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学習院女子中等科の入試傾向と受験対策
学習院女子中等科の中学受験 基本情報
学習院女子中等科の中学受験 基本情報
- 公式サイト
- https://www.gakushuin.ac.jp/girl/
- 中学校所在地
- 〒162-8656 東京都新宿区戸山3丁目20-1
- 電話番号
- 03-3203-1901
※2027年度募集要項は公式サイトで公開されています。以下では、結果が確定している2026年度入試と、学校が公表した2026年入学試験の出題方針をもとに、古い情報を更新・再構成しています。
学習院女子中等科の入試傾向と受験対策
2026年度入試の基本情報
2026年度の一般生入試は、A入試が2月1日、B入試が2月3日に行われました。募集人員はA入試が約90名、B入試が約40名です。
試験科目と配点はA・B入試共通で、国語50分・100点、算数50分・100点、理科30分・60点、社会30分・60点の合計320点です。2026年度の合格者最低点は、A入試が223点、B入試が218点でした。
- A入試:実受験者291名、合格者132名
- B入試:実受験者257名、合格者40名
- 国語:50分・100点
- 算数:50分・100点
- 理科:30分・60点
- 社会:30分・60点
B入試は募集人員が少なく、厳しい競争になりやすい点に注意が必要です。一方で、問題の難易度は年度や試験日によって異なります。A入試とB入試の合格最低点だけを単純に比較して、どちらが易しいかを判断することはできません。
入試全体を通じて記述力が重視される
学習院女子中等科では、4科目を通じて記述式の問題が多く出題されます。学校は、最終的な答えだけでなく、受験生がどのように考えたのかという思考過程も丁寧に評価する方針を示しています。
知識や解法を覚えるだけではなく、問題文や資料から必要な情報を読み取り、根拠を整理して表現する力が合否を分けます。
正答までたどり着けない問題でも、考えた過程を式、図、表、文章として答案に残すことが、部分点につながる可能性があります。
学習院女子中等科の入試で求められる力
知識を使って考え、表現する力
学習院女子中等科の入試で重視されるのは、覚えた知識をそのまま再現する力ではなく、知識を使って考えた内容を表現する力です。
国語では文章の内容を自分の言葉で説明し、算数では途中の式や考え方を示します。理科では現象が起こる理由を論理的に説明し、社会では複数の知識や資料を関連づけて記述します。
「なぜそうなるのか」を考え、根拠を過不足なく答案に表すことが重要です。
問いを正確に読み取る力
記述問題では、文章として筋が通っていても、問いが求めている内容から外れていれば得点になりません。
問題を解く際には、次の点を確認する習慣をつけましょう。
- 何について答える問題なのか
- 理由、変化、特徴、違いのどれを問われているのか
- 本文や資料のどの部分が根拠になるのか
- 指定された条件をすべて満たしているか
考えた過程を答案に残す力
算数だけでなく、理科や社会でも、考えるために書いた図、表、計算、メモが解答を組み立てる助けになります。
頭の中だけで考えようとせず、問題文から分かることを書き出し、条件を図や表に整理しましょう。
制限時間内に書き切る力
学習院女子中等科の入試では、国語と算数が各50分、理科と社会が各30分です。記述や作図を含む問題に対して、決して時間に余裕がある試験ではありません。
知識問題や基本問題を素早く処理し、記述問題に時間を残す必要があります。過去問演習では得点だけでなく、どの問題に何分かけたのかも記録しましょう。
国語の入試傾向と対策
比較的長い文章を読んで記述する問題が中心
国語では、比較的長い文章を正確に読み取り、自分で考えた内容を記述形式で答える力が問われます。
