![]() ![]()
![]()
![]() |
|
|||||||||||||||||||||||||||||
![]()
問題 《鑑賞文》 1 島木赤彦の生涯の代表作に数えられるもので、一、二句のひびきはせつせつとして読者の胸を打ち、残照をとらえた結句に余韻(よいん)が尾をひいている。 2 庶民(しょみん)的な親しみを感じさせるが、それは二、三句や結句にみられる独特の口語調が大きくはたらいていることに注目したい。 3 父の死去後も滞在を余儀なくされ、生家にとどまっていた時の作で、上の句に一種の悲哀(ひあい)感と、なつかしさの入りまじった複雑な感情がこめられている。浪漫(ろうまん)的な若山牧水の本質を最もよく示している一首である。 4 四句に作者の嘆声(たんせい)のごときものがうかがわれ、いかにも落合直文らしい古典的な気品をたたえた一首といえる。 《短歌》 A 秋さむき唐招提寺(とうしょうだいじ)鵄尾(しび)の上に夕日は照りぬ山鳩(やまばと)の鳴く B 春のものとおもは(ワ)れぬまであまりにもさびししづ(ズ)けし白藤の花 C 街をゆき子供のそばを通る時蜜柑(みかん)の香(か)せり冬がまた来る D 信濃路(しなのじ)はいつ春にならん夕づく日入りてしまらく黄なる空のいろ E 夏のかぜ山よりきたり三百の牧の若馬耳ふかれけり F ふるさとの尾鈴(おすず)の山のかなしさよ秋もかすみのたなびきており さぁ、どうでしょうか。いかにも難しそうな気配がただよっていますね。 ここで1つ質問です。あなたはどちらが楽ですか? ア)知らない言葉に注目してじぃ〜っと考える。 私はイ)の方が楽です。知らないことをいくら考えても何も分かりませんよね? ポイント1 内容理解は、知っている言葉を中心に進める。 このポイントは中学生になってから古文を学習する際にも使いますから、 さて、鑑賞文の問題にこのポイント1を当てはめるとどんなことが言えますか? ポイント2 鑑賞文⇒短歌の順で見る。 短歌の表現は昔の言葉(文語)がまじっているなど、独特ですね。一方、鑑賞文は口語(今の言葉)で書かれており、知っている言葉がたくさん出てくるはずです。つまり、短歌をじぃ〜っと読んで考えるより、鑑賞文を見ていった方が分かりやすいのですね。 ポイント3 『事実』にこだわる。『感情表現』は後回し。 選択肢問題全てに共通する鉄則ですが、鑑賞文の問題では特に重要なポイントです。 実際にこの問題でみてみましょう。 1〜4の鑑賞文を見る(⇔「読む」のじゃなくて、見る!)と、 1 島木赤彦の生涯の代表作に数えられるもので、一、二句のひびきはせつせつと して読者の胸を打ち、残照をとらえた結句に余韻(よいん)が尾をひいている。 2 庶民(しょみん)的な親しみを感じさせるが、それは二、三句や結句にみられる独特の口語調が大きくはたらいていることに注目したい。 3 父の死去後も滞在を余儀なくされ、生家にとどまっていた時の作で、上の句に一種の悲哀(ひあい)感と、なつかしさの入りまじった複雑な感情がこめられている。浪漫(ろうまん)的な若山牧水の本質を最もよく示している一首である。 4 四句に作者の嘆声のごときものがうかがわれ、いかにも落合直文らしい古典的な気品をたたえた一首といえる。 1は「残照をとらえた結句」が分かりやすいですね。 それがあるのは?D 「黄なる空」だね。 答え.D 2は「二、三、結句に口語調」ですね。 A「山鳩の鳴く」× B「おもはれぬまで」× D「いつ春にならん」× E「山よりきたり」× F「かなしさよ」× 一方、Cは条件に合いますね。 答え.C 3は「生家にとどまっている」に注目。 Fの「ふるさとの〜」が一番目を引きます。 答え.F 4は「四句に嘆声」がポイントですが、「嘆声」の意味が分からないと厳しいかもしれません。「嘆く(なげく)」ことです。
ですから、それぞれの四句を見ていけばいいですね。 答え.B ポイント2とポイント3を使いこなせば、短歌も俳句も恐くありません。
|
||||||||||||||||||||||||||||||