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学習院中等科の入試傾向と受験対策

学習院中等科の中学受験 基本情報

学習院中等科の中学受験 基本情報

公式サイト
https://www.gakushuin.ac.jp/bjh/
中学校所在地
〒171-0031 東京都豊島区目白1丁目5-1
電話番号
03-5992-1032

学習院中等科の入試では、国語・算数だけでなく、社会・理科も各80点と配点が大きく、4科をバランスよく仕上げる必要があります。教科書レベルの基礎を正確に使う力に加え、文章や資料から条件を読み取り、途中式や記述で考え方を表現する力が問われます。

学習院中等科の入試傾向と受験対策

2027年度入試の基本情報

2027年度一般入試は、第1回が2月2日、第2回が2月3日に実施されます。募集人数は第1回が約80名、第2回が約50名で、いずれも男子のみです。

試験は国語100点・50分、算数100点・50分、社会80点・40分、理科80点・40分の4科目で、合計360点満点です。面接は実施されません。[1]

2026年度入試では、第1回は339名が受験して149名が合格し、合格者最低点は251点でした。第2回は279名が受験して60名が合格し、合格者最低点は264点です。受験者数を合格者数で割った倍率は、第1回が約2.3倍、第2回が約4.7倍となり、第2回ではより高い得点力が必要でした。[2]

学習院中等科の入試で重視したいのは、難問だけを解けるようにすることではありません。4科の基本事項を正確に身につけ、問題文や資料に合わせて使い分け、取るべき問題を確実に得点することが重要です。

学習院中等科の入試で求められる力

基礎知識を正確に使う力

各教科とも、小学校で学ぶ内容や中学受験の基本事項が土台です。ただし、用語や公式を覚えているだけではなく、問題の条件に合わせて使える状態にしておく必要があります。

計算ミス、漢字の誤り、単位の書き忘れなどによる失点を減らし、標準的な問題を安定して得点できる状態を目指しましょう。

文章・資料から条件を読み取る力

国語の長文だけでなく、算数の文章題、社会の地図・統計、理科の実験データなど、すべての教科で読み取る力が求められます。

設問を見たらすぐに解き始めるのではなく、「何が分かっているか」「何を答えるか」「どの資料を使うか」を整理する習慣をつけましょう。

考え方を答案に表す力

算数では途中式や説明、国語では本文の根拠を踏まえた記述が重視されます。答えだけを合わせる学習ではなく、どのように考えたのかを採点者に伝える練習が必要です。

4科を時間内に処理する力

社会・理科も配点が高いため、算数と国語だけで合格点を補う戦略は安定しません。苦手教科を放置せず、4科すべてで大きく崩れない得点設計が必要です。

国語の入試傾向と対策

国語の入試傾向

学習院中等科の国語は、文学的文章と説明的文章の読解を中心とする構成です。漢字の書き取りも毎年10題程度出題され、小学校で学ぶ漢字と語彙の定着が重視されています。

設問形式は記述、空欄補充、段落分け、抜き出し、選択など幅広く、単に本文の言葉を探すだけでは対応できません。児童向けの文章だけでなく、新聞・雑誌・一般向けの単行本から出題されることも公式に示されています。[3]

国語の受験対策

漢字は、読みを見て書けるだけでなく、文章の中で意味を理解して使える状態にしましょう。毎日の漢字学習に加え、間違えた漢字を例文と一緒に覚え直すと、語彙力の向上にもつながります。

説明的文章では、接続語、指示語、対比、具体例と結論の関係を整理します。物語文では、登場人物の言動、心情が変化したきっかけ、前後の出来事を結びつけて読みましょう。

記述問題は、本文全体を要約するのではなく、設問で問われている内容に必要な根拠だけを選ぶことが重要です。

  1. 設問の条件を確認する
  2. 本文中の根拠を探す
  3. 指定字数に合わせてまとめる

答案が白紙になることは避けなければなりません。完全な答えが分からない場合も、本文中の根拠を使い、主語と述語が通る形で書く練習を重ねてください。

算数の入試傾向と対策

算数の入試傾向

算数は例年5~6題程度で、計算・求積問題、基本的な文章題、応用問題から構成されます。公式の出題方針では、計算や簡単な求積問題を除き、途中式や説明がなければ十分な得点を得にくいことが明示されています。

一方で、最終的な答えが間違っていても、途中の考え方や式が正しければ部分点を得られます。[4]

算数の受験対策

前半の計算や小問では、正確さと処理速度の両方が必要です。分数・小数を含む四則計算、逆算、割合、和と差、速さ、平面図形などの基本問題を、短時間で正解できる状態にしましょう。