添付資料では物語文の出題が多いとされていましたが、学校が公表した最新の出題方針では、物語文だけでなく、随筆や説明文を含むさまざまな文章に触れておくことが勧められています。特定のジャンルだけに偏った読書や演習は避けましょう。
思い込みを入れず、本文の根拠を読む
国語で注意したいのは、登場人物の気持ちや筆者の主張を、自分の経験や想像だけで決めつけてしまうことです。
解答を作るときは、本文中の表現や前後の流れを根拠にします。設問を読んだら、まず何を説明する必要があるのかを確認し、該当する部分に線を引きましょう。
- 問いが求めている内容を確認する
- 本文中から根拠となる言葉を探す
- 複数の根拠を因果関係に沿って並べる
- 主語と述語が対応した一文にまとめる
- 設問に対する答えになっているか読み直す
相手に伝わる文章を書く
主語が途中で変わる、主語と述語が対応していない、指示語の内容が分からないといった文章上の乱れは失点につながります。
模範解答との言葉の違いだけを見るのではなく、必要な根拠が入っているか、因果関係が伝わるかを添削することが重要です。
漢字は言葉の意味とセットで覚える
漢字では、同音異義語など、文脈に合う漢字を正しく選ぶ力が問われます。漢字の形だけを覚えていても、言葉の意味が分かっていなければ正解できません。
漢字学習では、読み書きに加えて、意味、用例、同音異義語まで確認しましょう。
算数の入試傾向と対策
答えだけでなく途中経過が評価される
算数では、計算力、図形に対する洞察力、論理的思考力、数学的な直観力に加え、それらを分かりやすく表現する力が問われます。
答えだけを書くのではなく、途中の式、図、表、考え方を採点者に伝わる形で残すことが重要です。
答えが合っていても、考え方が誤っていれば評価されない場合があります。
計算は速さと正確さの両方を鍛える
計算問題は制限時間を決めて取り組み、間違いの原因を分類しましょう。
- 数字や記号の写し間違い
- 約分や繰り上がりの見落とし
- 計算の順序の誤り
- 問題条件の読み落とし
- 計算を工夫せず、そのまま進めている
同じ種類のミスが続いている場合は、演習量を増やす前に、計算の書き方や確認手順を修正する必要があります。
図形・作図への対応力を高める
図形問題では、補助線の引き方や図形の見方を増やすことが大切です。コンパスや三角定規を使う作図にも慣れておきましょう。
分かっている長さや角度を書き込み、同じ形、等しい長さ、面積の関係を図の上で整理してください。
解法をすぐに見ず、自分で手を動かす
分からない問題ですぐに解説を読む学習では、初見問題に対応する力が育ちにくくなります。
まずは問題文から分かることを書き出し、図、表、線分図などを使って手を動かしましょう。そのうえで解説を確認し、自分がどの段階で止まっていたのかを振り返ります。
理科の入試傾向と対策
4分野の基礎と総合的な思考力が必要
理科は、物理・化学・生物・地学の全分野が出題範囲です。特定分野に絞った対策ではなく、各分野の基本事項をバランスよく身につける必要があります。
実験や観察、身近な自然現象を題材に、なぜその現象が起こるのかを考え、条件から結果を推論する力が重要です。
実験結果を暗記せず、理由まで理解する
実験問題では、次の点を説明できる状態にしておきましょう。
- なぜその操作を行うのか
- 条件を変えると結果はどう変わるのか
- 何と何を比較する実験なのか
- グラフや表からどのような関係が読み取れるのか
- 観察結果からどのようなことが推測できるのか
授業や問題集で扱った実験は、目的、方法、結果、考察の4項目に分けて整理すると理解が深まります。
図やグラフを使って説明する
理科では、文章記述だけでなく、題意に合った図を描く力や、数値をグラフにして関係を考える力も必要です。
横軸と縦軸が何を表しているか、数値が増えるともう一方がどう変化するかを言葉で説明しましょう。
日常生活の現象に疑問を持つ
身近な現象を見たときに、「なぜこのようになるのか」と考える習慣が理科の応用力につながります。
天気、植物、動物、光、音、電気、熱、身近な道具などについて、気づいたことを短い文章や図で記録することも効果的です。
