分の力を得点に変えることです。お子さまの現状に合わせて優先順位を絞り、過去問の結果を学習計画へ戻すサイクルを続けていきましょう。
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