応用問題では、式を頭の中だけで処理せず、条件整理や途中式を答案に残します。線分図、面積図、表、グラフなども使い、考えた過程が伝わる答案を作る練習が必要です。

過去問演習では、正解・不正解だけで判断せず、次の点を確認してください。

  • 必要な途中式が書かれているか
  • 式と式のつながりが分かるか
  • 問われている数量に答えているか
  • 単位や条件を書き落としていないか
  • 難しい問題に時間を使いすぎていないか

答えだけを出す学習を続けていると、本番で計算ミスをした際に部分点を得られません。普段の問題集から、途中式を簡潔に書く習慣をつけておきましょう。

理科の入試傾向と対策

理科の入試傾向

理科は物理・化学・生物・地学の4分野から出題されます。小学校の教科書内容を基礎としながら、実験・観察・観測を重視し、探究力や問題解決力を確認する方針です。

実験データ、数値、表、グラフをもとに計算・考察する問題に加え、近年話題になった自然科学に関する出来事も出題対象とされています。[5]

理科の受験対策

4分野のうち、特定分野だけに学習が偏らないようにしましょう。まずは教科書や塾の基本教材を使い、現象の名称、実験器具、手順、結果を正確に整理します。

実験問題では、結果だけを覚えるのではなく、次の流れを説明できるようにしてください。

  1. 何を調べる実験か
  2. 何を変えるか
  3. 何を同じ条件にするか
  4. どのような結果になったか
  5. 結果から何が分かるか

表やグラフは、数値を読み取るだけでなく、増減や比例関係、条件ごとの差を言葉で説明する練習が必要です。

時事用語だけを暗記しても、学習院中等科の時事問題対策としては不十分です。小学校理科のどの単元と関係するのかを確認し、基礎知識と結びつけて整理しましょう。

社会の入試傾向と対策

社会の入試傾向

社会は地理・歴史・公民の3分野から、ほぼ均等に出題されます。基礎知識に加え、地図・統計を読み取る力、歴史上の出来事の原因と結果を説明する力、政治の仕組みを理解する力が求められます。

公民では、日本国憲法や政治の仕組みを中心に、最近の時事的な出来事と関連づけた出題も行われます。地名・事件名・人物名・用語などを漢字で書く力も必要です。[6]

社会の受験対策

地理は、都道府県名や特産品を個別に暗記するだけでなく、地形、気候、産業、交通を関連づけて学びます。地図帳の本文だけでなく、巻末の統計資料にも目を通しましょう。

歴史は、人物名や年号を覚えるだけではなく、「なぜ起こったのか」「その後何が変わったのか」という因果関係を整理します。複数の時代や出来事を比較する問題にも対応できるよう、年表を使って流れを確認してください。

公民・時事問題は、ニュースで扱われた出来事を、国会・内閣・裁判所、選挙、地方自治、国際関係などの基本単元と結びつけます。

用語を見れば分かるものの、漢字では書けないという状態は失点につながります。地名・人物名・法律名・制度名は、実際に書いて確認しましょう。

学習院中等科合格に向けた学習の進め方

1.5年生までに4科の基礎を固める

計算、漢字、理社の基本用語など、短期間では完成しにくい内容を継続して学習します。国語の読書習慣や、理科・社会への興味も早い段階から育てておきましょう。

2.6年生前半から答案の書き方を整える

算数の途中式、国語の記述、理科の考察、社会の説明問題など、答えに至る過程を書く練習を始めます。正解した問題でも、答案の書き方が不十分であれば修正してください。

3.夏以降は時間を区切った演習を増やす

学習院中等科は、文章・資料を読みながら処理する問題が多いため、知識があっても時間不足になることがあります。教科ごとの試験時間に合わせて演習し、時間配分を調整しましょう。

4.過去問は得点だけでなく失点原因を分析する

過去問を解いた後は、失点を次のように分類します。

  • 知識不足
  • 読み違い
  • 解答方針が立たない
  • 計算・漢字ミス
  • 時間不足
  • 答案表現の不足

点数だけを記録するのではなく、失点原因ごとに対策を決め、次の演習で修正できたかを確認することが重要です。

学習院中等科を目指すご家庭へ

学習院中等科の対策では、問題集の量を増やすだけでなく、お子様がどこで失点しているのかを見極めることが大切です。

ご家庭では、正解数だけでなく、途中式が書かれているか、記述に本文の根拠が含まれているか、漢字や単位のミスがないかを確認してください。

一方で、保護者様がすべての問題を教え直そうとすると、家庭学習の負担が大きくなります。ご家庭では学習時間や提出状況を見守り、専門的な解説や答案添削は塾や講師と役割分担する方法も有効です。

学習院中等科の入試で必要なのは、一部の難問を解く力だけではありません。4科の基礎を高い精度で使い、問題文や資料から必要な情報を読み取り、自分の考えを答案に残せる状態を目指しましょう。

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