社会の入試傾向と対策
地理・歴史・公民を関連づけて考える
社会では、地理・歴史・公民の3分野がほぼ均等に出題されます。
基本用語を個別に覚えるだけでなく、分野をまたいで知識を関連づけ、自分の言葉で説明する力が求められます。
歴史は流れと因果関係を整理する
出来事を学んだら、次の点を整理しましょう。
- その出来事が起きた背景
- 関係した人物や制度
- 同じ時期に起きた別の出来事
- その後の社会に与えた影響
年表や図を使い、原因と結果がつながる形でまとめると、記述問題にも対応しやすくなります。
地理は地図・統計資料を活用する
地理では、地名や産物を覚えるだけでなく、自然条件、産業、人々の暮らしを関連づけて地域の特徴を理解します。
地図や統計資料では、「どこで」「何が」「どのくらい」を確認したうえで、「なぜその分布になるのか」まで考えましょう。
時事問題を日常の話題にする
ニュースの内容や用語を暗記するだけでは、記述問題には対応できません。
どのような問題なのか、なぜ起きているのか、歴史・地理・公民のどの知識と関係するのかを考えましょう。家庭でニュースについて話し、子ども自身の言葉で説明する機会をつくることも効果的です。
学習院女子中等科合格に向けた学習の進め方
1. 基礎知識を「説明できる知識」にする
まずは各科目の基本事項を正確に身につけます。ただし、用語や公式を答えられるだけで終わらせず、意味や理由を説明できる状態を目指しましょう。
2. 短い記述から始める
記述対策は、過去問を始める時期まで待つ必要はありません。
日々の学習で、次のような短い説明を取り入れましょう。
- この答えになる理由
- この式を使った理由
- 実験結果から分かること
- 出来事が起きた背景
- 登場人物の気持ちが変化したきっかけ
3. 答案を原因別に分析する
過去問や模試の復習では、間違いを科目や単元だけで分類するのではなく、失点原因まで確認します。
- 知識が不足していた
- 問いの意味を読み違えた
- 根拠は分かったが文章にできなかった
- 途中式や図が不十分だった
- 時間が足りなかった
- 解く順番の判断を誤った
原因が異なる失点を、すべて「演習不足」として問題数だけで解決しようとしないことが大切です。
4. A・B入試それぞれの時間感覚を確認する
A入試とB入試は同じ配点・試験時間でも、年度や試験日によって問題の難易度が異なります。
年度別の合計点だけでなく、受験者平均点や合格者最低点も参考にし、取るべき問題を取れているかを確認しましょう。
5. 本番と同じ形式で書く練習をする
直前期は、頭の中で解けるかではなく、制限時間内に答案として完成させられるかを確認します。
途中式、図、記述の文字量、解く順番まで本番を意識し、書いた答案を第三者が読み取れる形に整えましょう。
空欄のまま残すのではなく、分かったことや考えた過程を整理して書く姿勢が重要です。
学習院女子中等科を目指すご家庭へ
学習院女子中等科の入試対策では、問題集を何周したか、知識をどれだけ覚えたかだけでなく、子どもがどのように考え、どのように答案へ表しているかを見る必要があります。
記述答案が書けない場合も、単純に文章力がないとは限りません。本文の根拠を見つけられていない、問いの条件を読み取れていない、知識同士を関連づけられていない、時間配分に失敗しているなど、原因はさまざまです。
ご家庭では、間違いをすぐに訂正させるだけでなく、「どこまで分かっていたか」「なぜこの答えにしたのか」を確認してみてください。
考えた過程を言葉にする経験が、4科目の記述力を育てます。
学習院女子中等科の合格に向けては、知識の習得、思考過程の整理、答案表現、時間配分を一体として鍛えることが重要です。
過去問の点数だけに一喜一憂せず、一つひとつの失点原因を明確にし、必要な学習を選びながら対策を進めましょう。
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